カンナビノール(CBN)利用者の84.1%が「生活の質改善を実感」VapeMania®︎協力の最新調査結果
CBN利用状況を解明する画期的研究
![](https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/91758/22/91758-22-a5ef6a244fa63cae3f0ac37dd14d7e69-1500x844.jpg?width=1950&height=1350&quality=85%2C65&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff)
くまもと成城病院の正高佑志医師(一般社団法人Green Zone Japan代表理事・一般社団法人臨床カンナビノイド学会理事)、三木直子(一般社団法人Green Zone Japan理事)、赤星栄志博士(日本大学生物環境自然科学部)、松本俊彦博士(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依存研究部)、太組一朗教授(聖マリアンナ医科大学病院脳神経外科・大学病院脳神経外科副部長)、株式会社VMC(VapeMania®︎運営企業、代表:中川智裕)は、国内初のCBN(カンナビノール)利用実態調査を行い、その成果がオープンジャーナルとして公開されました。
本調査は、令和6年度厚生労働行政推進調査事業“カンナビノイド医薬品とカンナビノイド製品の薬事監視”の枠組みで行われたものであり、国内外の研究者や利用者に貴重な情報を提供する目的としています。
カンナビノール(CBN)の利用実態を調査した結果、利用者は心身のQOLが改善したとの回答が8割を超え、物質障害の可能性がある使用者は約5%であることが判明しました。
カンナビノール(CBN)とは
カンナビノール(CBN)は1896年に発見されたカンナビノイドの一種であり、近年その商業利用が拡大しています。しかしながら、安全性や有効性に関する科学的評価は十分に確立されていないのが現状です。日本国内では厳格な大麻規制が敷かれていますが、CBN製品は2020年後半より合法的に流通しており、海外と異なる用途で使用されている可能性があります。本研究では、こうした日本におけるCBNの利用実態を初めて包括的に分析しました。
研究の背景と目的
VapeManiaでは、カンナビノイド製品の販売にとどまらず、安全かつ効果的な利用を促進するための情報提供を重視しています。本研究は、CBNの科学的理解を深めるとともに、利用者が安心して製品を活用できる環境を整備することを目的としています。
特に、CBNはCBDやTHCと比較して研究の蓄積が少なく、信頼できるデータが不足しているのが実情です。そこで、本研究では第三者および専門家と連携し、厳密な調査手法を用いてCBNの利用実態や安全性を検証しました。
日本国内におけるCBN製品の利用状況
2023年10月から11月にかけて実施した初期調査により、CBN利用者の91.1%がヘルスケア目的で使用していることが判明しました。その後、2024年2月により詳細なオンライン調査を実施し、547名の回答者のうち515名の有効データを分析しました。
調査対象者の基本データ
性別比:
・男性75.9%(391名)
・女性24.1%(124名)
利用目的:
・ヘルスケア目的: 33.8%
・レクリエーション目的: 26.4%
・両方を目的とする: 38.6%
主要な利用動機と使用状況
![](https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/91758/22/91758-22-d15f0c8cf438cad933ab37d51ef272f0-1500x844.jpg?width=1950&height=1350&quality=85%2C65&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff)
CBNを使用する主な理由として、不眠症状の改善が最多であり、次いで不安、鬱、慢性痛の緩和を目的とした利用が多く確認されました。使用場面としては、睡眠やリラックス時の使用が最多であり、音楽・映像鑑賞、食事・飲酒の際の利用が続きます。
QOL(生活の質)改善
![](https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/91758/22/91758-22-c10a41adc7663176ba1e3ac057413c7f-1500x844.jpg?width=1950&height=1350&quality=85%2C65&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff)
・身体的QOL(生活の質)の改善を感じた利用者: 82.7%
・精神的QOL(生活の質)の改善を感じた: 84.1%
・社会的QOL(生活の質)の改善を感じた: 55.4%
・一方で、精神的または社会的な生活の質の低下を報告した利用者: 5名(共に1.0%未満)
これらの結果から、CBNはQOL向上に寄与する一方で、適切な利用方法の周知が重要であることが示されました。
安全性と課題
物質障害のリスク評価
DSM-5基準を用いた自己診断では、5.2%の回答者が物質障害の疑いがあるとされました。この割合はカフェイン(約8%)と比較して低く、CBNの依存リスクが限定的であることを示唆しています。
*DSM-5:精神的な健康状態を診断するための世界共通の基準を示すガイドラインで、米国精神医学会から発行されたものです。この第5版では、統計に基づく精密な診断手法が記載されており、精神疾患のセルフチェックや臨床診断に用いられる信頼性の高いツールとして知られています。
有害事象の報告
9.9%の回答者がCBN使用に関連する副作用を報告しましたが、その大部分は軽微なものでした。医療機関での診察を受けたのは1名(0.2%)にとどまっています。
研究の意義と今後の展望
本研究の結果は、CBNが多くの利用者にとって有用である可能性を示す一方で、適切な情報提供とガイドラインの整備が急務であることを浮き彫りにしました。
今後は以下の取り組みが必要と考えられます。
ガイドラインの整備:適切な使用方法を明確化し、業界全体での必要な基準を設定。
研究の促進:CBNの長期的な影響や医療応用の可能性をさらに探求。
利用者教育:正確な情報を広く提供し、CBNのリテラシー向上を図る。
まとめ
本調査では、日本におけるCBN使用者の特性や用途、安全性について分析を行いました。CBNユーザーは比較的高学歴・高所得層に偏り、CBDユーザーよりも処方薬の併用率が高い傾向が見られました。主要な用途は不眠や不安の改善であり、QOL向上に寄与している可能性があります。使用形態としてはVape製品が主流で、他のカンナビノイドと併用される傾向が強いことがわかりました。有害事象の発生率は10%未満と低く、安全性が高いと考えられましたが、依存リスクは一定数存在します。本調査には選択バイアスや自己申告による評価の限界があるものの、日本におけるCBNの実態を把握する貴重なデータとなりました。
論文公開情報
論文公開ページ:Integrative Medicine Reports
日本語草稿:CBNは大麻規制の厳しい日本でどのように活用されているか?用途、医療効果、副作用と依存性
タイトル:How Cannabinol Is Utilized in Japan, a Country with Strict Cannabis Regulations—Its Purposes, Medical Effects, Adverse Events, and Dependence
著者:正高佑志(研究責任者)、梅村二葉、長嶺晶彦(株式会社VMC)、三木直子、赤星栄志、松本俊彦、太組一朗
DOI:https://doi.org/10.1089/imr.2024.0045
掲載誌:Integrative Medicine Reports (Vol.3 No.1、2024年11月18日発行)
発行:Mary Ann Lliebert, Inc.
Online ISSN: 2768-3222
株式会社VMCは、今後もCBNをはじめとするカンナビノイド製品の研究と普及に努めてまいります。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像