男性の育児休業を阻む「無意識の偏見」とは
サイコム・ブレインズ「男性の育児休業に関する意識調査」
国内外で企業の人材育成を支援するサイコム・ブレインズ株式会社 (東京都千代田区、代表取締役社長 西田忠康) はこの度、男性の育児休業取得に関する調査を実施しました。社会人332人(男性179人、女性149人、無回答4人)が回答しています。
調査の結果、育児休業を取ろうとする男性について、周囲だけでなく、男性自身も何らかの無意識の偏見を持っていることが浮き彫りとなりました。
また周囲が持つ無意識の偏見について寄せられたコメント(自由記入)数は167件、育休を取ろうとする男性自身が持つ無意識の偏見について寄せられたコメント数は106件にのぼり、これらのテーマについての関心の高さがうかがわれました。
主な調査結果
育児休業を取ろうとする男性に対する無意識の偏見について
- 「育児休業を取ろうとする男性に対する無意識の偏見を感じたことがありますか」という質問に対し、「ある」が36%、「無意識の偏見がありそう」が50%、「ない」が14%。(図1)
- 無意識の偏見例として、男性は仕事・女性は家事育児を担うという性別役割認識に基づく、「男性が育児なんて!」「男性がとるなんて偉い」という趣旨のものが多く寄せられた。
- また女性が持つ無意識の偏見として「育休を取る男性は仕事に余裕があるのかな、と感じる」「なぜ男性が育休を取るのか?やる気が下がっているのだろうか」などが挙げられた。
- 「育児休業を取ろうとする男性自身が持つ無意識の偏見を感じたことがありますか」という質問に対し、「ある」が24%、「無意識の偏見がありそう」が42%、「ない」が34%。(図2)
- 男性から寄せられた自身が持つ無意識の偏見については「出世欲がないと周囲から思われる」「休業期間があると、成長で遅れを取る」という趣旨のものが多く見られた。
図1:育児休業を取ろうとする男性に対する無意識の偏見を感じたことがありますか。
図2:育児休業を取ろうとする男性自身が持つ無意識の偏見を感じたことがありますか。
調査の結果についてサイコム・ブレインズでダイバーシティ研修を統括している太田由紀は以下のようにコメントしています。
「家庭における性別役割認識が、職場にも大きな影響を及ぼしていることが改めて明らかになりました。男女関わりなく『男性は仕事にまい進すべき』という無意識の偏見を持つ職場で、育休を取ろうとする男性は『キャリアをあきらめた人間とみられるのでは』と恐れる、という構図になっています。
女性は育休取得では一歩先んじており、育休取得経験のある女性管理職が珍しくなくなりつつあります。男性の場合も、育休を取得しつつキャリアを構築するロールモデルを積極的につくることで、現状の、育休を取りにくい雰囲気が払しょくされていくのではないでしょうか。そのためには、やはり現場の管理職の積極的な後押しが必要です。管理職自身が先頭に立ち、無意識の偏見の払しょくに努めることを期待します。」
関連リリース
7月18日配信 サイコム・ブレインズ「男性の育児休業に関する意識調査」
男性の育休、職場の大多数が「取るべき」と感じる一方で普及しない謎。
最大の理由は「取りにくい雰囲気」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000025337.html
7月25日配信 サイコム・ブレインズ「男性の育児休業に関する意識調査」
キャリアに支障をきたさずに育休を取れる期間はどれくらい?
―男性の取得・女性の取得、その認識に大きな差ー
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000025337.html
【調査概要】
調査期間:2019年6月3日~6月24日
対象:社会人の男女332人
方法:インターネット
【サイコム・ブレインズ株式会社について】
サイコム・ブレインズ株式会社は、1986年の創業以来、グローバル人材育成、経営幹部育成、営業人材育成など社会人教育のパイオニアとして企業の人材育成を支援しています。 過去10年で約600社、30万人以上の研修を手掛け、東京・タイ・シンガポール・上海の拠点からアジアにおける人材育成を国内外でサポートしています。
https://www.cicombrains.com/
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