今年やむなく中止となった全国の花火が、万博の夜空で復活「晴れ風ACTION特別共催 未来につなぐ希望の花火」特別ドキュメンタリー映像公開
キリンビール株式会社(社長 堀口英樹 以下、キリンビール)の発売している「キリンビール 晴れ風」は、「晴れ風ACTION」の一環として、中止・延期となった花火大会を大阪・関西万博で復活させる「晴れ風ACTION特別共催 未来につなぐ希望の花火」を、2025年8月23日(土)に実施しました。日本の夏の風物詩である花火大会が存続の危機に直面している実態と、そのような花火大会を未来へつないでいく「晴れ風ACTION」の取り組みを更に多くの方に知っていただくため、この度、本取り組みの特別ドキュメンタリー映像を2025年9月19日(金)より公開します。万博で復活した花火大会の一つである、福島県相馬市の相馬花火実行委員会や花火師、地域住民の方々へ密着しました。
今年だけでも、全国で69※1もの花火大会が中止となり、天候による中止も含めると70以上にものぼると推計されます。「キリンビール 晴れ風」は、今後のさらなる支援活動につなげていくため、花火大会が抱える課題や生活者意識に関する最新の独自調査をもとにした『全国花火大会白書2025』を公開しています。
※1 ウォーカープラス調べ(2025年9月9日時点)

■実施背景:「晴れ風ACTION特別共催 未来につなぐ希望の花火」
今年も多くの花火大会が中止となったニュースを受けて「晴れ風ACTION」は、中止・延期となった花火大会を大阪・関西万博で復活させる、「晴れ風ACTION特別共催 未来につなぐ希望の花火」を、2025年8月23日(土)に実施しました。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げる大阪・関西万博で開催中のJapan Fireworks Expoにて、全国の7つの自治体の花火大会で、さまざまな事情で打ち上げられなかった花火玉を打ち上げました。
「キリンビール 晴れ風」は、2024年の発売以来、全国の自治体の方々と連携しながら、売上の一部を花火大会の継承活動に寄付する活動「晴れ風ACTION」を続けてきました。ビールを飲むよろこびを広げてきてくれた花火大会を、ビールを通じて守っていく活動は、“ビールからの恩返し”だと考え、できることから少しずつ取り組んでいきます。
■相馬花火の万博での復活打ち上げに密着した特別ドキュメンタリー映像を公開
「晴れ風ACTION」は、本年度の大会中止を発表した福島県相馬市へ向かい、実行委員会や花火師、地域住民へ、花火大会に対する思いを伺いました。今年初めて相馬花火の実行委員長を引き受けた山岡悠介氏は、地元が好きで地元を盛り上げたいという強い想いを持っているものの、有志によって開催されてきた花火大会の予算が十分に集まらず、中止の決断を下しました。苦渋の決断を下した山岡氏は「このまま終わりたくない」と悔しさをあらわにしました。また、相馬の花火を制作している創業152年の糸井火工の花火師・糸井秀一氏も「地元の花火大会は、思い出や地元への気持ちがあることで感動する」と各地域で花火大会を続けることの大切さを語りました。相馬市在住の夫婦、草野あずみ氏と草野太裕氏は「夏の思い出は花火。震災後にこうした明るいイベントがあったから、みんなで同じ方向向いて頑張ろうってなった」と語り、「花火大会がなかった今年は、子供たちにとって何が夏の思い出に残っているのか」と不安な表情を見せました。
花火大会が存続できるか不透明な状況が続いていた中で「晴れ風ACTION」は相馬花火実行委員会に声をかけ、この想いを万博で伝えないかという提案をしました。「僕らの想いを相馬から大阪に持って行って、そこから発信できるならそんなチャンスはない」と共感いただき、大阪・関西万博での復活に向けて動き始めました。当日、相馬花火を含めた7つの自治体の花火が打ちあがり、万博会場の来場者を感動に包みました。山岡氏は、当日の盛り上がりを感じながら、「地元の人たちに花火を見せたいという想いがより一層強くなった」と語りました。






<晴れ風ACTION 「未来につなぐ希望の花火」特別ドキュメンタリー>
本編(11分53秒):https://youtu.be/gQUUO8_jE14
ダイジェスト版(1分30秒):https://youtu.be/XRSsm5QugTI
■『全国花火大会白書 2025』について
「キリンビール 晴れ風」は、全国の花火大会運営事務局・自治体(以下、「花火大会運営」)461団体を対象に「花火大会開催状況に関するアンケート」、全国10代~60代の男女(以下、「生活者」)800名を対象に「花火大会に関する調査」を実施し、『全国花火大会白書2025』として公開しています。本調査を通じて全国の花火大会の現状への理解が深まり、今後の支援拡大のきっかけとなることを願っています。
■調査サマリー
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全国の花火大会の経済波及効果の総額は2兆3,687億円。
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花火大会運営の90%が大会運営上の課題を感じている。課題のトップ2は「資金不足」(83.4%)、「人手不足」(63.9%)。
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約4分の1(24.1%)の花火大会が、新型コロナウイルス以外の要因で、過去5年以内に大会中止または規模縮小。理由としては「資金不足」(55.0%)、「人手不足」(33.3%)、「天候不順」(30.6%)が上位に。
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79.4%の花火大会運営が「市民や生活者からの資金援助が必要」と回答。
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花火大会の開催費用は、過去10年で平均34%高騰。
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花火大会運営者の平均年齢は約49歳、花火師の平均年齢は約55歳。両者の40代以下の割合は30%以下。半数以上(52.1%)の自治体が、花火大会運営における高齢化・後継者不足を実感。
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生活者の半数以上(55.9%)が「花火大会の数が減っている、規模が縮小していることを感じている」と回答した一方、「その理由を知っている」と回答したのは22.8%にとどまった。
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「今後も花火大会が続いてほしい、なくならないでほしい」と思う人は73.2%。その理由として「夏の風物詩として残ってほしいから(54.0%)」が最も多い。
■花火大会の経済波及効果推計※2
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全国の花火大会の経済波及効果の総額は2兆3,687億円。その消失は、文化的損失にとどまらず、大きな経済効果の喪失にもつながりかねないことが明らかに。
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花火大会の来訪者数は5,895万人。来訪者による支出総額は8,544億円、来訪者による波及効果は1兆3,330億円。
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花火大会運営における支出総額は725億円、波及効果は1,088億円。
※2 各数値は推計値となります
■大会運営調査
<花火大会の運営課題>
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花火大会運営の90%が大会運営における課題を感じていることが明らかに。中でも「資金不足」(83.4%)と「人手不足」(63.9%)が深刻な課題として上位に。
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新型コロナウイルス以外の要因により、過去5年以内に開催中止または規模縮小した花火大会は24.1%。理由としては「資金不足」(55%)、次いで「人手不足」(33.3%)、「天候不順」(30.6%)が上位に。運営が抱える課題に加えて、近年の夏の不安定な天候も大会開催に大きく影響していることが明らかに。


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「今後花火大会を継続していくために、市民や生活者からどんな支援が必要ですか?」という質問に対し、「市民や生活者からの資金援助」(79.4%)、次いで「ボランティアの確保」(51.2%)、「花火大会に対する関心向上・課題の浸透」(44.3%)の必要性を感じていることが明らかに。

<開催費用の高騰>
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花火大会の開催費用は、過去10年で平均34%高騰※3。開催費用の高騰の理由としては、「物価高騰」(88.5%)と「人件費の増加」(60.7%)が主要因に。
※3 高騰幅の平均値に関しては推計値となります

<花火大会の高齢化・後継者不足の現状>
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花火大会運営者の平均年齢は約49歳、花火師の平均年齢は約55歳。両者の40代以下の割合は29%。※4
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52.1%の自治体が、花火大会運営における高齢化・後継者不足を実感。
※4 平均年齢に関しては推計値となります
■生活者調査
<花火大会への参加意欲>
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2025年に開催される花火大会に「参加したい」と回答した人は全体の57.1%。参加理由としては「夏の風物詩を感じたいから」(41.4%)が最多に。
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生活者が「改善してほしい」と感じた課題として「会場周辺の交通機関の混雑」(50.9%)、次いで「帰り道の混雑がひどく、誘導や案内が不十分」(28.3%)、「駐車場が少ない・遠い」(26.4%)が上位に。このようなアクセス面の課題から、安全・円滑な大会運営のために警備体制や人員配置の強化が必要であることが明らかに。


<花火大会の思い出>(一部回答抜粋)
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家族との思い出
・多摩川の花火大会。子どもと一緒に初めて見た花火だから。(30代女性)
・自宅から最寄りの花火が見えるのだが、急に夕立が降ってきて、雨の中で花火を見たのが貴重な経験だった。(30代男性)
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友人との思い出
・夏の花火は大切な人達と過ごす大切な時間のひとつ。(30代男性)
・仙台七夕前夜祭の花火大会は都市中心部で大規模な花火大会を見ることができてスケールが大きく、友人と楽しむことができた。(60代女性)
<花火大会存続に関する意識>
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生活者の55.9%が「花火大会の数が減っている、規模が縮小している」と感じているのにも関わらず、「花火大会の開催が予算や人手不足などで困難になっていることを知っている」という人は22.8%にとどまった。
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「今後も花火大会が続いてほしい」「なくならないでほしい」と願う人は73.2%に達し、多くの人が花火大会の存続を望んでいることが明らかに。その理由としては「夏の風物詩として残ってほしいから」(54.0%)が最多であり、花火大会が日本の夏に欠かせない文化として生活者に根付いていることがわかる。


<花火大会存続に関する支援>
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今後の花火大会の継続に向け、「協力したいと思うことがある」と回答した人は全体の50.9%。協力したいこととしては「アンケートや意見募集への協力」(20.4%)、「寄付(クラウドファンディング・募金など)」(18.1%)が上位に。
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「寄付(クラウドファンディング・募金など)」や「有料席での鑑賞」による支援を選んだ人の支払意向額は、平均7,053円に。


■調査概要※5
※5 いずれの調査もWebにて集計
<経済波及効果>
総務省統計局「統合大分類(37部門)による経済波及効果の簡易計算ツール」(令和2年版)を使用し算出。
参考データ:観光庁「旅行・観光消費動向調査」、各花火大会の事業報告書
<生活者調査>
「花火大会に関する調査」
調査期間:2025/06/27~2025/07/01
性別:男女
年齢:10代~60代
地域:全国
回答数:800
<大会運営調査>
「花火大会開催状況に関するアンケート」
調査期間:2025/07/01~2025/07/07
調査対象:花火大会運営事務局、自治体
地域:全国
回答数:461
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