松岡正剛のイシス編集学校を支える8人の文化人・有識者
大澤真幸、宇川直宏、鈴木健、津田一郎、今福龍太、武邑光裕、井上麻矢、田中優子。一堂に会し「ISIS co-mission 会議」を開催──学びの志を共にする知のネットワーク
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校には、校長・松岡正剛の構想を発展させ、次代に継承しようと伴走する8人の文化人・有識者とイシス編集学校の講座リーダーからなる「ISIS co-mission」がある。その名づけはミッションを共有するという意味からきている。知のネットワークとして学校の思想や構想を支える。春の開講を前に会議を開催した。本リリースでは、その役割と動きをご案内する。

1|編集工学を学ぶ場としての「イシス編集学校」
イシス編集学校は、編集工学者・松岡正剛が2000年に創設した、編集という「思考の方法」を学ぶための学校だ。
ここでいう「編集」とは、文章制作や情報整理の技術にはとどまらない。生命、歴史、文化など、始まりがあって終わりがあるところ、インプットがあってアウトプットがある、そのあいだでおこっていることを全て「編集」ととらえている。
そのプロセスである「情報の収集」「情報の関係づけ」「情報の構造化」「情報の表現」、それぞれの方法に更新をかけ、体得する。その入口にあたるのが、基本コース[守]である。半年に一度開講される本コースでは、編集の基礎となる38の型を集中的に学び、身体化する。
第57期[守]は、2026年4月26日に申込締切、5月11日に開講を迎える。
2|学校を支える〈知のネットワーク〉:「ISIS co-mission」
イシス編集学校の特徴のひとつが、「ISIS co-mission(イシス・コ・ミッション)」と呼ばれるアドバイザー制度だ。これは、校長・松岡正剛が構想した編集的思想を、現在進行形の学びの形として発展させ、次代へとつないでいくための仕組みだ。思想・学問・表現・テクノロジーなど多様な分野で活躍する文化人・有識者が集い、学校の思想と運営に伴走的に関わる知のネットワークとして機能している。ISIS co-mission は、講師でも日常運営でもない立場から、「いま編集教育は何を引き受けるべきか」、「社会の変化に対し、どのような〈方法〉を提示できるのか」といった根源的な問いを学校にもたらしている。
3|3月27日開催「ISIS co-mission ミーティング」
ISIS co-mission の全メンバーが集うミーティングが2026年3月27日に開催された。AI の急激な進化は、近代以降の成果主義に大きな問いを投げかけることになる。成果はAIに委ねられることがますます進むことが予想される。そのとき重要になってくるのが、以下の事柄である。
・自分自身の学びの体験と身体化
・判断や決断の際の美学や世界観
・人間をつなぎなおすための共有知、共有記憶
・想像力をかきたてる予期できない偶然や余白
ISIS Co-mission ミーティングでは、すでにイシス編集学校の編集稽古では実現していることの現代的意義、未来的意義を、どのように言語化し伝えていくかについて、活発に議論が行われた。
4|ISIS co-mission を構成する9人
ISIS co-mission には、以下の9名が参画している。
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田中優子(江戸文化研究者/イシス編集学校 学長)
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今福龍太(文化人類学者・批評家)
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大澤真幸(社会学者)
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武邑光裕(メディア美学者)
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津田一郎(数理科学者)
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井上麻矢(劇団こまつ座代表、エッセイスト)
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鈴木健 (東京大学特任研究員)
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宇川直宏(現“在”美術家・DOMMUNE主宰)
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鈴木康代(イシス編集学校 基本コース[守]学匠)
それぞれの専門領域は異なるが、共通しているのは、編集工学を現代社会における〈思考のインフラ〉として捉えている点である。
──ISIS co-mission プロフィールとエンドース・コメント
2026年3月27日に開催されたISIS co-mission会議では、各分野で活動する9人の文化人・有識者が一堂に会し、編集学校の現在とこれからについて意見を交わした。以下には、メンバー一人ひとりのプロフィール要約とともに、イシス編集学校へのエンドース・コメントを紹介する。
■田中優子(法政大学名誉教授、江戸文化研究者/イシス編集学校 学長)

【プロフィール要約】 江戸文化研究者。松岡正剛と長年にわたり思想的交流を持ち、自らもイシス編 集学校で学びを重ねてきた。現在は学長として学校全体を見渡す立場にある。
【コメント】私自身が身をもってイシス編集学校の守破離(コース)を体験するなかで、ここでは「ものの見方が変わる」ことを実感しています。これは大変重要なことであり、分野で区切られている大学という世界には全くないことです。学び・発見・表現は、こちらの方向に向かわないとダメなのだと考えています。ものの見方が変わる仕組みをつくり、それを言葉にしていく仕組みを発展させていく必要があります。その観点から、イシス編集学校の可能性に期待しています。
関連リンク:PR Times Story掲載記事
知る人ぞ知る”正解”のないオンライン学校「イシス編集学校」の秘密とは。現学長・法政大学元総長の田中優子も驚いたメソッドの裏側
https://prtimes.jp/story/detail/xzmMDmi4PzB
管理型マネジメントから脱却。“一人ひとりの可能性を引き出す”イシス編集学校の「師範代」の正体と「指南」という方法
https://prtimes.jp/story/detail/bKo98oC3Y5b
■今福龍太(文化人類学者・批評家)

【プロフィール要約】文化人類学・思想・表現を横断する批評家。松岡正剛「千夜千冊」にもたびたび登場し、編集学校との思想的接点を長く持つ。
【コメント】イシス編集学校は、松岡正剛氏の方法の学校であり、「教える」と「学ぶ」が2極分化してしまったいま、理論と実践を統合的にとらえなおし、教え学ぶことの同根性を発見する学校だと思います。これは私自身も考え続けたテーマです。制度的教育の在り方に疑義を持ち、2001年から奄美自由大学を運営していますが、こうした経験と知見をもって、志を同じくする編集学校と共闘していきます。
■大澤真幸(社会学者)

【プロフィール要約】社会学者。松岡正剛と20代の頃から親交を持ち、『知の編集工学』増補版では解説を担当。現代社会と編集の関係を問い続けている。
【コメント】松岡正剛氏がやっていることが、今後も続かないといけない。これは日本にとって大事なことだと思っています。知識伝達だけの勉強ではなく、総合的な知、価値観、美意識といったものが全体として継承されていくべきだと考えます。広い意味での文化継承、ものの見方の継承と変容に向けて一助になれば幸いです。
■ 武邑光裕 (メディア美学者)

【プロフィール要約】メディア論・情報文化研究の第一人者。デジタル環境における編集のあり方を問い続けてきた。
【コメント】 ベルリンに7年滞在し現地の大学を経験、ヨーロッパやアメリカの教育の在り方を研究してきました。マイクロ・スクールが世界で進む中、日本は新しい教育システムの整備が遅れています。私自身たちあげた武邑塾も10周年を迎え、新しい局面を迎えました。松岡正剛氏がされていることは、新しいカウンター・カルチャーの提示です。この流れを日本の中で持続的に全うしていく必要性がさらに増しており、この流れの中で何らかご支援できれば幸いです。
■津田一郎(数理科学者)

【プロフィール要約】数理科学者。松岡正剛と科学・生命・物語をめぐる対話を長年続けてきた。
【コメント】2023年に松岡正剛氏と共著を出版いたしました。私自身の専門分野は数学や物理をベースにした数理科学ですが、松岡氏とのプロジェクトは、違う分野と交錯し、際(バウンダリー)を感じます。物理・数学という学問のゆるぎない土台ではなく、常に土台を揺るがしていたいですし、揺らいでいるところから新しいことが生まれると考えます。今はデザインや物語にも関心が及んでおり、こうしたテーマでもイシス編集学校と共同し、新しいことを生み出せればと考えています。
■井上麻矢(劇団こまつ座代表、エッセイスト)

【プロフィール要約】 劇団こまつ座代表。イシス編集学校[守]の卒門生でもあり、「型」と創作の 関係を実践的に体現してきた。
【コメント】私自身がイシス編集学校で学んだことの基礎に帰りながら、劇団こまつ座を継いで以来15年経営してきました。物語について、特に、自分なりの物語をつくった上で世に出していくということを、徹底的に教えていただきました。こまつ座社員も編集学校で学ばせていただきました。松岡正剛先生が教えてくださったことを次の世代の人たちに伝えるべく、お手伝いができればと考えています。
■鈴木健(東京大学特任研究員)

【プロフィール要約】起業家・思想家。情報環境やAI時代における編集の社会的役割を構想している。
【コメント】起業家としての仕事と、研究者としての仕事、この2つの軸足をもって、コンピュータを使って新しい社会システムの300年後を構想することに取り組んでいます。他のコミッション・メンバーとも問題意識を共有するところが多く、編集工学研究所の未来に共感しており、イシス編集学校のこれからに何らか寄与できればと考えています。
■宇川直宏(現“在”美術家・DOMMUNE主宰)

【プロフィール要約】現代美術・配信メディアの実践者。生成AI時代の表現と編集の可能性を現場から問い続けている。
【コメント】中学3年で松岡正剛氏が世に問うた雑誌『遊』を耽読して以来、その活字から滲み出る教養によって”ゲノム編集”された読者の一人が、何を隠そうこの私です。SNSの夜明けといわれた2010年、ライヴストリーミングチャンネルDOMMUNEを開局。工作舎=編集工学研究所のカット&ペーストによって生み出されたそんな私の思考(嗜好)からは、明らかに松岡正剛氏からの遺伝情報の影響が沢山見受けられます。この度、恐れ多くもアドバイザーに任命された私ですが、イシス編集学校とDOMMUNEは従兄弟のような関係なので、もともと無意識的にアドバイザーリー・ネットワークを構築していたとも考えられます。生成AIの時代と並走しながらも、世の趨勢に流されることなく、これを機にますます血縁を深めていきたいと考えています。改めましてよろしくお願いいたします!!!!!
■鈴木康代(イシス編集学校基本コース[守]学匠)

【プロフィール要約】基本コース[守]学匠。松岡正剛から直接任命され、編集工学の型を実践的に伝え続けている。
【コメント】イシス編集学校では、学生、医師、デザイナー、教師、主婦など多種多彩な人々が属性を離れて編集稽古をしています。稽古では、好奇心をエンジンに、世界知、方法知、個人知が次々とつながって、学びが身体化され、世界の見え方が変わっていきます。膠着化した組織のルールや専門的な知も自由編集できる状態になっていきます。さらに編集学校のユニークなところは、学び手から師範代、師範になり、主客逆転が動的におこることにもあります。校長である松岡正剛が編集工学を実践し継承してきた場は、唯一無二な「方法の学校」となりました。
5|第57期[守]編集特別講義(1)
4月4日|大澤真幸氏による特別講義を開催
『〈世界史〉の哲学』最終論考―歴史を問うことの意味―
イシス編集学校では、基本コース[守]の開講にあわせ、社会学者・大澤真幸氏による編集講義を開催します。本講義は、大澤氏が長年にわたり執筆してきた『〈世界史〉の哲学』シリーズの最終論考として、これまでまだ十分に語られてこなかった「現代」への考察を初めて講義する機会。どなたでも無料でLIVE視聴していただけます。

開催概要
開催日:2026年4月4日(土)
時間:14:00–18:00
形式:オンライン開催(YouTubeライブ配信)
参加方法:お申し込み不要。どなたでも参加していただけます。YouTube「イシスチャンネル」にて、14:00からライブ配信を開始する予定です。時間になりましたら下記イシスチャンネルにアクセスしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=ITOhaoOGxWM
対象:どなたでも参加可能
詳細:https://edist.ne.jp/just/densyuza4/
6|第57期[守]編集特別講義(2)
7月19日|今福龍太 編集特別講義「編集宣言」を開催
文化人類学者・今福龍太氏による編集講義を、2026年7月19日に開催。文化・物語・共同体という視点から、現代における編集と対話の可能性を問い直す。
開催概要
開催日:2026年7月19日(日)
ゲスト講師:今福龍太(文化人類学者、ISIS co-mission)
※詳細は後日、公式サイト等にて案内予定です。
7|基本コース第57期[守]概要
申込締切:2026年4月26日(日)
入門日:2026年4月27日(月)
稽古期間:2026年5月11日(月)〜2026年8月30日(日)
学匠:鈴木康代(ISIS co-mission)
定員:200名
受講資格:どなたでも参加可能
受講料:110,000円(税込)
各種割引制度あり:
詳細・お申し込み:こちらから https://es.isis.ne.jp/course/syu
学校説明パンフレット:https://es.isis.ne.jp/pdfset/isis_leaflet_noRegistermark.pdf
関連記事:PR Times Story掲載
なぜ「好きなもの3つ」で思考のクセが見抜けるのか?イシス編集学校「編集力チェック」の秘密
https://prtimes.jp/story/detail/x99Pa9TLORx

【イシス編集学校について】
2000年6月1日に、「イシス編集学校」が「世界でひとつの方法の学校」としてインターネット上に開校。2024年に25周年を迎えました。自動配信されるコンテンツを学ぶような既存のオンライン学習ではなく、ネット上の「教室」で年齢も職業も異なる10名程度の学び手と相互学習を進め、「師範代」が出す「お題」に回答し、指南を受けることで、自身の編集力が引き出されていく独自のスタイルで学んでいきます。受講者の年齢は10代から80代に及び、住まいや勤務先は全国、世界各地に広がっています。これまでの総受講者は7万人、育成された指導者数(師範代、師範)は1024人(累計)。また、編集工学的知見を活かし、企業や教育機関と連携し、人材育成のための研修・ワークショップを実施。様々な形で、複雑・多様な現代社会に変化を起こせる編集人材を育成しています。校長は松岡正剛、学長は法政大学名誉教授、江戸文化研究者の田中優子。
■プレス向け取材申込:イシス編集学校へお問い合わせください。
イシス編集学校学林局 front_es@eel.co.jp
■プレスリリースに関するお問い合わせ先
株式会社編集工学研究所 イシス編集学校
住所:〒156-0044 東京都世田谷区赤堤 2-15-3
Tel:03-5301-2213 │ Fax:03-5301-2215 HP:https://es.isis.ne.jp
イシス編集学校メディア 遊刊エディスト:https://edist.ne.jp
イシス編集学校 公式X : https://www.x.com/isis_es
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