次世代AI 教育指導者育成プロジェクト始動!

株式会社APC（大分県大分市：代表取締役 佐藤栄介、以下 APC）は国立大学法人大分大学（大分県大分市：学長 北野正剛、以下大分大学）教育学部 萩嶺直孝准教授と大分県立情報科学高等学校（大分県大分市：校長 橋本武晴、以下情報科学高校）と協力して、教員志望の大学生が中高生に向けて将来、AIに関する初等教育を行うための力を身につける指導者育成プロジェクトを開始します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　プロジェクト概要図

■【プロジェクト発足の背景】

近年、教員自身がAIツールを使いこなせるようにAIに関するリテラシーを向上させることは急務となっています。本プロジェクトでは、教員志望の大学生を対象に在学中からAIに関するリテラシーを高め、実際の教育現場でAIを活用し、中高生の生徒達がAIと正しく向き合うためのAI初等教育の授業を実施できるようにすることを目的としています。

またプロジェクトに対して協賛企業を募ることにより、次世代を担う人材育成をテーマに持続可能な産学連携のロールモデルを確立し、地方におけるAI教育のエコシステムの構築を目指します。

大分大学教育学部 萩嶺准教授からのコメント
本プロジェクトは、教職を志す大学生が在学中からAIリテラシーを高め、教育現場で主体的に活用できる力を養うことを目的としています。AIは教育の質を向上させ、教員の負担を軽減する可能性を持っています。大学生がこの段階からAIを正しく理解し、中高生に向けて授業を実施できる力を身につけることは、次世代の教育を支える大きな一歩になると考えています。

今回、株式会社APC様や情報科学高校様と連携し、産学官が一体となって取り組みを進められることを大変心強く感じています。本プロジェクトを通じて、地域から新しい教育モデルを発信し、全国の教育現場に広がることを期待しています。

■【初回の様子】

〜　講師：神崎千夏氏 プロフィール　〜

IT業界や製造業・サービス業を始めとした多岐にわたる分野の企業の営業企画や営業に係るコンサルタントを行った実績を有しています。現在は、日本最大級のAI人材コミュニティ（CDLE Community of Deep Learning Evangelist）の中核メンバーとして生成AIの活用情報を発信するとともに、無形サービスのソリューション営業の知見を活かし、中小企業の経営課題の解決に向けたAIの導入支援等に取組んでいます。

講師からのコメント
CDLE中核メンバーとして、本プロジェクトの社会的意義に深く感銘を受けております。若年層へのAI教育普及、地方中小企業の人材確保支援、教育学部学生の実践経験創出という三位一体の取り組みは、まさにAI人材育成の理想的なエコシステムです。特に、地域経済の活性化と人材循環を同時に実現する発想は、地域経済活性に欠かせない取り組みだと感じています。

個人としても、APC様の先進的な教育哲学と実行力に強く共感しており、本プロジェクトとの連携を通じて、CDLEネットワークの社会実装の一環となり、CDLEメンバーのリソースを最大限活用したいと考えています。
この大分での成功モデルがCDLEメンバーの賛同を得て、全国各地域へと展開されることで、日本全体のAI人材育成基盤が強化されることを強く期待しております。ぜひ継続的なパートナーシップを築かせていただきたく存じます。

■【情報科学高校での大分大学教育学部生によるトライアル授業の日程】

日付	12月5日（金）	12月12日（金）
時間	2限目（9:50-10:40） 3限目（10:50-11:40） 4限目（11:50-12:40）	2限目（9:50-10:40） 3限目（10:50-11:40） 4限目（11:50-12:40）
学科	・デジタル創造科（情報科） 2クラス	・ビジネスソリューション科（商業科） 2クラス ・AIテクノロジー科（工業科） 1クラス

■【今後の予定】

様々なAIを使用する際の決まりや注意事項などのAIリテラシーに加えて、「学習」をテーマにAIミネルバNoviceの中で扱うツールを使って、「教師あり学習」「教師なし学習（強化学習）」を体験できる授業の内容を大分大学教育学部の学生と情報科学高校の生徒で作成し、大分県下の中学校で授業を実施することを検討しています。

■【AI ミネルバとは？】

AIミネルバとは、高度情報社会を生き抜くために必要となる能力習得をテーマにした、AI教育講座パッケージです。AIミネルバNoviceは、「AIを利活用し、ビジネス展開できる人材育成」を目的とした誰でも分かるAI講座となっています。
体験型授業を通じて、自然言語処理の仕組みや画像認識AIの作成、深層学習の仕組みなど、基礎知識から活用法までAIに関して体系的に分かりやすく、学生が学ぶことができます。また、AIへの実行を指示するプロンプティングに必要な要素である「考える」「伝える」を公式として覚え、反復的にクイズを解くことで、公式の構成要素の特徴を自分自身で抽出し、法則性を導き出すことにより「考え方・伝え方」を習得していきます。
「AI を利活用する」ということは、世の中にある様々なAIサービスの中から状況や環境に応じて、最適な物を選び、使いこなすことであると定義し、これを実現するために必要な「試行錯誤」ができるようになるための能力育成講座も取り扱っています。

■【本件に関する問い合わせ先】

・株式会社APC

TEL：097ｰ573ｰ6616　担当：佐藤聡彦

・国立大学法人大分大学 教育学部 萩嶺研究室

TEL：[phone]　担当：萩嶺直孝

・大分県立情報科学高等学校

TEL：097ｰ553-1212　担当：教頭 中村高志