MKタクシーのコールセンターと八幡営業所が京阪石清水八幡宮駅前に移転リニューアル。MK八幡ビルは株式会社ヴィスが手掛けたデザインオフィスで働きやすさ向上。

MKグループ

エムケイ株式会社(本社:京都市南区、社長:前川博司、以下「MK」という)は、京都府下に7拠点ある営業所のひとつである京都府八幡市にある八幡営業所と、京都市南区の本社にあったコールセンターを京阪「石清水八幡宮」駅前に移転リニューアルしました。オフィスのデザイン監修は株式会社ヴィス(本社:大阪市北区、代表取締役社長:金谷智浩)によるもので、働きやすい職場環境の整備を行いました。

写真)新しいコールセンター



  • 背景

MKでは従業員の働きやすい職場環境をつくる活動の一環として、近年営業所の改装を行っています。宇治城陽営業所の営業所改装と車庫の拡張、洛西営業所の改装、直近では本年8月に山科営業所の移転リニューアルを行いました。経営理念である「関わる全ての人のハートをあたたかくする」ために従業員の幸せを追求し、出庫前、入庫後の業務にあたる時間を過ごす営業所の環境整備を継続し、グループ一体となって洗車機や清掃用具の拡充をはかっています。昨今のドライバー不足の改善策のひとつとしての取組みでもあります。



  • 駅前ロータリーの好立地のビルでMK初の営業所とコールセンターの複合施設

MKは京阪石清水八幡宮駅ロータリーに面する旧京都銀行八幡支店ビルを本年2月に取得し、MK八幡ビルの改装プロジェクトを開始しました。もともと駅の北側にあった八幡営業所はタクシー車庫をそのままに手狭であった営業所機能のみを同ビルに移転、また京都市南区の本社ビルにおいて人員配置の多いコールセンターも執務フロアや休憩室が手狭という長年の課題があったため今回移転の対象となりました。建物は1階313.50㎡、2階315.84㎡、3階32.65㎡の延べ床面積661.99㎡の三階建てで、一階に八幡営業所が、二階にコールセンターが入り、三階は倉庫、屋外にはロータリーに面してMKタクシー専用のりば(MK八幡のりば)が設置されます。本年12月にはEVタクシー用の急速充電器が設置される予定です。
京阪石清水八幡宮駅は、「やわたのはちまんさん」の名で親しまれ2016年に本社が国宝に指定された石清水八幡宮のすぐふもとにあり、MK八幡ビルの背後には男山が観られます。駅前ロータリーに位置するのりばは、市民の方や観光客にご利用いただくことが期待されます。
八幡営業所は2008年に開設され、現在配置された車両はタクシー48台、ハイヤー8台の計56台で、従業員数は105名。24時間稼働のコールセンターは2007年に京都市北区上賀茂から京都市南区へ本社機能が移転したときに合わせて移転。総員約120名の交代制で常時40名程度が業務につき、京都、滋賀、名古屋、札幌の4地域の配車を行っていました。

写真)八幡営業所外観。MKタクシー八幡のりば

写真)1階営業所の点呼スペース兼ドライバー休憩スペース。大型ディスプレイは点呼時の業務連絡などに使われる。












写真左)ロータリーに面した壁面には情報を伝える大型ディスプレイ
写真右)のりばには待合室が完備



  • 一日1万件の配車。リモート受注の推進で出社人数を半分に。コロナ禍を乗り切る

コールセンターでは一日あたり約1万件のタクシー配車を行っています。京都、滋賀、名古屋、札幌の4地域の配車を行い、特に京都は最も多い一日約7000件の配車を行っています。
コールセンターは働き方改革の一環でコロナ禍前よりクラウド型タクシー配車システムを提供する株式会社電脳交通と協同で、オペレーターが自宅で受注できる「リモート受注」の仕組みを構築し2019年から札幌のオペレーターからテスト導入、2022年5月に最も配車件数の多い京都で本格導入しました。いまでは多くのオペレーターはリモート受注で業務しています。コールセンターに出社して執務するのは主にドライバーへの配車指示等を行う管理業務担当やリモート受注オペレーターが対応できない質問や注文電話の転送を受けるサポート係などで、出社人数はコロナ前と比べると半減して現在は約20名に留まります。
コールセンターのように多人数がワンフロアで密集しているとインフルエンザなど感染症拡大のリスクがあるためにまずは出社人数を減少させるために取組んだリモート受注システムの構築ですが、結果的として2020年から続いたコロナ禍の感染拡大対策にもなり、コールセンター全体が閉鎖するような事態は起こりませんでした。次の段階としてさらなる執務環境の改善のためにオフィススペースの拡大のための移転となりました。

株式会社電脳交通のコメント
この度はMKグループのタクシー配車センター移転、誠におめでとうございます。国内最大規模の注文数の対応を行うMKタクシー配車センターでは、古くから最新のテクノロジーを活用した配車最適化に取り組まれてきました。
また、コロナ禍ではタクシー配車業務をリモートで行うなど働き方改革にも取り組まれ、常に業界内でイノベーションを起こされており、今回取り組まれておりますコールセンターのアップデートが、昨今社会問題化となっておりますタクシー不足問題の解消につながることを当社としても大変期待しており、引き続き事業づくりをご一緒させていただきたいと考えております。




写真)本社にあった旧コールセンター(左)と休憩仮眠室(右)



  • 「社員と地域の方に愛される空間」がコンセプト
    MKのおもてなしの理念を体現


MKでは従業員が働きやすい職場にする取組みを行っており、直近では2023年8月に山科営業所の移転リニューアルを行いました。休憩室はまるでカフェのようなリラックス空間と社員に好評です。
その声を受け、この度のビル改装ではデザインをコンペ形式で選び、オフィスデザインの実績と当社が求める働きやすい職場のイメージをもっとも具現化する株式会社ヴィスにデザイン監修を依頼しました。
デザインは「労働環境改善を目的に広さやリラックスエリアの拡充などストレスフリーなワークプレイスへとアップデートを目的とし、このビルに関わるすべての人が居心地よく、活き活きと働くことが空間にするという、MKのおもてなしの理念を従業員に対して贈る」「社員と地域の方に愛される空間」(ヴィス社提案書より)をコンセプトとしています。
1階は営業所としてドライバーの動線を考え出入りをしやすくし、複数のミーティング室、旧営業所は手狭で開催できなかった全員業務集会を営業所内で出来るスペース、MK八幡のりばご利用のお客様が待機できる待合室を備えています。ロータリーに向かって大型ディスプレイを設置し情報を流します。男女に分けた仮眠室は一人用リラクゼーションソファをカーテンで間仕切りしており周囲の目を気にせず仮眠をとれ仕事とのメリハリをつけます。
2階はコールセンターとして日当たりや眺めを良くし、広いワークスペースは中央に管理者席をおき室員にスムーズな声掛けをできるようにしており、短い打合せを立って行うためのハイテーブルや、窓際には一人で集中して作業が出来るハイカウンターが設置されています。カフェテリアをイメージした休憩室は木の温かみを感じる内装でリラックスできる空間です。
移転後、さっそく社員からは喜びの声が聞かれます。

写真)木の温かみを感じる、まるでカフェテリアのような休憩室












写真左)階段を上がって2階コールセンターへ。採光を考えられた設計
写真右)複数のモニタを並べて作業できる広いデスク




















写真左上)銀行だった名残の大金庫。中はロッカールーム・倉庫として利用
写真右上)男女に分かれた仮眠室。ほどよい暗さで入眠しやすく
写真左下)リモート会議ができる会議室
写真右下)3階屋上は背後に男山を望む

エムケイ株式会社 八幡営業所 福田淳貴所長
社員一同、大きな集会所や充実した設備で驚きと喜びで溢れています。中でも綺麗なトイレや大きなテレビモニターには特に喜んでおります。社員が快適な場所で過ごすことでリラックスし、より良い業績、サービスの質の向上に繋げていきたいと思います。
また、八幡営業所では京阪電車の石清水八幡宮駅前タクシーのりばとしても運用をしており、地元の方々への利便性の向上の一端を担い、地元から愛されるタクシー会社を目指していきます。

MK無線事業協同組合 村上寛之代表理事
コールセンターは11月29日心機一転、石清水八幡宮のふもとに拠点を移し、充実した設備で業務に配慮した環境を整えていただくなか、運用を開始しました。ワークスペースは一人一人のスペースを充分に確保できる広さで、白と木目を基調とし、ライティングも暖かさを感じる、落ち着いた空間となっております。ワークスペース横のリラックスルームは遮音性が優れたゆとり空間になっており、1階にはスタッフが休める仮眠室も配置されています。
スタッフのストレス軽減とモチベーション向上にもつながる快適なオフィスで働くことに感謝し、今後もエムケイの窓口としてスタッフ一同精進して参る所存でございます。

株式会社ヴィスのコメント
八幡らしい自然あふれる景観を取り込みオフィスをデザイン設計致しました。空間全体を優しい色あいで構成し、採光により明るく居心地の良いデザインに。木素材の活用で周囲の景観と馴染むようにしています。視覚的に開放感を演出することで、PC画面を見る時間の多い従業員の皆さまが過ごしやすい空間に仕上げました。
執務エリアのレイアウトは、コールセンターならではの動きを現状把握した上で、エムケイ様の働き方にフィットしたデスクレイアウトとさせていただきました。活用する誰からも愛される、エムケイ様の理念を支えるオフィスとなっています。このオフィスが今後のさらなる成長につながる場所となれば幸いです。



  • MK八幡ビル開所式

営業所の運用開始日の11月28日、コールセンターの運用開始日の11月29日に先だって11月27日にはMKグループの役職員と京都中央信用金庫、株式会社ヴィスの関係者が参加しMK八幡ビル開所式を執り行いました。
開所式ではエムケイ株式会社の前川社長より「本社で6年間コールセンターのそばで仕事をしてきましたが、人が多く換気や密度など労働環境が良くないと感じていました。ご縁があってこのビルを購入することになりコールセンター環境改善を強く決意しました。今後はこの建物を活かしてドライバー増強をはかり、スタッフも気持ちよく働き配車効率を上げてお客様に還元していきましょう」と挨拶があり、続いて株式会社ヴィスのコンサルティングディビジョン水原豊晃事業本部長より「このプロジェクトのきっかけはエムケイホールディングスの青木社長から24時間懸命に働いているスタッフの労働環境を変えたいとメールをいただいたことがきっかけでした。実際に現地を見てMKの理念を知り、MKのサービスを支えるスタッフやドライバーの皆さんが快適に過ごせるようデザインを工夫しました。長く愛される建物になることを願っています」とご挨拶があり、コールセンター職員が従業員を代表し決意表明を行いました。

写真)コールセンターで記念撮影。24時間稼働のため最初で最後のショット



  • 拠点整備で採用の弾みに

MKではイギリスへ社員を語学留学に派遣する「海外研修制度」を4年ぶりに再開させ、2025年までに英会話ドライバーを100名体制にすることを目指しています。またゼロカーボンのために2025年までに保有車両の30%をZEV化、2030年までに全車ZEV化を目指しています。
教育制度の充実や車両のZEV化と同時に働きやすい職場にしていくためには、営業所施設などハード面での整備と、待遇面などの制度といったソフト面からの整備が必要です。MKはこれからもお客様への質の高いサービスの提供と従業員が働きやすい職場にする取組みを続け、この度の新しい拠点整備を採用拡大の弾みにします。

<MK八幡営業所>
住所 614-8005 京都府八幡市八幡高坊10番9


<会社情報>
商 号:   エムケイ株式会社
代表者:   代表取締役社長 前川博司
設立年:   1960年(昭和35年)
本社所在地: 京都市南区西九条東島町63-1
従業員数:  1,900人
年 商:   130億円(2022年度)
事業内容:  タクシー・ハイヤー、整備、トラベル、アミューズメント他
車両数:   タクシー670台、ハイヤー172台、計842台
営業所:   京都府下に7か所(上賀茂、山科、十条、伏見、洛西、宇治城陽、八幡)
◆ウェブサイト>> https://www.mk-group.co.jp/
◆Instagram>> https://www.instagram.com/mktaxi.jp/
◆Twitter>> https://twitter.com/MKofficial_PR
◆Facebook>> https://www.facebook.com/mkgroup1026/
◆YouTube>>https://www.youtube.com/@MKofficial_ch/
◆会社案内>> https://www.mk-group.co.jp/kyoto/profile.html
◆MKのSDGsの取り組み>>https://www.mk-group.co.jp/about/sdgs_ev.html
◆採用情報>>https://www.mk-group.co.jp/recruit/index.html

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会社概要

URL
https://www.mk-group.co.jp/
業種
倉庫・運輸関連業
本社所在地
京都府京都市南区西九条東島町63-1
電話番号
-
代表者名
青木 信明
上場
未上場
資本金
-
設立
1960年10月