株式会社Halu、「ICCサミット KYOTO 2026」ソーシャルグッド・カタパルトで優勝

「つくり手の視点を変え、商品・サービス・空間を変える」インクルーシブデザインの実践が審査員投票で評価

株式会社Halu

障害のある子どもと家族の暮らしを起点に、「つくり手の視点を変え、商品やサービス、空間を変えるインクルーシブデザイン事業を展開する株式会社Halu(「ハル」、本社:京都市、代表取締役:松本友理、以下Halu)は、2026年9月3日に開催された「Industry Co-Creation(ICC)サミット KYOTO 2026」のピッチコンテスト「ソーシャルグッド・カタパルト-社会課題の解決への挑戦-」において優勝したことをお知らせいたします。

審査員投票で評価されたのは、一人の家族の困りごとから出発し、対話・リサーチ・実装を通じて企業とともに商品やサービスへ落とし込む、Haluの一貫した事業実践です。これまでに24の企業・自治体、1,000人以上のつくり手とともに取り組みを重ね、6件が商品・サービス・空間として実装、3件が進行中です。

株式会社Halu、ICCサミット KYOTO 2026ソーシャルグッド・カタパルト優勝(写真中央:Halu代表・松本友理)

「ICCサミット KYOTO 2026」「ソーシャルグッド・カタパルト」について

「Industry Co-Creation(ICC)サミット」は、「ともに学び、ともに産業を創る。」を掲げるコミュニティ型のエグゼクティブ・カンファレンスで、毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加します。「ICCサミット KYOTO 2026」は、2026年8月31日から9月3日まで、ウェスティン都ホテル京都をメイン会場に開催されました(主催:ICCパートナーズ株式会社)。

9月3日には、社会課題の解決に挑む企業・団体が集う「ソーシャルグッド・カタパルト-社会課題の解決への挑戦-」(Sponsored by EVeM)が開催され、11名が各7分間のプレゼンテーションを行いました。経営者・幹部・投資家・プロフェッショナルで構成される審査員による投票の結果、Haluが優勝しました。

■ 「行きたい」を、「行こう」に変える

代表の松本友理は、トヨタ自動車で10年間商品企画に携わった後、脳性まひのある長男の誕生を機に、2020年4月に、Haluを創業しました。

最初に開発・販売したのが、座位の安定しない子どもを安心して座らせることができる「IKOU(イコウ)ポータブルチェア」です。自宅で使う福祉機器の椅子は形態や重量から持ち運びには向かず、外出先で子どもを座らせることができない。そのため、「行きたい場所」ではなく「行ける場所」しか選べない。椅子に限らず、既製品が使えない場面に遭遇するたび、家族が我慢したり工夫したりして対応する中で、「困りごと」は社会から見えなくなり、市場はないと見なされ、解決策も作られない――松本はこの構造に、当事者になって初めて気がつきました。

ブランド名の「IKOU」には、「行きたい」を「行こう」に変える決意が込められています。

「IKOUポータブルチェア」は、障害の有無によらず、小さな子どもを安定して座らせられる機能とコンパクトな設計・リーズナブルな価格設定により、現在はスタジアムや飲食店など全国135カ所に導入されています。

導入先の一つ、浜松のレストラン「ジ・オリエンタルテラス」では、障害のあるお客様を迎える接客研修をきっかけに、スタッフの意識が「特別な対応をしなければ」から「目の前のお客さまに、いつも通り笑顔になってもらう」へと変わりました。その後、他店で受け入れを断られた家族連れから「IKOUの椅子があるお店なら」と問い合わせが入ったことをきっかけに、店側は外食をためらいがちな子連れ家族向けの食事会を開催するまでになりました。

椅子を置くだけでは、家族が「行こう」と思える体験は生まれない――この気づきから、Haluは一人の願いを商品・サービス・空間そのものへ落とし込む事業へと踏み出しました。

■ 「つくり手」の視点を変える、その先へ

そうして生まれたのが、障害児家族を中心とする120名のモニターネットワーク「IKOUインクルーシブパートナー」です。「IKOUインクルーシブパートナー」との対話やリサーチを通じて一人ひとりの願いを掘り下げ、実装できる選択肢へ翻訳し、企業のつくり手の視点を変えていく――このプロセスを「IKOUインクルーシブデザイン」として、企業・自治体向けに有償で提供しています。

実装事例:はごろもフーズ「ポポロ®プチマカ」

 はごろもフーズ株式会社との取り組みでは、役員勉強会にて、Haluから、咀嚼や嚥下に制約のある、障害のある子どもの食形態や家庭での調理の負担について共有。同社が持っていた「マカロニの用途を広げたい」という事業課題と掛け合わせることで、長さ8ミリでスプーンでも食べられるマカロニ「ポポロ®プチマカ」が生まれ、2026年8月に全国発売されました。離乳食や時短調理など、幅広い家庭に届く商品となっています。

「IKOUインクルーシブパートナー」と「IKOUインクルーシブデザイン」による実績(2026年8月末時点)

120名

24組織・1,000人以上

実装6件(進行中3件)

「IKOUインクルーシブパートナー」登録者数

「IKOUインクルーシブデザイン」研修・リサーチ等に参加してきた企業の「つくり手」

形になった商品・サービス・空間

「今の『できない』だけで、息子の未来の選択肢を決めたくはありません。まだ想定されていない一人も、最初からものづくりに参加できる社会なら、息子も、支えられるだけでなく、社会をつくる側にもなれるはずです。」

― 株式会社Halu 代表取締役 松本 友理

■ 商品・サービス・空間をつくる企業の皆様へ

強い制約は、多くの人が見過ごしてきた具体的な課題を浮き彫りにします。そこに向き合い、商品に掛け合わせることで、届く人も、使われる場面も、選ばれる理由も、増えていく。当事者の願いをつくり手とともに掘り下げ、実装できる選択肢へ翻訳していくこと――それが、Haluが企業・自治体とともに積み重ねてきた実践です。

商品・サービス・空間づくりに携わる皆様は、ぜひHaluとともに、「見過ごされてきた人たち」の経験から、より多くの人に届くものづくりを進めてみませんか。まずはお気軽にお問い合わせください。

ICC KYOTO 2026 「ソーシャルグッド・カタパルト」で、「つくり手」の視点を変える取り組みである「IKOUインクルーシブデザイン」について語るHalu代表・松本友理

関連リンク

■ 代表者プロフィール

松本 友理(まつもと ゆり)

株式会社Halu 代表取締役。障害児育児の当事者として、またIKOUブランドの企画・開発者として、障害児家族との共創から得たインクルーシブデザインの実践知を、企業・自治体の製品開発・研修・リサーチ事業に展開している。

■ 株式会社Halu(ハル)会社概要

2020年4月創業 。「インクルーシブデザインで多様性を価値に変え、分断のない世界をつくる。」をビジョンに掲げ、マイノリティを「配慮の対象」から「イノベーションの源泉へ」と捉え直すインクルーシブデザインの実践に取り組んでいます。

障害児も健常児もともに使える「IKOU(イコウ)ポータブルチェア」等の自社ブランド「IKOU」製品の開発・販売を軸に、障害児家族との共創から得た知見とモニターネットワークを活かし、企業・自治体向けの研修・リサーチ・共同開発も展開。

令和6年度「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」内閣府特命担当大臣奨励賞、2022年度グッドデザイン賞、2024 64th「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」デザイン部門ブロンズなど、受賞多数。

<本件に関するお問い合わせ先>

株式会社Halu

E-mail : contact@ikoudesign.com

コンタクトフォーム:https://ikoudesign.com/contact 

すべての画像


会社概要

株式会社Halu

9フォロワー

RSS
URL
https://ikoudesign.com/
業種
製造業
本社所在地
京都府京都市北区衣笠総門町4番地4
電話番号
075-467-6760
代表者名
松本友理
上場
未上場
資本金
3400万円
設立
2020年04月