精密医療機器管理にIoTによる位置情報取得を活用 ― AC&M社のモニタリングシステム 『TRACE MOTION』と『obniz BLE/Wi-Fiゲートウェイ』が総合病院にて今春より稼働
「安全性」「清潔さ」が条件の医療機関で、精密機器管理がスムーズに
AC&Mの『TRACE MOTION(トレースモーション)』は、対象となる人やモノの位置やセンサーの情報を自動収集し、PCやタブレット端末の画面上でそれらの所在地や客観的数値を分かりやすく把握できるIoTモニタリングシステムです。空間上の人やモノの所在や数値情報を一括して可視化できるため、オフィスや宿泊施設、工場などのほか、複雑なデータや精密機器を多く扱う医療機関でも導入実績を持っています。一方で、こうしたIoTシステムで用いるゲートウェイ(ネットワーク上のデータのやり取りをつなぐ役割を持つ機器、以下 GW)は、電源ケーブルを必要とするタイプや暗いカラリングの製品が少なくないことから、医療機関によっては安全性や美観への配慮で目立たない天井裏などに設置します。そのため、設置から保守・運用に至るまで、工数や費用が増大する課題がありました。
CambrianRoboticsの『obniz BLE/Wi-Fiゲートウェイ』は空間になじむ清潔な色合いとプラグ一体型のコンパクト設計が特長で、コンセントにそのまま挿して使用できます。
BLE機器との接続やサーバーへのデータ蓄積の設定は、クラウドあるいはローカルアクセス(医療機関のようなセキュリティ遵守の場所で範囲を限定したアクセス)かを選んで制御可能で、セットアップは事前のWi-Fi設定のみです。保守点検やプログラムの変更、BLE機器台数の増減、トラブル時の調整が生じてもすべて遠隔から対応できます。Wi-Fi環境と電源さえあれば設置場所を問わず使用できるため、セットアップや保守・管理の各工数やコストを大幅に削減できます。
『TRACE MOTION』と『obniz BLE/Wi-Fiゲートウェイ』、それぞれの強みを活かした新たなIoTモニタリングシステムは、2021年4月より、大型総合病院の精密医療機器の管理を目的に稼働が開始される予定です。
『TRACE MOTION』 (トレースモーション)とは
AC&Mが開発した『TRACE MOTION』は、管理端末である「BLEビーコン」「BLEセンサービーコン」と、受信インフラであるWi-Fi GWを組み合わせたシステムです。
その最大の特徴は、人やモノの位置情報やセンサーの数値を蓄積・整理しながら、PCやタブレット端末の画面上で、まるでコックピット表示のように一覧で見ることができる仕様です。視覚的に、対象となるものの所在地を探したり、対象となるものの数値を計測できるほか、それらによって作業効率や生産性の改善・向上も実現します。
<活用シーン例>
●オフィス:フリーアドレスでの社員や保管された重要物の位置情報、オフィスの室温管理
●医療施設:輸液ポンプやシリンジポンプなど、数と移動が多い精密医療機器の位置情報の把握、冷蔵庫・室温の管理
●工場や飲食店:計測作業の自動化による労務効率アップ、アラート機能による事故防止など
●宿泊施設:浴槽の温水の一定管理、お客様への貸し出し物管理、天候の変化に応じた運営基準の改善
目的や希望に応じたカスタマイズが可能
『TRACE MOTION』を基盤として、ご利用になる方の目的やご希望に沿ったモニタリングシステムをカスタマイズして開発します。デザインはもちろんのこと、可視化仕様の設計から開発まで柔軟に対応してご提供します。
詳しくは、特設サイトでのご紹介、またはAC&Mまでお気軽にお問合せください。
株式会社AC&M(エーシーアンドエム)
■代表者
代表取締役社長 川口収(かわぐちおさむ)
■本社所在地
東京都大田区東雪谷2-18-17 SPEC RESIDENCE東雪谷102
■創業
2010年 8月
■事業内容
Beacon/IoTシステム企画開発、情報機器設置保守サービス、ノベルティ商品販売、各種サイネージシステム販売、各種動画制作
■『TRACE MOTION』特設サイト
https://ac-m.biz/tracemotion/
『obniz BLE/Wi-Fiゲートウェイ』とは
『obniz BLE / Wi-Fiゲートウェイ』は、エンコアードジャパン株式会社が開発した『コネクトハブ』※1を、CambrianRoboticsが独自のIoTテクノロジー『obniz』を活かしてカスタマイズしたGW機器です。
電源とWi-Fi環境があれば、コンセントに挿すだけでセットアップができるコンパクト型で、一般的なGWと比べて1台あたりの価格は約2分の1に抑えながらも、高い機能性を持ち合わせています。
清潔感のあるカラーと小さなサイズで、どんな空間でも邪魔にならずに利用しやすいゲートウェイです。
(※1:ソフトバンク株式会社の子会社であるエンコアードジャパン株式会社が開発した世界最小クラスのWi-Fiゲートウェイ)
<主な機能>
・BLE通信ができるあらゆるIoT機器に対応
・セットアップの工数が少なくスピーディ
・IoT機器(センサーやビーコン)の一元管理を低コストで実現
・保守点検やプログラムの変更、対象機器の台数増減などの遠隔管理と操作をサポート
<製品※2/サービス情報>
・サイズ:50mm×35mm×13mm(プラグ部除く)
・主な素材:難燃性ポリカーボネート
・電源:AC100V 50/60Hz
・Bluetooth:Bluetooth 4.2
・Wi-fi:IEEE 802.11b/g/n (2.4 GHzのみ)
・動作環境:温度:0℃〜40℃/湿度:10%〜90%
・消費電流:最大0.1A
・専用の『obniz Cloud』サービスを付帯
(※2:『コネクトハブ』の仕様)
『obniz BLE/Wi-Fiゲートウェイ』は1台あたりの価格、保守・管理のしやすさ、機能拡張性、目的や施設変更への対応力によって、さまざまな企業のIoT化推進に役立てられています。さらに、Wi-Fi環境の制約を解消するバージョンも展開予定です。
『obniz BLE/Wi-Fiゲートウェイ』は、ご利用用途や台数に合わせて最適なプランと導入サポートを行っています。obniz公式サイトにて、お気軽にお問合せください。
CambrianRoboticsはこれからも、対象物の遠隔操作や双方向通信、位置情報を必要とする産業向けに『obniz」が持つテクノロジーの活用を推進してまいります。
株式会社CambrianRobotics(カンブリアンロボティクス)
「IoT」(Internet of Things)=モノのインターネットの時代を先見し、2014年に創業。
複雑なプログラムや回路の開発を不要にし、インターネット上で対象物の管理や解析、遠隔操作を可能にする、最速で低価格な『obniz(オブナイズ)』シリーズを展開しています。
『obniz』の製品やサービスは、DIYと呼ばれる個人での自由なモノづくりはもちろん、医療や介護現場、建設業や宿泊施設、教育分野など、既に幅広い領域で活用されています。
共同創業者そしてエンジニアでもある佐藤雄紀と木戸康平を中心に、私たちはこれからも「IoT」の技術を進化させ、社会へと貢献する製品とサービスを広く皆様へご提供します。
■公式サイト
https://obniz.com/ja/
■代表者
代表取締役社長 佐藤雄紀(さとうゆうき)
■創業
2014年11月
■事業内容
‐ハードウェアクラウドサービスの提供
‐電子基板 『obniz(オブナイズ)』 の製造販売
■特許
特許6439954
特願2018-208745
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