生成AI経由の越境EC購買が25倍に成長—WAFUU.COMデータ分析
〜カート追加率38.5%増、購買意図の高い顧客層が流入〜

東京都渋谷区 — 越境ECサイト「WAFUU.COM」を運営する株式会社クレスティア(本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 深田秀正)は、生成AI経由の購買トラフィックが2025年1月対比で約25倍に成長したことを本日発表いたします。
■ 主な調査結果
当社が運営する日本流通商品を販売する越境ECサイト「WAFUU.COM」の市場動向分析により、以下の顕著な変化が明らかになりました。
1. 生成AI経由トラフィックの急成長
ChatGPT、Gemini、Claude、Perplexityなどの対話型AIプラットフォームからの流入が、2025年1月から11月にかけて約25倍に増加。2024年にはほぼ存在しなかったチャネルが、新たな重要な顧客接点として確立されました。
2. 新たな購買チャネルの形成
AI経由のトラフィックは単なる情報検索にとどまらず、実質的な販売経路として機能。特に2025年後半には月次で安定的な購買が継続しており、消費者の購買行動におけるAIの役割が急速に拡大していることが確認された。
■ AI経由の顧客属性データ

生成AI経由の顧客層は、従来のチャネルと比較して明確な特性を示している。 カート追加率が全体平均より38.5%上回り、チェックアウト到達率も22.6%上回るなど、
「明確な購買意図を持った訪問者」が多いことが確認された。
加えて、平均セッション 時間は114秒と全体平均(91秒)を25.8%上回っており、サイト内で丁寧に商品を比較検討する行動が観測されている。 これは、AIとの対話を通じて事前に商品情報を十分に収集した上でサイトを訪問し、 さらにサイト内で詳細を確認してから購入に至るという、慎重かつ合理的な購買行動パターンの出現を示唆している。

さらに、アクセス環境の分析では、モバイル端末からのセッションが全体の95%を占め、AI経由の購買活動が主にスマートフォンを通じて行われていることが明らかになった。
これは、ChatGPTをはじめとする対話型AIの多くがモバイル利用を前提としたUIで普及していることと強い相関があり、
AI購買が「スマートフォン中心の新しい購買行動」として定着しつつあることを示している。
■ AI経由で購入される商品の特性と地域分布
AI経由とGoogle経由の購買カテゴリを比較したところ、興味深い違いが浮かび上がった。 Google経由では特定ブランドや型番を指定した検索が多い「ゲーム」「腕時計」などが 上位に並ぶ一方、AI経由では「どの製品を選ぶべきか」というオープンな相談から始まる購買が中心となっている。
具体的には、理美容家電・キッチン用品(構成比17.5%)、健康食品・サプリメント (9.7%)、美容・パーソナルケア(9.7%)など、商品選択に詳細な情報が必要な カテゴリが上位を占める。これは、AIが単なる検索エンジンの代替ではなく、商品選択のアドバイザーとして機能し、従来のWeb検索では見つけにくかった専門的な商品情報へのアクセスを可能にすることで、新たな購買プロセスを創出していることを示している。
なお、AI経由の購買は世界947の都市・地域からアクセスが確認されており、特定の地域に限定されない真にグローバルなトレンドとして拡大している。
特にアクセスが多かったのは、トルコ(イスタンブール)、イギリス(ロンドン圏)、韓国(ソウル)、ベトナム(ホーチミン)、日本(東京)など、アジア太平洋地域が中心。
一方で、アメリカ・カリフォルニア州(CV率1.85%)やフランス・イル=ド=フランス(CV率1.29%)など欧米市場も堅調であり、
AI経由購買が世界各地で同時多発的に進展し、特定地域に限定されないグローバルなトレンドであることが明らかとなった。
■ ChatGPT内購買機能の開始とその意義

2025年9月、OpenAIはChatGPT内で直接商品を購入できる「Instant Checkout」機能を米国で開始しました。現在はEtsyセラーが対応しており、当社が利用するShopifyの100万以上の加盟店への展開も近日中に予定されています。さらに10月には、PayPalとの提携により2026年から数千万の加盟店がChatGPT上で販売可能になることが発表されました。
この動きは、当社が観測している「AI経由の購買トラフィック25倍増」という現象の次のフェーズを示しています。現在、AIプラットフォームは消費者を外部ECサイトへ誘導する「紹介者」の役割を果たしていますが、Instant Checkoutの普及により、AI自体が完結した購買チャネルへと進化する可能性があります。
越境ECへの影響と機会
ChatGPTの週間アクティブユーザー7億人以上という規模は、Google検索に匹敵する巨大な顧客接点です。特に越境EC事業者にとって、以下の3つの重要な変化が予測されます。
購買プロセスの短縮化
AI内での商品発見から購入完了までがシームレスになり、
従来の「検索→サイト訪問→カート→決済」という段階的なプロセスが大幅に簡略化される
商品情報の最適化
従来のSEOに加え、AIが理解しやすい構造化された商品情報の整備が競争優位の源泉となる
新規市場へのアクセス
言語や決済の障壁が低減されることで、これまでリーチできなかった地域の顧客獲得が加速する
■ 調査概要
調査名:WAFUU.COM「生成AI経由の越境EC購買動向」調査
期間:2024年1月〜2025年11月(11か月)
対象:WAFUU.COMの越境ECサイト利用データ(セッション/カート追加/購入完了)
定義:**「AI経由」**は、ChatGPT/Gemini/Claude/Perplexity等のAIプラットフォームのトラフィック・購入を指す(詳細は注記参照)。
指標:購入完了件数(Orders)、Add to Cart率、平均注文額など
備考:ボット・スパム等の異常値は除外。小数点四捨五入の関係で合計が合わない場合があります。
■ WAFUU.COMについて

日本の流通商品を世界100カ国以上、21言語で展開する越境ECサイト。日本の優れた製品を世界中の消費者に届けることをミッションとし、独自仕入れのセレクトショップ形式で運営しています
■ 代表者コメント
株式会社クレスティア 代表取締役社長 深田秀正:
2024年末まではごくわずかだったAI経由の購買が、わずか11ヶ月で主要なチャネルへと成長したことに驚いています。今回の調査結果は、生成AIが越境EC市場における新たな購買インフラとして定着しつつあることを示唆しています。
当社は今後も、AI時代における最適な顧客体験の提供を目指し、サービスの改善と市場分析を継続してまいります。
そしてAIを活用しながらも、ただ商品を販売するだけではなく、日本ならではの丁寧な商品選びや品質管理といった“ものづくりの心”そのものを、ブランドの価値としてお客様に直接お届けしたいと考えています。
■ 会社概要

会社名 株式会社クレスティア
会社名 株式会社クレスティア
英文社名 QRESTIA Inc.
所在地 〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2丁目1−12
VORT AOYAMAⅡ 8F
設立 2016年4月1日
代表取締役社長 深田 秀正
WAFUU.COM 公式サイト https://wafuu.com/
会社URL https://Qrestia.com/
クレスティアは、WEBマーケティング力を武器にグローバルで事業を創造するIT企業です。
会社名の由来は、 Quest(探求)、Crest (頂上)、Quality(品質)、Frontier(未開拓の領域)から。常に最高のサービス、最高のパフォーマンスを未開拓の領域を探求しつづけ頂上へ、という代表 深田の想いが込められた”クレスティア”
一緒に働く仲間や関わる人全てに、常に探求しつづけ素晴らしい人生を送ってほしい。
そしてそんな素敵な人生を提供する場所でありたいという想いが込められてます。
■ 本件に関するお問い合わせ先
株式会社クレスティア コーポレートサイト
お問い合わせフォーム
https://qrestia.com/contact.php
電話番号: 03-5726-9180
※本件に関するお問い合わせは、上記フォームまたはお電話にて受け付けております。
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