【なぜ、最も集まったスペースになったのか?】にぎわいを作り出すスーパーペンギンの空間デザインの手法とは
「にぎわうブースづくりのプロ」スーパーペンギンが実施するプロデュース・デザインとは

SUPER PENGUIN株式会社(東京都品川区 代表取締役 ⽵村尚久/以下、スーパーペンギン)は、2025年3月4日(火)~7日(金)に東京ビッグサイトにて開催された「JAPANSHOP2024 店舗総合見本市」にて、「IDMエリア」の全体プロデュース・ブースデザインを行った他、IDM内に「Immersive Space」を自社出展。その他、会場にある企業単独出展ブース(株式会社ウォーターパール、Centorオーストラリア、商店建築ラウンジ、震災復興ブース)のブースデザインを行いました。今回、今回のJAPANSHOPに出展した各出展社様に、IDMブース出展者様、株式会社ウォーターパール、商店建築ラウンジ等のご担当者様に、スーパーペンギンの印象・感想についてインタビューを行いました。
1.「にぎわうブースづくりのプロ」スーパーペンギンが実施するプロデュース・デザインとは
スーパーペンギンは、それぞれの展示会に合った戦略的方法で「にぎわうブース」を作り出しています。ここ数年、スーパーペンギンはJAPANSHOP会場入ってすぐに設けられた「IDMエリア」の全体プロデュースを担当しています。IDMエリアでは、今年もJAPAN SHOP会場内で最も人が集まったスペースとなりました。

会場入口にあるブースは「要注意」
「会場入口にあるエリアだから、人が集まるのは当然だ」と多くの方が思うことでしょう。
しかし入口のブースは、展示会の会場小間位置図を見るのに夢中で通り過ぎてしまうことも多くあります。また、多くのブースを見たい来場者は、入口のブースは避けがちで、入口付近のブースは視界に入らず見過ごされることも多くあります。「入口の傍になった」ことで安心し、結果として集客に失敗する、というブースは思いのほか多くあります。「だからこそ、安心はできない」というのが、当社代表竹村の考え方です。確実な集客を実現するために、入口だからこそ戦略的にブースをデザインにすることで、最強のスペースとすることができます。
2.「最強のスペース」にするスーパーペンギンの戦略とは?
では、実際にどのような工夫をIDMエリアに対して行ったのか。その手法の一部をご説明します。
①まず、エリアに興味を持たせ、引き寄せる(近づける)
・敢えて「入口の半分を隠す」。
・タブロイド(配布資料・エリア案内図)を入口付近に山積みして大量に置く。


②「中に入ってみたくなる」気にさせる
・エリアの「奥の方」に来場者が滞留するようにし、奥の方に「にぎわい」を作る。
・ブース内各所に「エリア内に長くいてもらう工夫」(滞留時間が長くなる工夫)を施しておく。
・来場者が常にエリア内にいることで、「気になる」ようにし、安心して入ってきてもらうようにする。
・IDMエリア内の出展社には「統一ユニフォーム」は作らず、ユニフォームは基本禁止にする。(これにより誰が来場者で誰が出展社かを分かりにくくする)


③「滞留時間」が延びる工夫を行う
・「囲い込んでいる」全体形状のブース
・それぞれの出展社の展示台での「滞留時間」が延びるようにし、常時、ブース内に人がいるようにする。
・商品となる「素材」をランダムに置いて手に取りやすく、素材で何が出来るか想像をさせる。▶滞留時間が伸びる

3.IDMエリアについて/計23社が集まる企業集合ブースをプロデュース
スーパーペンギンは、毎年この「IDMエリア」をプロデュースしてきました。この集客の状況を目にした多くの来場者から年々出展希望が増え、今年は出展社が1.5倍に増加。今ではJAPANSHOPという展示会の看板的なエリアとして、その存在感を高めています。
「出展社が出展成功しないと、どんなによいデザインのブースでもそれは失敗だ」
とは、当社代表の竹村の言葉です。デザインがきれいなブースではなく、そこに関わったインテリアデザイナーが自己満足で喜ぶのではなく、展示会に実際に出展した「出展社」が、「出展してよかった」と大喜びすること。これが、竹村、そしてスーパーペンギンが大切している部分です。その観点から、会場入口という好立地に安心することなく、さらに強固な結果を出すための工夫を徹底的に行う。それがスーパーペンギンのプロデュースです。
IDMエリア内の「空間出展」ブースとは?
IDMエリアには、全国から様々な企業様の商品・素材が集まり、それぞれが「デザイナーと組んだ空間」がエリア内に展開しています。今回は、昨年から1.5倍に広がり、出展者数も増えました。
「NIPPONプレミアムデザイン」というテーマにふさわしく、伝統工芸をはじめ日本が持つ様々な技術・手仕事を展開しました。展示のメインとなるこれらの「空間出展」という個々の企業ブースです。
これは、W2.8m×D2.0m×H2.7mの空間に出展者様の素材を使用した空間を作っていただくようにお願いし、条件として「デザイナーと組んで空間を作ってください」とお願いしています。

当社は常に、展示会に出展するのであればしっかりと成果を獲得するべき、と考えてブースのデザインを行っていますが、今回も出展者様には全社しっかりとした出展成果を出してもらおうと考えています。その観点から、この空間出展の空間構成には、ただ素材を置くだけでなく、デザイナーさんとのタイアップ、そして実際の「空間づくり」が必要、と考えています。ただ、デザイナーと組んでデザイナーが全力を発揮した「空間」をつくると、その空間が「デザイナーの作品」になり、デザイナーばかりに話が集中し、実際に費用を出して出展を行った企業が置き去りになる、営業ができない、という結果になることがあります。実際に、代表の竹村は過去の展示会の経験からそのような場面を数多く見てきた、と言います。
「空間」の前に「マテリアルカウンター」を設置する意図とは?
そこで、「空間出展」ブースには、その「空間」の前、少し離れた場所に必ず「マテリアルカウンター」を設置し、出展企業にはその場所で、「空間」を見ながら出展している製品(素材)についての商談を行う、という展示形式を採用することにしました。この展示方法を採用することで、「空間」の方は全力でデザイナーの「作品」として、作り上げることができ、一方で出展した出展者にとっては、しっかりと素材を訴求・商談ができる、という図式が出来上がります。デザイナー・出展者双方にとって、満足度の高い、展示方法です。この手法は毎年好評で、当社代表竹村が編み出した、空間マテリアルを確実に訴求させ、出展社の満足度を高める方法です。

4.IDMエリア内、出展社へのインタビュー
【インタビュー】共和鋼業株式会社


〇スーパーペンギンは人を繋いでくれる
「2021年に初めて東大阪市のブースで、JAPAN SHOPに出展した時、出展場所がIDMエリア近くでした。そこでスーパーペンギンのスタッフさんと知り合ったことがきっかけです。2022年にIDMエリアの装飾に弊社の素材をブース全体で使用していただき、それからずっとIDMエリア内にて出展しています。スーパーペンギンは、色々な人を紹介してくれて繋いでくれます。来場者との出会いだけでなく、スーパーペンギンのおかげで、毎年様々なインテリア業界の方々とつながりが生まれ、世界が広がっていっています」(代表取締役/森永様)
【インタビュー】いち松


〇新たな可能性を探る場を提供していただいた。
「スーパーペンギンと知り合ったのは2年前。毎年9月に開催されるギフトショーで石川県産業創出支援機構のブースに出展した際に出会ったのが最初になります。当社は昨年の能登半島地震で大きな被害を受けました。今回はこのような機会を与えていただき感謝しています。今回、他のブースを見ていると、他の出展者がどんどんスーパーペンギンのブースデザインを真似をしているなと感じています。スーパーペンギンは、ブースデザインだけでなく、人を繋げてくれたり、仕事に繋がる会社を紹介もしてくれて、何も文句がなく、非常に満足しています。」
(塗師屋いち松塗師:一松様)
5.【参考】昨年のJAPANSHOP IDMエリアの解説動画
昨年のJAPANSHOPのものになりますが、IDMを解説した動画を添付いたします。
JAPANSHOP2024/IDMエリアの様子
6.【単独出展企画出展者にインタビュー】なぜスーパーペンギンなのか?
スーパーペンギンはIDMエリア以外でも、JAPANSHOP内に出展する企業様のブースのデザインを担当しました。そのいくつかをインタビューしました。
株式会社ウォーターパール

展示説明のオペレーションのアドバイスが参考になった
「壁の商品名だけでも、1つのデザインとしてきれいなデザインとして配置してくれた。
ディスプレイのモニターも壁に組み込んで、きれいに見えるので嬉しい。来場者様が入りやすい導線で、パンフレットの配置、壁の隙間なども非常によかった。展示の説明のオペレーションのアドバイスももらえて、参考になった」(ウォーターパール/吉田様)
商店建築社ブース

死角となってしまう場所をうまく使ってくれている
「毎回、当社が出展する際にはサポートしてくださっています。今回は、商店建築の雑誌立ち読みスペース、セミナー会場と2つの空間をうまくわけてデザインしてくださいました。今回ブース真ん中に会場の柱がありましたが、デザイン上でうまく活かしていただきました。壁面には、初めてファブリックライトを使用し、いい写真をセレクトしてくださり、弊社らしいブースになりました。」(商店建築:塩田健一編集長)

〇商店建築LOUNGE内で実施したセミナーに当社竹村が登壇しました
商店建築ラウンジ「展示会ブースデザインの考え方」/IDMブースと素材系企業の訴求の仕方
ゲスト:竹村尚久(スーパーペンギン)
進行:塩田健一(「月刊 商店建築」編集長)
解説ポイント
1.「小間位置を読む」→会場入口だから大丈夫、というわけではない(IDMの場合)
2.「通路際」が重要→展示台を前に置いているか
3.「言葉の重要性」
→キャッチコピー・ファーストワードの考え方
→商空間における言葉の重要性
→「アート系空間デザイン」「ビジネス系空間デザイン」
4.「製品陳列」のポイント→「素材」を扱う企業の陳列方法・集客方法
5.「待機方法」の考え方→来場者に寄ってきてもらう対応の仕方
セミナー資料>> https://speakerdeck.com/superpenguin/japanshop2025
7.SUPER PENGUIN会社概要
商号 : SUPER PENGUIN 株式会社
代表者 : 代表取締役 竹村 尚久
設立 : 2005 年 6 月 2 日
所在地 : 〒141-0021 東京都品川区上大崎 3-10-50 SEED 花房山 405
TEL:03-6417-4497
事業内容: 展示会ブースデザイン・プロデュース、展示会集客セミナーの企画・開催
HP: https://www.superpenguin.jp/
竹村 尚久/プロフィール
ブースデザインを専門に行う空間デザイン会社「SUPER PENGUIN」代表。徹底した「来場者心理」を軸にした空間デザインの手法によりブースを構築。ブースデザインに加え、商品陳列手法、キャッチコピーの考案、会期中の立ち方・待ち方、DMの送り方に至るまでの展示会サポートにより手掛けた出展社ブースでは常に来場者の集客に成功している。これまでの経験を基にした展示会セミナーは現在、全国の自治体だけでなく、多くの展示会出展者説明会、展示会業界関係企業までにも行っている。著書「集客できる展示会ブースづくり」、発刊中。

著書/「集客できる展示会ブースデザイン」PENGUIN METHODと店舗への応用

日々開催される展示会の平均的な会期はわずか3日間。
この3日間で「集客の結果」を出すためのブース構築による「集客手法」とは?
試行錯誤と工夫を重ねて辿り着いた「集客手法」を、本書ではあらゆる角度から具体的かつ理論的に解説・体系化した。メソッドの核は「ビジネス空間デザイン」という思考法である。「ビジネス空間デザイン」は著者の造語で、人(来場者)の心理を軸にブースを構築する「空間デザイン」の考え方と、ビジネスとしての成功をゴールに据えるデザインの考え方とを意味する。本書で伝える手法は、著者自らがデザインしたブースを展示会場で試してみて実際に効果のあった、完全唯一無二のもの。センスのいいブースをただ作るだけ、ただデザインするだけでなく、「成功をデザインする」ことへのアプローチが詰まっている。
展示会業界のみならず、店舗や飲食店など、すべての「商空間」ビジネスに携わる人、必携の1冊。
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