Bioworksが研究開発する植物由来の次世代合成繊維PlaX、長繊維量産開始でスポーツ・アウトドアなど幅広い用途に展開
長繊維量産化の背景
人口増加に伴い、繊維市場や世界の繊維生産量は拡大傾向にあります。中でも、安定供給が可能なポリエステルを中⼼とした石油由来の合成繊維の生産量は過去40年間増加し続けており、今後もさらなる需要の増加が見込まれています。しかしながら石油は有限な資源であり、また製造時に多量のCO2を排出します。昨今の環境問題を背景に、サステナブルな素材への代替は繊維・アパレル業界の喫緊の課題となっています。
PlaXは、植物由来でありながら石油由来の合成繊維の代替として環境負荷の軽減に貢献できる次世代合成繊維です。BioworksはこれまでにPlaXの繊維開発において「短繊維」の量産体制を整え、綿やウールなど自然由来で同じく短繊維である素材との混紡糸を中心とした生地や製品の開発に取り組んでまいりました。このたび、原料であるポリ乳酸(PLA)の分子構造や添加剤の研究を進めることで「長繊維」の開発に成功し、紡糸メーカーの協力のもと安定的な生産が可能となりました。
台湾でのPlaX長繊維量産化について
このたびの長繊維の量産開始により、従来はポリエステルなどの石油由来合成繊維が適していた機能性ジャージ素材でも使用できるようになり、スポーツ・アウトドア衣料など新たな製品用途におけるPlaXの普及が期待されます。台湾では年内に100t以上の長繊維量産を目指し、今後の需要に応えられるよう本格量産に向けて注力してまいります。
PlaXについて
「PlaX」は石油由来の合成繊維に代わる、植物由来の次世代合成繊維です。サトウキビなどの植物を原料とするバイオプラスチック「ポリ乳酸(PLA)」に、当社が独自に開発した「植物由来の添加剤」を加えることで品質と機能をアップデートした、カーボンニュートラルな新しい素材です。
《PlaXの特長》
・ ポリエステルと比較して糸製造時のCO2排出量を41%削減。
・ 微生物によって水やCO2に分解される「生分解性」を持つ。
・ 廃棄物から同等の素材を再生産する「ケミカルリサイクル」と相性が良く、資源を循環させるクローズドループの実現に向けた研究開発が進む。
・ 焼却廃棄時のCO2排出量を大幅削減。ダイオキシンなどの有害物質も発生しない。
Bioworksについて
Bioworksは2015年に設立したスタートアップです。ポリ乳酸新素材「PlaX」の研究・開発を背景とするプランニング・プロデュースによって地球と人類がともに健やかに生きられる未来を生み出していくマテリアルクリエイションカンパニーとして、持続可能な循環型社会の実現を目指します。
■ Bioworks株式会社
代表取締役社長CEO :坂本孝治
本社:京都府相楽郡精華町光台1-7けいはんなプラザラボ棟7F
支社:東京都千代田区有楽町1-2-2 東宝日比谷ビル7F
設立:2015年
事業内容:改質ポリ乳酸コンパウンド(PlaX)及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等
■ Bioworks WEB: https://www.bioworks.co.jp/
■ bio公式OnlineStore: https://bio-plax.com/
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