”地域作業所わくわくわーく”がirotoanistaとして参加 irotoa新製品〈触結草履(ふれゆいぞうり)〉
光と音のない世界から紡ぐ、歩みを結ぶ一足。
インクルーシブカルチャーブランドirotoa(イロトア)に、地域作業所わくわくわーく(盲ろう(視覚と聴覚の重複障害)の方々が通う地域作業所)がirotoanistaとして参画。第一弾プロダクト 〈触結草履(ふれゆいぞうり)〉 を発表します。
触れて、裂いて、編んで、結ぶ。その積み重ねが、一足の形になる。

ポイント
・地域作業所わくわくわーくがirotoanistaとして正式参加
・製品コピー:ほどいては、編んで結ぶ。それが歩みになる。
・再生着物を用いた一点物。irotoaコラボレーションストアおよびオンラインで取り扱い予定
手から始まる歩み — 静寂が刻むリズム
見えなくても、聞こえなくても、手から世界とつながっている。
素材に触れ、布の端を探り、裂き、編んで、結ぶ。最初はうまくいかない。ほどいては編み直し、またほどく。
それでもあきらめない手が、少しずつ力加減を覚え、等間隔の編み目に変わっていく。
光と音のない静けさの中で、指先の感覚が羅針盤になる。
やがて一足の草履が生まれるまでの時間は、失敗の回数や続けた回数の積み重ねだ。
〈触結草履〉は、一歩一歩を支えるために編まれた、挑戦の軌跡そのものである。
一歩を結ぶ一足 — 〈触結草履〉

ほどいては、編んで結ぶ。それが歩みになる。
【特徴】
・一点物の美しさ:再生着物(絹・綿・ポリエステル等)。編み目の揺らぎに、手の記憶が残る。
・心地よい履感:立体的な編み込みが足裏に沿い、素足でも靴下でも快適。使うほど馴染む。
・微調整が効く:結びをわずかに締め直す/緩めることでフィット感を調整可能。
・室内にやさしい:床を傷つけにくく、歩行音が出にくい(屋内用)。
・循環への一歩:再生着物を活かすアップサイクル。廃材の削減でSDGsの観点からも◎。

盲ろうということ
盲ろうは視覚と聴覚の重複障害です。情報の取得・伝達と移動に継続的な困難が伴い、多くの場面で通訳・介助と時間が必要になります。
状況に応じて触手話・指文字・指点字・手のひら書き・拡大文字・機器などを併用しますが、「即時・完全」を前提にできない局面も少なくありません。
制作現場では、手順を触れて分かる単位に分解し、作業面を触って位置が分かるよう整え、素材の質感・厚み・張りを選びます。進みは人ごとに異なりますが、ほどいては、編んで結ぶ反復の先に、一足が紡ぎだされます。
— 地域作業所わくわくわーくの歩み
2007年、横浜で地域作業所としてスタートし、2013年にNPO法人化。在宅に留まりがちな盲ろう者に、働く場と情報・コミュニケーションの場を。との想いのもと活動しています。
日々の活動(平日 9:30–15:00):裂き布ぞうり・織布・点字用紙活用製品の制作、区役所等の受託作業、地域での販売・交流、季節の行事など。
支援者の挑戦 — 「できる」を信じて
盲ろう者のものづくりでは、見本を見せる/声で説明するといった一般的な手順が通用しにくい。
支援者は、作業を触れて分かる単位に分解し、触手話・指文字・指点字・手のひら書きなどを駆使して順序を共有する。
素材は手が迷わないように質感・厚み・張りを選び、作業台の上は触って位置が分かるように整える。
「今日はここまで」「次はこの編みを一緒に」——制作のペースは一人一人で異なる。
うまくいかない日は信じる勇気で支え、できた日は達成を共に喜ぶ。
その繰り返しの先に、自分の手で仕上げた一足が残る。

製品概要
・品名:触結草履(ふれゆいぞうり)
・素材:再生着物(絹・綿・ポリエステル等)
・サイズ:S/M/L(※一点物につき若干の個体差あり)
・お手入れ:手洗い、または、洗濯ネットに入れて洗濯機も可能。→形を整えて陰干しを推奨
・販売開始:9月1日
・販売場所:
— irotoa コラボレーションストア 原宿(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-21-16/JR原宿駅 竹下口徒歩8分・東京メトロ明治神宮前駅 5番出口徒歩4分)
— オンラインストア:準備中


地域作業所わくわくわーく コメント
「作品がブランド商品として世に出ることは、利用者にとって大きな励みです。地域の作業所から、原宿へ。 一足ずつ、丁寧に編んでお届けします。」
・名称:地域作業所わくわくわーく
本件に関するお問い合わせ先
お問い合わせ先
店舗電話:03-6447-5675
irotoa担当まで
(株式会社ライショウ 内)(12時~17時)
上記時間以外は下記までお問い合わせください。
電話:045-309-7611
(COLORS弘明寺 内)(平日9時~18時・土日祝9時30分~12時)
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