【高校生の就職活動に関するアンケート調査2020年(12月)】高校生の35%が求人サイトで情報収集、就職活動の不安1位「自分のやりたいことが見つからなくて不安」

ジンジブ

高校生の就職支援をするジョブドラフトの運営と企業の高校新卒採用支援を行う株式会社ジンジブ(本社:東京都港区、代表取締役:佐々木 満秀)は、 15歳~19歳かつ高校生向けに就職活動に関するアンケート調査を実施いたしました。
​(調査期間:2020年12月18日~2020年12月30日、有効回答数: 1,100人(うち卒業後の希望進路が「就職希望148人」「就職か進学か迷っている29人))


調査結果サマリー 

  • 3分の1の高校生が求人票での情報収集に不十分さを感じ、「求人サイト」で情報収集35%。

  • 希望職種の1位は「接客・サービス」2位は「オフィスワーク」3位は「飲食・食品」。

  • 就職活動の不安、1位は「自分のやりたいことが見つからなくて不安」、働く不安の1位は「自分に合うか不安」。

  • 就職活動の相談相手の1位は「親」43%、2位は「特にいない・分からない」23.8%。


 調査背景
 高校新卒の就職活動は、ほとんどが学校による職業あっせんによるもので、学校に届く求人票から情報収集を行っています。また都道府県ごとにスケジュールが定められた一人一社ずつの応募、求人公開する7月からの短期間での応募先選定などの長年の慣習が存在します。高卒1年未満の早期離職は大卒の11.4%と比較し17.4%と高く、就職活動時での企業情報や理解の少なさが要因の一つとも言われています。
 
 2021年卒については厚生労働省の発表によると、10月末現在の全国の求人数は約37万人(昨年同期比20.7%減少)、求人倍率は2.43倍(同0.32ポイントの減少)と、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け求人が大きく減少しています。11月末現在の就職内定率は80.4%(昨年同期比3.2ポイントの増加)ですが、新型コロナウイルスの影響による休校明けの学校カリキュラムへの対応や、学習指導の遅延対応などで進路指導に関する業務が圧迫されており、地域や学校課程による格差が見られ、いまだ進路未決定や内定を得ていない高校生にとっては厳しい就職環境下にあると言えます。
 
 本調査では、10月16日の選考開始し一次応募を終えた時期にあたる12月に15歳~19歳の高校生を対象にしたアンケートを行い、就職活動に関する意識調査を考察します。
 
 調査概要
 【調査期間】  2020年12月18日~2020年12月30日
 【調査方法】  インターネット調査法
 【調査対象】  15歳~19歳かつ高校生
 【有効回答】  N=1,100人(うち卒業後の希望進路が「就職希望148人」「就職か進学か迷っている29人」)
 
 <主な調査結果> 
 1.高校卒業後に就職しようと思っている理由は何ですか?(n=177)複数回答 

 就職希望と就職および進学か迷っている高校生(問6まで同様)に高校卒業後に就職しようと思っている理由を質問したところ、一番多かったのは「自立したい」が43.5%、次いで「進学したくない」36.7%でした。また「家庭の経済的理由」が33.3%、「目標がある」が20.9%、「兄弟、両親など誰も進学していない」が6.8%でした。
 
 2.求人票だけで就職先の会社情報は十分に収集できますか。(n=177) 

 求人票だけで就職先の会社情報は十分に収集できるか質問したところ、「十分に収集できている」6.2%、「まあまあ収集できている」22%を合わせた28.2%に対して、「あまり収集できていない」29.4%、「全く収集できていない」4.5%を合わせた33.9%と、5.7ポイント高い結果でした。前回調査(2020年9月時点)と比較し、求人票での情報収集への不十分さを感じる割合が増加しています。
 
 3.就職先の会社の情報を収集する際、求人票以外でどのようなものを見ていますか。(n=177)複数回答 

 就職先の会社の情報収集で何を見ているか質問したところ、1番多かったのが「会社のホームページ」49.2%、次いで「求人サイト」が34.5%、「会社の採用ページ」が32.3%、「会社のパンフレット」が24.3%でした。前回調査(2020年9月時点)と比較し、「求人サイト」から情報収集をする回答が4.3ポイント増加しています。インターネットを利用した情報収集が主流となっていることが伺えます。
 
 4.就職先の希望職種は何ですか?上位3つをお選びください。(n=177) 

 就職先の希望職種を質問したところ、1番多かったのが「接客・サービス」19、次いで「オフィスワーク」が17、「飲食・食品」11、「販売」11、「専門職」10、「工場・製造」10と続いています。具体的な希望職種の回答の一方で、「特にない・分からない」27という回答が一番多い結果となりました。
 
 5.新型コロナウイルスは就職活動にどのように影響を与えましたか?(n=177)複数回答 

 新型コロナウイルスが進路選択にどのように影響を与えたか質問したところ、「特にない」の回答が59.9%、「最初に希望していた職種から変更をした」が8.5%、「職場見学や会社説明会がオンラインになった」が7.9%、「面接がオンラインになった」が7.9%、「地元で求人を見つけられず県外の求人も検討した」が7.3%、「進学から就職へ進路変更をした」が5.1%でした。
 
 6.就職活動にどんな不安がありますか?(n=177)複数回答 

 就職活動にどんな不安があるか質問したところ、多かった回答が「自分のやりたいことが見つからなくて不安」42.4%、「何をすべきかわからなくて不安」40.1%、「内定をもらえるか不安」40.1%でした。自己理解、就職活動の仕方、実践的な不安とどの要素にも多くの不安を抱えていることが分かります。
 
 7.働くことにどんな不安がありますか?(n=1100)複数回答 

 15歳~19歳かつ高校生全体に働くことにどんな不安があるか質問をしたところ、「自分に合うか不安」と答えた人が55.9%でした。次いで「入社後の人間関係が不安」51.9%、「業務がちゃんとできるか不安」48.7%、「ブラックじゃないか不安」47.2%、「続けられるか不安」40.4%でした。
 就職活動に対する不安と同様に、自分に合った仕事に就けるか、人間関係について、仕事について、就労環境に関して等多くの不安を抱えていることが分かります。
 
 8.就職活動において誰の意見や考えを一番参考にしますか?(n=1100) 

 15歳~19歳かつ高校生全体に就職活動において誰の意見や考えを一番参考にするか質問をしたところ、「親」と答えた人が42.6%でした。次いで23.8%が「特にいない・分からない」と回答し、15.1%の「先生」より高い結果となりました。次いで「先輩」6.8%、「友人・知人・同級生」6.5%、「兄弟」3.5%でした。その他では「自分」との回答が多くありました。
 
 
 <アンケート調査結果を受けて>
 本アンケート調査によると、15歳~19歳かつ就職希望および就職か進学か迷っている高校生に聞くと、就職活動上で求人票での情報収集に不十分さを感じている高校生が33.9%と、情報収集できていると回答した高校生より5.7ポイント高い結果となりました。また求人票以外で見ているものでは前回9月に調査と比較して求人サイトを見る回答が4.3ポイント増加しており、選考開始に伴い主体的にインターネットを利用した情報収集を行う高校生が増えていることが見て取れます。
 
 希望職種について「特にない・分からない」、就職活動での不安では「自分のやりたいことが見つからなくて不安」、働くことへの不安では「自分に合うか不安」が上位の回答となり、自己理解や自分とのマッチングについて不安に感じている高校生が多いことが分かります。一方就職活動での相談相手では「親」が1位でしたが、2位に「特にいない・わからない」と回答があり、特定の相談相手のいない高校生が一定数いることが分かります。
 このことから主体的に情報収集などの行動をしている高校生は増えている一方で、将来のやりたいことが見つかる前の時期に対するキャリア育成や、就職先に関する情報収集手段、就職活動に対して親や先生以外に相談する相手のニーズがあることが分かります。
 
 今後も当社ではアンケートを通じて高校生の就職活動の変容を追ってまいります。そして、高校生・先生・保護者向けにジョブドラフトNaviでの就職情報発信や進路ガイダンス、LINE 就職相談、合同企業説明会やオンライン企業説明会など、「with コロナ」の新しい時代の変化に即した高校生の自発的な就職活動を支援するサービスの継続開発を行い、高校生と企業のそれぞれに出逢いの機会をより多く創出して参ります。
 
 <回答者属性> 


 <補足データ>
 新規学卒就職者の高卒社会人1年目の早期離職率は17.2%と大卒の11.6%と差が生じています。特に入社半年以内の超早期離職が多いこと、早期離職後の非正規雇用の多さ(大卒の25%と比較し、36%)も大きな課題とされています。


新規学卒就職者の離職状況(平成29年3月卒業者の状況)厚生労働省新規学卒就職者の離職状況(平成29年3月卒業者の状況)厚生労働省

『学卒就職者の離職状況調査結果(平成28年3月中学・高等学校卒業者』東京労働局『学卒就職者の離職状況調査結果(平成28年3月中学・高等学校卒業者』東京労働局

 ※初職就業形態が正規社員で、退職経験がある者。 

リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査(2019年版)」リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査(2019年版)」


 <ジョブドラフトの特徴>
 当社では、就職する高校生が学歴や「高卒」という偏見に捉われることなく、自己決定の上希望を持って社会に出ること、企業が若手採用を継続すること、これらを実現するために、高卒採用にまつわる社会課題の解決に取り組んでおります。
 高校新卒の求人サイト「ジョブドラフトNavi」の運営や合同企業説明会等の運営を通じ、高校生への就職情報提供、高校の進路指導サポート及び、企業の高校新卒の採用支援や人材の定着支援を行っています。
 
 ●高校生の就職を支援する「ジョブドラフトNavi」
 URL:https://job-draft.com/


 これまで文字情報のみだった企業の「求人票」の情報を、求人サイトに掲載しています。高校生目線を重視した会社の雰囲気・先輩インタビューなど写真や動画を用いて紹介することが可能です。高校生は7月の求人情報解禁後は求人票をダウンロードできるので、そのまま進路指導の先生に相談し、職場見学や応募をしていただけます。
 
 ●高校生と企業が直接交流できる合同企業説明会「ジョブドラフトFes」 

 高卒求人予定の企業を集めた就職活動イベントです。高校生は1日で多くの企業と出会えるため、求人票だけでは得ることのできない会社の雰囲気や情報が得られます。
 2019年は東京・大阪・福岡にて5回開催し、参加企業325社、のべ参加者数1,552名を動員しました。2020年は7月より全国13都市・合計17回開催し、参加企業594社、のべ参加者数3,362名を動員しました。
 
 ●社会で生き抜く力を身につけるキャリア教育 「ジョブドラフトキャリア」
 高校1年~3年生向けに、将来の生き方に関するキャリア教育、進路決定のサポート、就職指導を3年間通して実施する高校向けのサービスです。キャリア教育では、自分の生き方を決める考え方、自己理解、目標設定の仕方、課題解決等のプログラムを、進路決定のサポートでは、職業観育成、具体的な進路決定のサポートを行います。
 更に就職希望者に対しては面接対策や履歴書添削等、実際の就職活動サポートまで、キャリア教育から内定に至るまでの就職サポートを行います。
 
 ●ジョブドラフト出張授業 「就職サポートプログラム」
 高校のキャリア授業に取り入れることのできるジョブドラフトの出張授業です。進路選択において必要な時期・段階に応じて、自己分析プログラム・業界理解プログラム・就職対策プログラムの3つから最適なプログラムを選べます。生徒主体のワークショップ型のため、自ら考えるきっかけをつくります。学校の希望に合わせオンラインでのガイダンスも可能です。
 
 ●一人ひとりに合わせた就職相談 「個別相談」
 キャリアコンサルタントが対面やオンラインで、個別に就職相談を行います。進路相談や就職先探し、面談練習、履歴書の書き方など、生徒一人ひとりに寄り添ったサポートをいたします。
 対面では学校内・当社オフィス、オンラインではLINEメッセージやLINE通話で相談を受け付けています。
 
 <会社概要>
 ◆株式会社ジンジブ (https://jinjib.co.jp/
 本社所在地:東京都港区浜松町2丁目7-19 KDX浜松町ビル5階
 代表取締役:佐々木 満秀
 設立:2015年3月23日(グループ創業1998年9月1日)
 資本金:9,800万円
 2016年「革新ビジネスアワード2016」(主催:イノベーションズアイ、フジサンケイビジネスアイ[日本工業新聞社])にて「よい仕事おこし賞」、2017年「第106回かわさき起業家オーディション ビジネス・アイデアシーズ市場」(主催:公益財団法人 川崎市産業振興財団)にて「かわさき起業家優秀賞」を受賞。
  

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業種
サービス業
本社所在地
大阪府大阪市中央区南本町2-6-12 サンマリオンタワー14階
電話番号
06-7777-7779
代表者名
佐々木満秀
上場
東証グロース
資本金
301万円
設立
2014年02月