Nexperia、新しい高性能シリコン・カーバイド（SiC）ダイオード・ファミリを発表し、ワイドバンドギャップ半導体製品を拡充
産業グレードの650V、10A SiCショットキー・ダイオードのサンプル提供を開始。1200V/6～20Aの製品と車載グレード製品も計画
必要不可欠な半導体のエキスパートであるNexperia（本社：オランダ、ナイメーヘン）は、650V、10A SiCショットキー・ダイオードを投入し、大電力シリコン・カーバイド（SiC：炭化ケイ素）ダイオード市場への参入を発表しました。高効率パワー窒化ガリウム（GaN）FETのサプライヤとしてすでに信頼を獲得しているNexperiaにとって、今回の発表は高電圧ワイドバンドギャップ半導体製品の拡充に向けた戦略的な動きとなります。
世界的に省エネルギーへの意識が強まる中で、電力効率と電力密度の高い大電力アプリケーションに対する需要が急増しています。こうした中で、シリコンでは物理的限界に急速に近づいています。Nexperiaのバイポーラ・ディスクリート・グループ担当ゼネラル・マネージャのMark Roeloffzenは、次のように述べています。「窒化ガリウムやシリコン・カーバイドなどのワイドバンドギャップ半導体は高電圧アプリケーションの厳しいニーズを満たす新たなソリューションを提供し、OEM企業にとって効率と電力密度の向上、システム・コストと運用コストの低減を実現することができます。Nexperiaの広範なSiCダイオード製品ポートフォリオはこうした市場で、製品の選択肢と入手可能性を拡大します」。
NexperiaのSiCショットキー・ダイオードは、初期の段階では以下のような産業/コンシューマ・アプリケーションをターゲットとしています。
* スイッチモード電源（SMPS）
* AC/DCおよびDC/DCコンバータ
* バッテリ充電インフラ
* 無停電電源（UPS）
* 太陽光発電インバータ
Nexperiaは以下の自動車電動化アプリケーション向け車載グレード製品の発表も予定しています。
* オンボード・チャージャ（OBC）
* インバータ
* 高電圧DC/DCコンバータ
今回発表したPSC1065H（-J/-K/-L）はNexperiaが車載/産業市場への対応のために開発を進めているSiCショットキー・ダイオード製品ポートフォリオの初めての製品です。新製品のPSC1065xの製品仕様やデータシートなどの詳細については、https://www.nexperia.com/products/diodes/schottky-diodes-and-rectifiers/silicon-carbide-sic-schottky-diodes.html#/p=1,s=0,f=,c=,rpp=,fs=0,sc=,so=,es= をご覧ください。
Nexperiaについて
Nexperia（https://www.nexperia.com/）は世界ですべての電子設計に求められる必要不可欠な半導体やコンポーネントの量産のエキスパートとして、世界をリードしています。Nexperiaはダイオード、バイポーラ・トランジスタ、ESD保護デバイス、MOSFET、GaN FET、アナログ/ロジックICなどの広範な製品ポートフォリオを提供しています。本社はオランダのナイメーヘンで、年間製品出荷数は1,000億を超えており、各製品は自動車業界が設定した厳格な基準に適合しています。Nexperiaの製品はプロセス、サイズ、消費電力、性能の面で効率のベンチマークとして高い評価を得ており、貴重な電力とスペースを節減し業界をリードする小型パッケージで提供されています。
Nexperiaは数十年間にわたって世界のリーディング企業に製品を供給してきた実績を持っており、アジア、欧州、米国で12,000名を超える従業員を雇用しています。NexperiaはWingtech Technology Co., Ltd.（600745.SS）の子会社であり、広範なIPポートフォリオを有し、IATF 16949、ISO 9001、ISO 14001、ISO 45001の認証を取得しています。
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