【成長意欲の高い新卒、半数以上が転職の検討経験あり】入社後のネガティブギャップ、第1位は「任される仕事の内容」「学生時代に戻れたら、今の会社に入りたい」はわずか3割
~50%以上が、「今の会社で成長できていない」と悩み~
調査サマリー
調査概要
調査概要:新人若手の成長に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年1月20日〜同年1月25日
有効回答:毎年5名以上新卒採用を実施しているホワイトカラーの企業に勤める成長意欲の高い新入社員101名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
※「成長意欲の高い」・・・事前のアンケートで、「社内又は社外で、早く活躍できる人材に成長したいと思いますか。」という質問に対し「はい」と回答した方のみを調査対象にしております。
全体の9割以上が入社後に残念に感じるギャップあり、特に、4割以上が、入社後の「任される仕事内容」にギャップを実感
「Q1.入社前と入社後で、(残念に)感じたギャップを最大3つ選択してください。」(n=101)と質問したところ、「任される仕事の内容」が41.1%6、「仕事量・労働時間」が24.8%、「給与や福利厚生等の処遇」が23.8%という回答となりました。
・任される仕事の内容:41.6%
・仕事量・労働時間:24.8%
・給与や福利厚生等の処遇:23.8%
・職場の雰囲気、関係性:17.8%
・会社の方針と業務実態:11.9%
・若手の成長機会:11.9%
・仕事に対する責任・周囲からの期待:10.9%
・周囲の人からの業務上の支援:10.9%
・経営陣との距離:10.9%
・教育・研修制度:9.9%
・休日・休暇の取得しやすさ:9.9%
・社外との接点:9.9%
・ギャップは特にない:9.9%
・事業の成長度合い:5.9%
・あてはまるものはない:4.0%
自身の成長について、半数以上が「上司とのコミュニケーション」をとれていないと回答
「Q2.育成担当者または上司と、あなたの成長についてのコミュニケーションについて、一番当てはまると思う選択肢をお選びください。」(n=101)と質問したところ、「よくとっている」は41.5%で、「あまりとっていない」が22.8%、「話はするが、成長テーマのコミュニケーションはほとんどない」が20.8%、「ほとんど話をしていない」10.1%という回答となりました。
・よくとっている:41.5%
・あまりとっていない:22.8%
・ほとんど話をしていない:10.9%
・話はするが、成長テーマのコミュニケーションはほとんどない:20.8%
・わからない/答えられない:4.0%
成長に関して、65.4%が「思い描いていた通りの成長ができていない・成長できているかわからない」と回答
「Q3.入社当時を振り返って、現在のご自身の成長をどのように感じていますか。」(n=101)と質問したところ、「思い描いていたほど、成長できていない気がする」が34.7%、「期待していたような成長の手ごたえは全くない」が16.8%「成長できているかどうか、わからない」13.9%という回答となりました。
・思い描いていた以上に、成長できている:9.8%
・思い描いていた通りに、成長できている:24.8%
・思い描いていたほど、成長できていない気がする:34.7%
・期待していたような成長の手ごたえは全くない:16.8%
・成長できているかどうか、わからない:13.9%
約3人に1人が「今後、自身の勤める会社では若手が育たない」と実感
「Q4.今後、あなたの会社では若手が次々と育つと思いますか。」(n=101)と質問したところ、「そう思わない」が35.6%という回答となりました。
・そう思う:29.7%
・そう思わない:35.6%
・どちらともいえない:34.7%
理由として、「機会提供の少なさ」「教育の未実施」「先輩が忙しすぎて時間が取れない」などの声
「Q5.前問のように感じる理由を教えてください(自由回答)」と質問したところ、「先輩が忙しすぎて後輩を育てる時間が取れない」など75の回答を得ることができました。
<「そう思わない」と回答した方の理由・一部抜粋>
・23歳:若手を育て上げるのが遅い、若手に裁量のある仕事が回ってこない
・24歳:経験者の中途に力を入れ、若手への教育はなされていない。
・24歳:先輩が忙しすぎて後輩を育てる時間が取れないだろうと感じるため。
・24歳:昭和の考えを持った人間ばかりだから。このままでは若手が活躍しないままどんどん辞めていくと思う。
・24歳:部署によって全然仕事内容などが違いすぎる。適材適所になっていない気がするから。
<「そう思う」と回答した方の理由・一部抜粋>
・23歳:研修自体はしっかりしていてその後のサポートもしっかりしてると思うから。
・23歳:若手に仕事を任せてもらえる機会が多いから。
・25歳:1、2年目でも大きな案件を持てたり、社内のMVPが取れたりするため。
学生時代に戻れる場合、「もう一度今の会社に入りたい」人はわずか3割程度
「Q6.もし学生時代に戻れる場合、改めて今の会社に新卒で入社したいと思いますか。」(n=101)と質問したところ、「はい」が32.7%、「いいえ」が38.6%という回答となりました。
・はい:32.7%
・いいえ:38.6%
・どちらともいえない:28.7%
仕事やキャリアの相談相手は、45.5%が「社外の友人」、対し上司は僅か26.7%
「Q7.あなたは、今の仕事やキャリアに悩んだとき、誰に相談しますか。当てはまるものすべて選んでください。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「社外の友人」が45.5%、「家族」が43.6%、「同僚」が34.7%という回答となりました。
・社外の友人:45.5%
・家族:43.6%
・同僚:34.7%
・上司:26.7%
・自部署の先輩:25.7%
・相談相手はいない:10.9%
・利害関係のない、カウンセラー・コーチ:8.9%
・他部署の同僚・先輩:7.9%
・人事:5.0%
・その他:2.0%
新入社員の54.5%が転職を検討したことがあると回答
「Q8.あなたは現在、転職を考えていますか。」(n=101)と質問したところ、「考えているが、特に何も行動していない」が25.7%、「考えているが、情報収集に留まる」が18.8%という回答となりました。
・はい(具体的にアクションしている):10.0%
・考えているが、情報収集に留まる:18.8%
・考えているが、特に何も行動していない:25.7%
・過去、考えていたことがあるが現在は考えていない:6.9%
・考えていない:38.6%
まとめ
今回は、毎年5名以上新卒採用を実施しているホワイトカラーの企業に勤める成長意欲の高い新入社員101名を対象に、新人若手の成長に関する実態調査を実施しました。
自身の成長に関して半数以上が「想い描いた通りの成長ができていない」と回答しており、また、育成担当者・上司との成長に関するコミュニケーションが十分に取れていない実態も明らかになりました。
仕事やキャリアの相談先で最も多いのは「社外の友人」次いで「家族」であり、社内の同僚・上司への相談は、4割未満に留まりました。
こうしたことから、成長に不安を抱える若手社員が非常に多いにもかかわらず、社内で相談できる関係性や成長に関するコミュニケーションが十分に取れていない様子が伺えます。
入社後にネガティブなギャップを感じる若手は、約9割で、特に「任される仕事内容」に不満を感じる傾向があります。入社2年以内の若手からみると「自社で今後、若手が育たないのではないか」と不安を感じる声が多く、「学生時代に戻れたら今の会社にまた新卒で入社したい」と思う若手は僅か3割でした。そして、驚くべきことに2年以内の若手の38.6%は、はっきりと「いいえ(入社したくない)」と回答していたのです。
企業は、「石の上にも3年」のかつての発想で若手社員を育てようとしていないでしょうか。若手にとって転職は、以前より身近な選択肢となりました。成長意欲の高い若手は、既に次のキャリアアップに向けて粛々と準備を進めています。会社の上司・同僚が気付かぬうちに、会社の将来を憂い、次の自分の成長の場を探している様子が、調査結果から明らかになりました。
弊社サービスの特徴
エッグフォワードでは、新人・若手社員の実態調査から研修機会の提供、効果検証までコミットし、ご支援します。若手の成長を促す上司のトレーニングや仕組みづくり、カルチャー醸成まで幅広く対応できるからこそ、本質的な課題解決が可能です。
もし、自社の若手の成長支援に不安を感じたら、お気軽にお問合せくださいませ。
新人・若手の成長実態調査:https://eggforward.co.jp/service_research/
エッグフォワードについて
エッグフォワード株式会社
設 立:2012 年 8 月 8 日
代表者:代表取締役社長 徳谷智史
所在地:東京都港区北青山3-3-11 ルネ青山ビル7階
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2012年の設立から、経営コンサルティング会社でも研修会社でもない「世界唯一の人材開発カンパニー」として、経営戦略と人材戦略を正しく接続し、本質的な人的資本経営の実践を支援してきました。
「人と組織」に向き合ってきたノウハウを広く社会に還元し、人と、組織と、世界の可能性を最大化する、そんな未来を創る企業として、to B(法人向け)領域だけでなく、to C(個人向け)領域にも拡大し、様々なサービスを生み出し続けています。
(https://eggforward.co.jp/)
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