【新卒一括採用の是非】理系学生は『肯定派』が『否定派』の2倍!ただし、最多は“消極的肯定派”。一方、企業は賛否拮抗

株式会社テックオーシャン

TECH for Society(※)の実現を目指し、理系学生採用支援を行う株式会社テックオーシャン(本社:東京都千代田区、代表取締役:長井裕樹)は、2022年2月14日~3月2日に理系学生(23卒学部生、大学院生)および企業に対してアンケート調査を実施し、理系学生568名、企業114社の調査結果を得ました。
新卒一括採用の是非が問われる中で、新卒一括採用に対して理系学生と企業はどう考えているかをまとめています。

※TECH for Society
学生をはじめ、あらゆる人々が身につけた「TECH(Technology&Technique)」が正しく評価され、「TECH」と「人・企業・社会」、「TECH」と「TECH」が最適な形でつながっている社会のこと。テックオーシャンはそれらをつなぐ「Hub」でありたいと考えています。
  • アンケートTopics
(1)半数以上の学生が新卒一括採用の継続に肯定感
(2)企業においては新卒一括採用への肯定・否定が拮抗
(3)企業から寄せられた「新卒一括採用」に対する考え方のフリーコメント

(1)半数以上の学生が新卒一括採用の継続に肯定感
Q.「新卒一括採用」という採用方式について、どのように感じますか?(n=568、単一回答)

「もし採用方式が変わるとしたら不安を感じる」(消極的肯定派)と答えた学生と「一括採用を継続してほしい」(積極的肯定派)と回答した学生を合わせると、半数以上の学生が新卒一括採用の継続に肯定感を示しているということがわかった。今までの採用方式から変化があると就活の対策もこれまでとは変わる可能性があることに対し不安があるようにみられる。

男女別でみると、男子学生の方が「一括採用制度はなくてもいい」をはじめ「もし採用方式が変わるとしたら不安を感じる」「一括採用を継続してほしい」の回答割合が高く、女子学生は「わからない」の回答が男子学生の3倍近い割合になった。男子学生は個人の意見がはっきりとしている傾向、一方で女子学生は情勢の様子を見つつ、ある程度柔軟に対応しようとする様子がうかがえる。

(2) 企業においては新卒一括採用への肯定・否定が拮抗
Q.昨年12月、日本経済団体連合会(経団連)が「新卒一括採用」の見直しを提案する方針である、というニュースがありました。「新卒一括採用」見直しについてどうお考えですか?(n=114、単一回答)

 

最も多い回答は「新卒一括採用を続けたい」であったものの、新卒一括採用の継続に対して肯定的な回答と否定的な回答はおおよそ半々という結果となった。ただし、「新卒一括採用ではない方が良い」という完全否定派の回答は5%未満であった。
また、「すでに一括採用は行っていない」という回答は1割を超えた。

(3)企業から寄せられた「新卒一括採用」に対する考え方のフリーコメント
 ※自由回答より抜粋(下線はテックオーシャンによる)

<新卒一括採用を続けたい>
・通年採用もしているが教育実施の手配が難しいと感じる
採用の負担が増すため。また卒業時期は同じなので、結局ある時期に採用活動を行った方が双方にとって都合が良いと思う
年間スケジュールがたてれるため
・知名度の低い企業にとっては、目安となる活動期間が明確な方が採用に繋がりやすい為
・入社する時期はそろっていた方が手続きがしやすいため。
キャリア採用は待遇的に難しいため
・一番効率的に多数の人材を採用できる手段だから
・BtoBビジネスを主としており、学生の目に留まりにくい企業であるため。
・現状以上に採用活動に係る時間が増えるため また、弊社規模では通年採用により採用者数の増加やその他メリットがあるとは思えないため
・毎年一定人数を確保する為。ジョブ型雇用の仕組み造りには遅れている、難しい。
・一括採用だからなんとかリソースを集中して乗り切れている部分は大きいように感じる。
母集団形成の負荷が少ないから
・当社の規模では、通年採用となると採用に当たれるマンパワーが足りなくなると考えるためです。

<新卒一括採用でなくても問題ない>
・時代に合わせて企業が寄せるべきと感じる
・当社は中小企業であり、採用計画に拘らず状況に応じた採用を行っているため
・早くに実施する企業があるので、結果関係なく時期が早まり一年中採用を実施しそうな気がするため。
・通年採用で採用工数の負荷を分散させたい
・採用人数がそもそも少ないこともありますが、その時々で必要な人材を採用できる環境があれば一括である必要性は個人的には感じていません
・採用実務に節目がないため(2022卒の活動中に2023卒の活動が始まる)
・一括採用にこだわりはなく、通年採用で学生の受け皿を広げることも大切だと感じるため
学生の動き自体が流動的になっており一括採用のみでは採用が厳しくなっている
・学校の動き以外に一括でなければならない理由が見当たらない。
・新卒の業界認知度が低いので現状も長期戦となっているため
・中途採用を通年で行っているため、新卒も同じような採用体制で問題はないため
・以前から通年採用を行っており、海外の大学卒の方の10月受入れ実績があります

<新卒一括採用ではない方が良い>
・必要なタイミングで採用活動を行いたい
外資企業に勝てない
・新卒一括採用をなくすことによって、内定辞退の割合が減ると思うため。
・常に中途採用の求人を出しているため、特にこだわりはない
・必要なときに必要な人材をタイムリーに確保するため

<すでに一括採用は行っていない>
・一括採用よりもじっくりと学生を見極められる
・いい人材が居れば、その都度採用したいため
  • テックオーシャン代表 長井の総括

今回は、経団連が「新卒一括採用」の見直しを加速させるよう企業に促す方針であるというニュースを受けて、現在就職活動中である23卒理系学生と企業に対して「新卒一括採用」についてどう思っているのかを調査しました。
調査結果は、理系学生側も企業側も「新卒一括採用」への強い反対意見は少なく、意見が別れる結果となりました。

「新卒一括採用」と一口に言っても、そこには就職活動の早期化やキャリア採用との競合、年功序列制度の是非など多角的な問題を内包しており、簡単には反対と言い切れない葛藤が表れているのではないかと考えられます。
理系学生については、採用方式が変わるのであれば不安という声が3割を超えており、研究や論文等で比較的忙しくなりがちな理系学生は、採用方式が変わることで就職活動全体の見通しが立てづらくなることに不安を覚えるように推察されます。
  • 調査概要
1.学生向けアンケート
・調査対象:TECH OFFER登録理系学生(23卒学部生、大学院生)
・調査期間:2022年2月17日~2月23日
・有効回答数:568名(男性420名、女性148名)

2.企業向けアンケート
・調査期間:2022年2月14日~3月2日
・有効回答数:114名

※当調査内容を引用する際は、「テックオーシャン調べ」とクレジット表記していただきますようお願いいたします。
※当調査に関する取材お問合せは下記まで
(当リリースに関して、テックオーシャン代表取締役 長井へのインタビューのご要望も下記までご連絡ください)
Tel:03-6383-0433
E-mail:morikawa-s@techocean.co.jp
(広報担当:森川)
  • 理系採用ツール TECH OFFER

TECH OFFERの利用企業数は現在300社。TECH OFFERでは、機械、電気電子、情報系、化学系、建築土木系などのサービス利用学生に対して、所属大学や学歴、出身都道府県、希望職種、技術スキル、性格特性等に応じて声掛け型の採用アプローチを自動で行えるほか、事業部ごとや事業所ごとにアカウントを持ち採用活動を展開することが可能となっている。
これを支えるのは日本全国の大学研究室及び大学教員約40,000人とそこに紐づく約100万件の技術キーワードを収集した国内最大規模のデータベース。例えば、工場の自動化などに役立つ”画像処理”、”画像認識”、”IoT”などのキーワードを設定することで、それぞれのキーワードを研究の中で取り扱っている大学研究室に自動アプローチができる仕組みとなっている。
理系学生の採用においては技術スキルや素養を評価してのアプローチが学生から求められる傾向が強く、TECH OFFERの活用により技術切り口などで自社の魅力を伝えて採用につなげることができたという喜びの声が多数発生している。

TECH OFFER(学生向け):https://techoffer.jp/
TECH OFFER(企業向け): https://biz.techoffer.jp/
テックオーシャンHP: https://techocean.co.jp/
※サービス導入事例や理系採用ノウハウ集等は株式会社テックオーシャンのHPをご覧ください。
 

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会社概要

株式会社テックオーシャン

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URL
https://biz.techoffer.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都文京区後楽2-2-23 住友不動産飯田橋ビル2号館 7階
電話番号
03-6383-0433
代表者名
長井裕樹
上場
未上場
資本金
3億5000万円
設立
2018年06月