「紅麹にプベルル酸が入っていた証拠」の開示を求めた公開質問状および「プベルル酸同定根拠資料」の全面開示を求めた公開質問状
――厚生労働省・大阪市保健所・国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)、回答期限経過後も全機関無回答――
株式会社薫製倶楽部(岡山県都窪郡早島町、代表取締役・薬剤師 森雅昭)は、2026年5月29日付け公開質問状(第77号プレスリリース、以下「本件質問状」という。)において、厚生労働省食品監視安全課、大阪市保健所および国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)に対し、回答期限を設けて文書回答を求めたが、2026年6月15日現在、3機関すべてから回答が確認されていない。
■ 回答状況(2026年6月15日現在)
・ 厚生労働省食品監視安全課 : 回答なし(回答期限経過)
・ 大阪市保健所 : 回答なし(回答期限経過)
・ 国立医薬品食品衛生研究所(NIHS) : 回答なし(回答期限2026年6月12日経過)
第82号プレスリリース(2026年6月8日)において、厚生労働省および大阪市保健所の無回答を報告したが、その後NIHSの回答期限(2026年6月12日)も経過し、同所からも回答は確認されていない。これにより、本件質問状に対する3機関すべてからの無回答が確定した。
■ 本件質問状の内容(第77号)
当社は2026年5月29日、以下2点について文書による回答を正式に求めた。
・ ① 「紅麹コレステヘルプ」および対象紅麹にプベルル酸が含まれていたことを示す、行政機関が保有する科学的根拠資料の開示
・ ② 世界中の科学者が独立して検証可能な形での、プベルル酸同定根拠資料の全面開示
■ 当社の対応――3機関に対する行政文書開示請求の実施
公開質問状に対して回答期限を過ぎても3機関すべてから回答が得られなかったことを受け、当社は厚生労働省食品監視安全課、大阪市保健所および国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)に対し、行政文書開示請求(情報公開請求)を正式に実施する。
請求の対象は、以下の文書とする。
・ 「紅麹コレステヘルプ」および対象紅麹にプベルル酸が含まれていたことを示す科学的根拠資料のすべて
・ 行政機関(厚生労働省・NIHS・大阪市保健所)がプベルル酸を独立して科学的に同定した事実を示すすべての文書
・ プベルル酸が原因物質として特定・公表されるに至った経緯に関する庁内文書および関係機関との通信文書
当社は、開示請求の進捗および結果を随時プレスリリースにて公表していく。
■ 背景
当社は2024年の紅麹サプリメント問題以降、繰り返し情報公開請求を行ってきた。現時点で開示された文書を精査した結果、以下の事実が確認されている。
・ 「プベルル酸」の同定に関する資料として確認できたのは、小林製薬側が同定したとされる資料のみ
・ 行政機関(厚生労働省・NIHS・大阪市保健所)が独立して科学的に同定したことを示す文書は、開示文書上で確認できていない
・ 「紅麹コレステヘルプ」および対象紅麹にプベルル酸が含まれていたことを直接示す科学的証拠も、開示文書上では確認できていない
・ むしろ、対象製品・紅麹にプベルル酸が含まれていなかった可能性を示唆する記載が開示文書中に存在する
当社は引き続き、本件の事実関係の確認と記録を進め、行政文書開示請求の結果も含め、必要に応じて追加の情報を公表していく。
【以下は参考情報です。本プレスリリースの主題ではありません。】
以下に掲載する内容は、紅麹問題に関する当社の見解・論考であり、上記の発表事項(行政機関への公開質問状および行政文書開示請求)とは区別された参考情報です。本発表の主題ではありませんので、参考としてご覧ください。
【紅麹事件研究報告 第4報】
工業用変異株は食品分野でも実用化されている
――味の素(グルタミン酸ナトリウム)との製法比較が示す、紅麹コレステヘルプの構造的欠陥――
株式会社薫製倶楽部(代表取締役・薬剤師 森雅昭)は、紅麹事件研究報告の第4弾として、工業用変異株の食品分野における使用状況と、紅麹コレステヘルプの製法上の問題点を報告します。
■ 工業用変異株は食品分野でもすでに実用化されている
工業用変異株の活用は、抗生物質などの医薬品分野にとどまりません。食品の分野においても広く実用化されており、その最もわかりやすい例が味の素(グルタミン酸ナトリウム)です。グルタミン酸ナトリウムは、東京大学の池田菊苗先生が昆布から「旨み」成分として発見したことに由来します。現在では「umami(うまみ)」として世界中で使用されていますが、当初の昆布からの抽出では生産量に限界がありました。そのため現在は、さとうきびの糖蜜を原料とし、工業用変異株を用いた発酵・精製によって製造されています。
■ 製法の決定的な違い――「精製する」か「しない」か
ここで重要なのは、味の素と紅麹コレステヘルプの製法における根本的な違いです。
・ 味の素:工業用変異株による発酵後に精製工程を経て製品化されます。目的成分(グルタミン酸ナトリウム)のみを取り出し、副生成物は除去されます。
・ 紅麹コレステヘルプ:工業用変異株(BP-412株)による発酵産物を精製せずにそのまま製品化する構造になっています。副生成物も含めて丸ごと摂取する設計であり、さらにその副生成物を濃縮した状態で長期間継続摂取するという構造になっています。
■ バイオテクノロジーとして成熟した技術の、使い方の問題
工業用変異株を用いたバイオテクノロジーは、すでに技術的に成熟しています。問題は技術そのものではなく、その使い方にあります。精製によって副生成物を除去するという基本的な安全設計が、紅麹コレステヘルプには欠けていたと当社は考えます。当社は今後も、公表文書および科学文献に基づき、研究再現性および行政の説明責任の観点から検証を継続してまいります。
【会社概要】
会社名:株式会社薫製倶楽部
所在地:岡山県都窪郡早島町前潟611-1
代表者:代表取締役・薬剤師 森雅昭
事業内容:食品製造・販売
TEL:086-483-0602 E-mail:sales@kunsei.co.jp
紅麹関連情報:https://kunsei.com/archives/category/benikoji

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