2年度に渡り地域の社会課題解決を担う企業として「ゼブラ企業の推進」が骨太方針に明記
~日本政府が「ゼブラ企業」の推進を国家戦略に位置付け、今年度は実証事業を通じたインパクト投融資の推進も始まり実装フェーズへ!~
2024年6月21日、日本政府は閣議決定により発表された『経済財政運営と改革の基本方針2024(通称「骨太の方針」)』および『新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2024』において「ゼブラ企業を推進する」という方針を、昨年2023年度に続き今年度も明記されました。
※参考:昨年度プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000081881.html
ゼブラ企業とは「短期成長・利益独占・株主至上主義」といった現在の資本主義のあり方に危機感を覚えた米国の4人の女性起業家が2017年に提唱した概念です。株主のみならず、ステークホルダー全体に対して真摯に向き合い、長い時間軸での成長を目指す企業を指しています。
株式会社Zebras and Company(以下、Z&C)及び、一般社団法人Tokyo Zebras Unite(以下、TZU)は、2019年より日本における「ゼブラ企業」の推進を行なってまいりました。
今回の発表を機に、これまでも進めてきたゼブラ企業の経営に必要な多様なファイナンス手法や事業開発/成長方法の整理・発信を行うとともに、実践者を増やしていくための自治体や金融機関など多様な関係者との協業や、ゼブラ経営者との連帯を加速させてまいります。
▼2024年 経済政策での掲載内容
今回「骨太の方針」および「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」という2つの閣議決定文書の中で、昨年度同様「地域の社会課題の解決」と「中堅・中小企業の活性化」といった文脈に、今年度から「インパクトスタートアップ」といった文脈も加わり、中小企業庁との実証事業の活用を通した「ゼブラ企業の創出とインパクト投融資の拡大」を促進していくという方針が明らかにされました。
実際に記載された内容は下記の通りです。
◆経済財政運営と改革の基本方針 2024(2024年6月21日閣議決定)より抜粋
(2.豊かさを支える中堅・中小企業の活性化 (2)中堅・中小企業の稼ぐ力)
中堅・中小企業の自律的な成長と良質な雇用創出を促す。(中略)地域の社会課題解決の担い手となるゼブラ企業の創出やインパクト投融資の拡大のため、「地域課題解決事業推進に向けた基本指針」*を踏まえ、先行事例の実証支援等を行い、事業モデルの整理、支援手法や社会的インパクトの評価手法の確立に取り組む。
* 2024年3月に中小企業庁で策定・公表。
(全文:https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/honebuto/2024/2024_basicpolicies_ja.pdf)
◆新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2024(2024年6月21日閣議決定)より抜粋
①関係者間の連携強化のための枠組み(コンソーシアム)を通じたネットワーク形成インパクトスタートアップ、NPO、既存企業の関連部門、投資家等から成るインパクトコンソーシアムにおいて実務家の知見の共有・発信等を行い、インパクト投資の推進の観点から、ⅰ)国際団体等と連携したインパクト指標・データの整備、ⅱ)非上場・上場を含む多様な投資手法に係る実務知見の発信、ⅲ)実証実験等も活用したゼブラ企業(地域の社会課題解決の担い手となる企業)等に対する地域でのインパクト投資の推進、ⅳ)インパクトスタートアップと自治体等の官民連携の促進等の具体的な施策に取り組んでいく。
④インパクトスタートアップに関する地方自治体とのマッチング地域における社会課題解決エコシステムの構築に向けて、実証を通じたゼブラ企業支援の検討や、スタートアップと自治体の連携促進、デジタル田園都市国家構想交付金の活用、地域経済循環の創出、インパクト投資の促進に取り組む。
(全文:https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2024/0621/shiryo_01.pdf)
▼ゼブラ企業が2つの閣議決定文書に記載された背景
2021年10月に発足した岸田政権から、経済政策の成長と分配の好循環を実現していく目的で掲げられた「新しい資本主義」は、格差や貧困の拡大(中間層の衰退)、都市と地方の格差、中長期的投資の不足、気候変動問題など、現在の世界で起きている課題の解決のため、企業・資本主義の力も活用し社会を変革していこうとする試みです。
岸田政権は、これまで「人的資本投資の推進」、「スタートアップへの投資」といった施策を推進してきました。また新しい資本主義とゼブラ企業には、「社会課題の解決に企業の力を活用すること」、「長期的視点」、「ステークホルダー主義」など、元々多くの共通点がありました。
昨年度に引き続きこれらの政策に「ゼブラ企業」が加わることで、これまで共通認識とされていなかった
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社会性だけでなく経済性も
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短期的成長だけではなく長期的繁栄も
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新しい会社だけではなく長く営みを続ける会社も
といったこれまでの2項対立を超える、もうひとつの選択肢としての「ゼブラ企業」の重要性を政府としても後押ししていくと宣言していると言えます。
▼「ゼブラ企業」の創出・推進に向けた活動例
弊社Z&CおよびTZUは「ゼブラ企業」の創出・推進に向け、今後も下記のような活動の推進、および新たな動きを作り出していきます。
<これまでの活動>
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上場を前提としない投資手法(例:LIFE type1)の開発と公開
https://www.zebrasand.co.jp/2345 -
地域企業である「株式会社陽と人」への出資と経営伴走
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000081881.html -
長野県塩尻市(シビック・イノベーション拠点“スナバ”)との地域型インパクト投資を実装する協業
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000081881.html -
様々なゼブラ企業のニーズに合わせた事業推進やファイナンス、ガバナンス設計といった経営手法の開発
(1)事業継承・第二創業に際した資本構成の組み替え・新たなステークホルダーの巻き込み
※例:(株)ゼブラアンドカンパニーが英治出版のパーパスと"会社らしさ”を守る事業継承をサポート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000081881.html
(2)まだ社会でも認知が乏しい様々なハードルに囲まれた女性起業家にあるべき経営体制の検討
(3)仮説検証に時間が必要で長期的な視点が必要な一次産業に関連した事業者の成長方法 -
地方自治体との連携による地域課題の解決を目指すゼブラ企業向けの創業・成長支援
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000081881.html -
大企業や既存の地域企業との人材の出向や資本提携を通じてたゼブラ企業との協業の促進
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000081881.html -
上記のような活動を元にしたサービスの開発
例:ゼブラ経営のためのファイナンス・ガバナンスの仕組みづくりを支援する新サービス『ゼブラファイナンスデザイン』
<今後検討している新たな動き>
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ローカルゼブラ企業やエコシステムの持続的な成長モデルの実践と理論化
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金融機関との連携によるゼブラ型ファイナンスの普及促進
以上
▼株式会社Zebras and Company(ゼブラ アンド カンパニー)とは
「Different scale, Different future (新しいものさしがあれば、新しい成長が起こり、新しい未来が作れる)」をテーマに、誰もが社会課題解決と持続的で健康的な企業経営に挑戦できる「優しく健やかで楽しい社会」を目指し、投資と経営支援を行う会社です。投資・経営支援、行政や金融企業との連携、「ゼブラ企業」に関するリサーチと情報発信を通してゼブラ的経営を体系化し、「ゼブラ企業」という概念が全ての企業に実装され新たなビジネスモデルの可能性を広がる世界を目指しています。
▼株式会社Zebras and Company 会社概要
社 名:株式会社Zebras and Company
設 立:令和3年3月12日
事 業:「ゼブラ企業」という概念の認知拡大のためのムーブメント・コミュニティづくり、及び、社会実装のための投資や経営支援の実行
代表取締役:阿座上陽平、田淵良敬
社外取締役:小林味愛
監査役:三尾徹
公式サイト:https://www.zebrasand.co.jp
公式Facebookページ:https://www.facebook.com/zebrasandco/
公式instagram:https://www.instagram.com/zebrasandco/
公式Twitter:https://twitter.com/zebrasandco
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