症例報告スライド共有サービス「症例バンク」をリリース
症例数が限られる難病・希少疾患など、世界中の医師の症例を通じた知見を集合知に
専門医知見シェアリング事業を展開する株式会社Medii(東京都渋谷区、代表取締役医師:山田裕揮、以下「Medii」)は、一人の医師では経験や知見が限られる希少疾患や難病を中心とした症例スライドの投稿や検索ができる新サービス「症例バンク」の提供を開始したことをお知らせいたします。
- 「症例バンク」とは
詳細:https://medii.jp/bank/
- 提供背景
この背景には、疾患の特殊性と希少性から一人の医師が診る希少難病の患者数は非常に少なく、疾患の経験を積むことは容易ではないことが挙げられます。その結果、患者が希少難病と診断されるまでにかかる時間は疾患によっては7〜10数年かかっている状況です(※2)。診断が付くまでにかかる主治医数は平均7.3人(※3)となっており、なかなか診断がつかずに様々な医療機関を受診するなど、時間的にも金銭的にも患者の負担が大きくなっていることが社会的な課題となっています。
医師が診断が難しい症例や専門外の症例に出会った際、それを解決するために行うことは主に二つあります。一つ目はガイドラインや症例報告論文などを検索し調べること、二つ目が自身の人脈を駆使して知見のある医師に尋ねることです。
一方で病院勤務医は1週間当たり診療時間として45時間、医学研究・情報収集等含む診療外時間として約8時間を費やしており(※4)、医師の労働環境を改善するためにも診療の円滑化と診療外作業の支援が必要です。
この効率化を促進するため、新たに提供開始した症例報告スライド共有サービス「症例バンク」は、全国の専門医の経験と知見を集合知にすることで、医師の情報収集を効率化し、希少疾患や明確なエビデンスがない疾患など、限られた類似症例の診断や治療に役立てていただけます。
またMediiでは、希少疾患に関する知見が行き届いていない医療現場へ専門的な知見を届ける手段として、Mediiに協力してくださっている難病を中心とした各疾患領域の800名の専門医に、人脈はなくとも1:1のチャットで相談ができる「E-コンサル」も無料で提供しています。「E-コンサル」を通じて、診断が難しい症例や自身の専門外の症例について特定の疾患の症例経験が豊富な専門医へ相談しアドバイスを受けることで、患者の診断や治療に活かしていただいています。
※1 Walkley SU et al. Orphanet Journal of Rare Diseases 2016;11:161
※2 Moeko Isono et al. PLoS One. 2022 Mar 18;17(3):e0265847.
※3 Engel PA et al.Journal of Rare Disorders.2013;1(2):1-15.)
※4 令和2年医師の働き方改革の推進に関する検討会資料「医師の勤務実態について」
- ご利用方法
症例バンク:https://bank.medii.jp/
- E-コンサル®とは
回答には全専門領域にわたり、各領域の医師にご推薦いただいた800名以上の専門医が協力しており、相談医からの内容に応じて、最適な専門医へシステム通知され、その内の1名とマッチングされます。地域偏在の課題が大きく知見が行き渡っていない免疫難病や希少疾患を中心に全ての専門領域を扱っています。
詳細:https://medii.jp/service/
- 会社概要
会社名:株式会社Medii
所在地:東京都渋谷区2丁目6-6 Good morning building by ANRI 201
設立:2020年02月20日
資本金:100,000,000円
代表者:代表取締役医師 山田 裕揮
事業内容:専門医知見シェアリングサービスの提供
URL:https://medii.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像