ストーリーライン、次世代デカフェ技術「ZEN Craft Decaf Process™」を実用化。小川珈琲の新業態「OGAWA COFFEE LABORATORY 高輪」で提供開始
東北大と共同開発の次世代デカフェ技術「ZEN Craft Decaf Process™」が本格始動。

独自のカフェイン除去プロセスの研究開発を行うディープテックベンチャー、ストーリーライン株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長:岩井順子)は、東北大学と共同開発した次世代デカフェ技術「ZEN Craft Decaf Process™」によって生み出された高品質なカフェインコントロールコーヒー「ZEN Craft Decaf Coffee」を本格ローンチいたします。
第一弾の取り組みとして、小川珈琲株式会社との共同プロジェクトが始動。2026年3月28日(土)にオープンするニュウマン高輪 MIMURE(ミムレ)内の新施設、小川珈琲が運営する「OGAWA COFFEE LABORATORY 高輪」にて提供開始いたします。
■ 2025年、国内におけるカフェインレスコーヒーの輸入量が史上最多に
近年、健康志向の高まりや睡眠の質への関心、ライフスタイルの多様化に伴い、日々のカフェイン摂取量を調整したいという「カフェインコントロール」(※1)へのニーズが急速に拡大しています。これに伴い、デカフェコーヒーの市場も拡大しており、全日本コーヒー協会の発表によると、2025年における国内のデカフェコーヒーの輸入量は過去最多を記録しました(※2)。
一方で、従来のデカフェ製法ではカフェインを抜く過程でコーヒー本来の旨みや香りが損なわれてしまうケースも多く、「風味が物足りない」、「美味しいデカフェが少ない」という味覚面での課題も指摘されています。
当社はこうした市場の課題を根本から再設計し、味も健康も妥協しないコーヒー体験を届けるべく、独自のカフェイン除去技術「ZEN Craft Decaf Process™」の本格始動に至りました。
(※1)「カフェインコントロール」とは、時間帯・気分・健康状態・コンディションに合わせて、摂取するカフェイン量を調節し、カフェインの作用と上手く・適切に付き合うライフスタイル。
(※2)引用元URL:https://coffee.ajca.or.jp/data/topics/2025
■ 待望の「本当に美味しいデカフェ」がついに
「ZEN Craft Decaf Process™」は、コーヒー豆本来の香りや複雑な風味特性を最大限に保ちながらカフェインを除去することを目指して開発された、当社独自のカフェイン除去技術です。東北大学との共同研究を通じて研究開発と品質検証を重ねてきました。
開発過程ではロースターやカフェ事業者などから高い関心が寄せられ、「本当に美味しいデカフェを待っていた」という声とともに、製品化や共同開発に関する問い合わせも多数寄せられてきました。
本取り組みを通じて当社は、「デカフェは味が劣る」という従来のイメージを覆し、スペシャルティコーヒーの世界においても満足度の高いデカフェという新しい選択肢を提案してまいります。
■ 次世代のカフェイン除去技術「ZEN Craft Decaf Process™︎」とは

当社の独自製法「ZEN Craft Decaf Process™️」は、超臨界CO2流体技術を基礎技術とした、人と環境にやさしいカフェイン除去プロセスです。
従来のデカフェ技術では、カフェインを抽出する過程でコーヒーの有効成分まで失われてしまい、風味の劣化につながることが課題でした。
「ZEN Craft Decaf Process™️」は、水と二酸化炭素のみを使用し、有効成分の保持に注力することで、環境負荷を抑えながら安全で美味しい高品質デカフェコーヒーを実現します。
超臨界二酸化炭素抽出法

超臨界二酸化炭素抽出は、二酸化炭素と水のみを使用し、高圧状態においてコーヒー豆からカフェインを抽出する方法です。この工法は豆の構造を変えず他の成分を漏らさないため、コーヒー本来の風味を維持することが可能です。
当社は、この工法を東北大学工学研究科とともに研究し、カフェイン抽出のみならず、原料の調達から生豆の処理、乾燥、焙煎、抽出まで全ての工程を最適化し、美味しいデカフェを実現します。
技術優位性
1. 有効成分の損失を低減
浸漬工程を前提とする従来方式とは異なり、当社は溶媒浸漬を伴わないプロセス設計を採用。水を制御し、可溶成分の非選択的移動を抑制することで、有効成分の保持と高水準の品質再現性を実現します。
2. 豆にダメージを与えない
含浸による過剰な膨張を避け、乾燥工程にも細心の制御を施すことで、豆へのダメージを最小限に抑制。割れや欠けの発生を抑え、焙煎の安定性を高めています。
3. 人体に安全
少量の水とCO2のみを用いるプロセス設計により、有機溶媒を使用しない抽出を実現。人体に有害とされる化学物質を用いない、安全性に配慮した製法です。
4. 環境に優しい
水使用量を大幅に削減するプロセス設計により、排水発生を最小限に抑制。CO2は循環利用され、その約90%を回収、再利用しています。さらに、他産業由来の回収CO2の活用にも対応し、CCUの観点から環境負荷低減に貢献します。
コーヒー本来のフレーバーをそのまま残す、新製法

当社のアプローチは、水分挙動を工学的に制御することにあります。抽出前後の含水率や水分活性、細胞内外の水分移動を定量管理することで、過剰な含水膨張や成分拡散を抑制。豆組織への物理的ストレスを最小化し、構造安定性を維持します。
また、品質評価は官能評価に加え、糖類、脂質、有機酸などの保持率を成分レベルで解析し、抽出条件との相関をデータ化。プロセス設計と品質指標を一体で最適化することで、再現性の高いフレーバー保持を実現しています。
その工学的合理性と品質安定性は、国内外の研究者およびコーヒー業界の品質評価専門家からも高く評価されています。
■ 提供店舗「OGAWA COFFEE LABORATORY 高輪」について
小川珈琲株式会社は、2026年3月28日(土)より12のラボラトリーが揃う新業態「OGAWA COFFEE LABORATORY 高輪」をニュウマン高輪MIMURE(ミムレ)2階にオープンします。
桜新町・下北沢・麻布台に続く4店舗目となる「OGAWA COFFEE LABORATORY 高輪」は、約4,000㎡もの広さを誇る空間に12のラボラトリーが集う新業態です。
コーヒーに加え、スイーツ、ベーカリー、ピッツェリア、ジェラート、ショコラトリー、ライブラリー、ワインバーなど多様なカテゴリーが展開され、食と文化が融合した新しい体験型空間を提供します。
OGAWA COFFEE LABORATORY 高輪の詳細についてはこちら
■ 今後の展開
現在、本技術はラボフェーズを終え、安定した品質での供給体制を確立しつつあります。今後は量産装置の導入を予定しており、社会実装に向けたスケールアップを進めてまいります。
量産化・コスト最適化・用途拡大に向けた研究開発をさらに加速させるとともに、国内外のコーヒー事業者との協業を通じて、“カフェインを選べる”という新しいコーヒー体験の普及を推進してまいります。
■関係者コメント

ストーリーライン株式会社 代表取締役 岩井 順子
海外の戦略デザインファームにてビジネスデザインコンサルティングに従事。米国在住中にスペシャルティコーヒーと出会う。娘の妊娠を機にデカフェコーヒー について疑問を持ち、自らコーヒービジネスの課題解決に挑む。
このたび、OGAWA COFFEE LABORATORY 高輪にて当社の「ZEN Craft Decaf」を提供開始できることを大変嬉しく思います。当社はこれまでスペシャルティコーヒー分野の知見を取り入れ、品質向上を重ねてまいりました。
本取り組みは、その成果を基盤として小川珈琲株式会社との協業により実現したものです。当社は今後も独自のカフェイン除去技術を基盤に、スペシャルティコーヒーの新たな可能性と価値を提案してまいります。
■ ストーリーライン株式会社について
当社は、超臨界CO2流体技術を用いた独自のデカフェ技術「ZEN Craft Decaf Process™」を、東北大学と共同開発する研究開発型スタートアップです。
東北大学内の自社研究室で開発を進め、東京・日本橋の実証店舗CHOOZE COFFEEでは、全ドリンクでカフェイン量を選べるメニューを提供しています。カフェインコントロールの啓蒙や市場開発に取り組み、将来はコーヒー生産国での量産とカフェインレスコーヒー豆のグローバルシェア獲得を目指します。
■ 会社概要
ディープテックで持続可能な未来をデザインする
会社名:ストーリーライン株式会社
本 店:宮城県仙台市若林区六丁の目西町6-5 MEDIUM ROOM5
代表者:代表取締役CEO/CDO 岩井 順子
設 立:2018年7月
事 業:カフェインレスコーヒー製造販売、コーヒー豆の輸入販売、カフェ及びEC事業
W E B:https://storyline.co.jp
■本件に関する報道関係者からのお問合せ先
ストーリーライン株式会社 広報担当:柳澤
mail:pr@storyline.co.jp
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