いけばな草月流家元・勅使河原茜、京都大学経営管理大学院で講義

ー 草月流の歴史と思想をビジネスパーソンに語る ー

一般財団法人草月会

いけばな草月流家元・勅使河原茜(一般財団法人草月会 理事長・草月流第四代家元)が、2025年12月9日、京都大学経営管理大学院「日本の伝統文化とグローバルリーダーシップ講座」にて講義を行いました。草月流の歴史や、創流以来大切にしてきた創造の考え方を中心に語り、いけばなのデモンストレーションを交えながら、伝統文化の現場で培われてきた思想を紹介しました。第一線で活躍するビジネスパーソンが受講する本講座において、受講生それぞれが自身の立場から考えるきっかけとなる講義となりました。

◆講義実現の背景

いけばなは現在、暮らしや空間に合わせて自由に花をいける表現として、国内外で広がりを見せています。草月流は、いけばなが「床の間に型通りにいけるもの」と捉えられていた1927年に、初代家元・勅使河原蒼風がその常識に疑問を投げかけたことから始まりました。蒼風は、「いけばなはもっと自由で、もっと多様な表現ができるはずだ」と考え、個性を尊重する創作の道を切り拓きました。

本講義は、こうした草月流の歴史や思想に関心を寄せた、京都大学経営管理大学院の客員教授で早稲田大学ビジネススクール教授の佐藤克宏氏より、「日本の伝統文化の現場で培われてきた考え方に触れる機会として、ぜひお話を伺いたい」との依頼を受け、実現したものです。

ビジネスの第一線で活躍する受講生を前に、草月流が長年大切にしてきた創造の姿勢や、時代とともに変化してきた歩みを、実演とともに紹介する講義となりました。

◆草月流のカルチャーを語る

講義ではスライド資料に加え、いけばなのデモンストレーションを披露しました。

茜家元は、草月流の核心である初代家元・蒼風の言葉「花はいけたら、人になる」を紹介し、創作を通して人が育まれていくという草月流の考え方を、自身の経験を交えながら語りました。

・自由のための“基礎”

草月流では、入門するとまず教科書を学び、いけばなの基礎を身につけることから始まります。自由な表現を理念とする草月流ですが、自分の思いをかたちとして表現するためには、技術や知識が不可欠であるという考えのもと、初代家元・勅使河原蒼風が生み出した花型法を通して、創造の基礎を学びます。

蒼風は、完成形として示されていた花型を「型をゴールとするもの」ではなく、「型をスタートとするもの」と捉え直し、そこからそれぞれの創作へと進んでいくという、画期的な考え方を示しました。

・いけばなは「選択」の連続

基礎を身につけた上で行ういけばなの創作は、無数の選択の積み重ねでもあります。どの枝を残し、どの位置にどの植物を入れるのか。色合いや花器の形、さらには、どの空間に、どのような人が見るのかといった視点も欠かせません。

草月流では、こうした選択を重ねながら、その場にふさわしい表現を生み出す「場にいける」ことを大切にしています。

・「変化する勇気」と「出会い」が生む創造

伝統を未来へつなぐためには、変わらないために、変化し続ける勇気が必要であることも語られました。

今を生きる人が、今を生きる人のために生み出す花でなければ、その心に響くことはありません。

また、いけばなは、植物や器、空間、人との出会いによって生まれる表現です。異なる世界に触れ、好奇心を持ち続けることが、新たな創造へとつながっていく――そのことが、茜家元自身の経験を交えて伝えられました。

スライドを使って歴史を説明。
見ている方が作品の正面になるようにいける“後ろいけ”を披露。

◆受講生の反応

講義後、デモンストレーションを通して作品が完成していく過程を間近で体感した受講生からは、

「心に響いた」「印象に残る体験だった」

「いけばながビジネスに通じる点があるとは思わなかった」

といった声が寄せられました。

完成した作品だけでなく、その背後にある思考や選択のプロセスに注目し、いけばなに関心を寄せる受講生も見られました。

◆デモンストレーションで披露した作品

赤色を基調にした作品。
鉄花器を使った作品。
先端が枯れているおもしろ葉を使った作品。
竹を使った作品。
枝の線をいかした作品。
わたを横長に配した作品。

◆草月流の今後について

草月流は、2027年に創流100周年を迎えます。初代家元・勅使河原蒼風が掲げた「自由」と「創造」の精神を受け継ぎながら、時代とともに変化し続けてきた草月流は、次の100年に向けた歩みを本格的にスタートさせています。

2026年4月からの2年間を「創流100周年期間」と位置づけ、国内外での展覧会開催を予定しているほか、2027年4月には創流100周年を祝う記念祭典も企画しています。今後も、いけばなの可能性を広く発信していく予定です。

草月流第四代家元
勅使河原茜(てしがはら あかね)

2001年第四代家元就任。自由な創造を大切にする草月のリーダーとして、多様化する現代空間にふさわしい新しいいけばなの表現を追求する。

植物の生命感あふれる瑞々しいいけばな作品を国内外で発表するかたわら、いけばなを通じて子どもたちの感性と自主性を育む「茜ジュニアクラス」を主宰。他分野アーティストとのコラボレーションや「いけばなLIVE」にも力を注いでいる。

いけばな草月流について

1927年、初代家元・勅使河原蒼風が形式主体のいけばなに疑問を持ち、個性を尊重した自由な表現を求めたことから草月のいけばなは始まりました。草月のいけばなは「型」にとらわれることなく、常に新しく、自由にその人の個性を映し出します。いつでも、どこでも、だれにでも、そして、どのような素材を使ってもいけられるのが草月流。いけ手の自由な思いを花に託して、自分らしく、のびやかに花をいけていきます。

また、時代とともに変化してきた草月のいけばなは、それぞれのご家庭で楽しむことはもちろん、ウインドーディスプレーや舞台美術など、社会のあらゆる空間に植物表現の美と安らぎをもたらしています。

2027年に創流100年を迎える草月流は、いけばなが持つ無限の可能性を追求し次の100 年へと歩みを進めます。

一般財団法人草月会(いけばな草月流)

所在地:東京都港区赤坂7-2-21

代表者:理事長 勅使河原 茜(草月流第四代家元)

主な事業:日本のいけばなの流派である、いけばな草月流の本部・運営。いけばな教室、イベント開催、いけばな装飾など

公式ホームページ https://www.sogetsu.or.jp/

Facebook https://www.facebook.com/ikebana.sogetsu

Instagram https://www.instagram.com/ikebana.sogetsu/

【本件に関するお問合せ】

一般財団法人草月会 広報部

TEL:03-5411-5100  FAX:03-3405-4947  E-mail: pr@sogetsu.or.jp

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会社概要

一般財団法人草月会

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業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂7-2-21 草月会館
電話番号
03-3408-1154
代表者名
勅使河原茜
上場
未上場
資本金
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設立
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