日本人524人調査で判明|「信頼できる」と感じる海外ブランドとは?
日本人524名が回答──海外ブランドの「信頼・デザイン・コスパ」評価を国別に分析

hotice株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:趙 無極、以下 hotice)は、日本国内の一般ユーザー524名を対象に「海外製品に対する印象と評価」に関する調査を実施しました。
本調査により、日本の消費者が海外ブランドをどのように見ているのか、また国ごとにどのような価値が評価されているのかが明らかになりました。
特に、アメリカやイギリスなど欧米製品は「デザイン性」「信頼感」で支持を集め、中国やインドなどアジア製品は「コスパ」「実用性」で高く評価されていることが判明。
一方で、台湾や韓国などの製品は「品質」と「デザイン」の両立で安定した印象を持たれており、日本市場における国別ブランドイメージの違いが浮き彫りになりました。
https://hoticeglobal.com/blog/trends/japanese-positive-perception-foreign-products-survey/
■ 調査概要
調査主体:hotice株式会社
調査協力:合同会社RASA JAPAN
調査手法:インターネット調査
調査実施日:2025年10月17日
調査対象:日本国内在住の一般ユーザー
有効回答数:524名
■ 調査背景と目的
本調査は、日本の消費者が海外製品に対してどのような印象を持ち、どの国のブランドをどの価値軸で評価しているのかを明らかにすることを目的として実施されました。
グローバルブランドの進出が進む中で、「日本人が感じる信頼」「デザインや価格への評価基準」「国ごとのイメージの差異」は、マーケティング戦略上の重要な指標となりつつあります。
しかし、これまで国別に印象を定量化したデータはほとんど存在していませんでした。
そこでhoticeは、日本人524名を対象に「デザイン性」「信頼性」「コスパ」「親近感」などの評価項目を分析。
国ごとに異なるブランドイメージを数値で可視化し、海外企業が日本市場で信頼を得るためのヒントを導き出しました。
今回の結果は、各国ブランドが“自国らしさ”をどう伝えるか、そして日本市場でどのように信頼を築くかを考えるうえで、実践的な示唆を与える内容となっています。
■ 主な調査結果
調査概要
全国の男女524名を対象に、海外製品に対する印象調査を実施しました。
対象国はアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、インド、中国、台湾、韓国の8カ国です。
各国の製品について、「品質」「デザイン」「コスパ」「トレンド感」「技術力」「高級感」「庶民的」「どれにも当てはまらない」の8項目から、複数回答で印象を選んでもらいました。
調査の目的は、日本人が各国の製品にどのような価値を見出しているのかを明らかにすることです。
アメリカ製品:トレンドと革新の象徴

アメリカ製品に対しては、「デザインが優れている」(42.4%)や「トレンドに敏感」(37.8%)と回答した人が多く見られました。
さらに「技術力が高い」(27.3%)や「品質が高い」(25.4%)も上位に入りました。
機能性と感性の両面で高く評価されていることが分かります。
日本人にとって、アメリカ製品は“最先端で信頼できる存在”という印象が強いようです。
背景には、AppleやNikeなど世界的ブランドの影響があります。
単に性能の良さだけでなく、「時代を動かす」というイメージが重ねられている点も特徴的です。
また、エンターテインメントやテクノロジーの発信地という側面も大きく影響しています。
日本の消費者は、アメリカを“流行を生み出す国”として捉えている傾向が見られます。
一方で、「高級感がある」と答えた割合は他国と比べて低めでした。
これは「高価=高級」とは限らないという、アメリカ特有の合理的価値観を反映していると考えられます。
つまり、アメリカブランドは価格よりも“体験”や“スタイル”で選ばれているのです。
このように、アメリカ製品は「トレンド」「革新」「信頼性」という三つの要素で語られています。
感性に訴えるデザインと、それを支える技術力の両立がブランドの強さを生んでいます。
イギリス製品:伝統と上品さが生む信頼感

イギリス製品では、「デザインが優れている」(50.8%)が突出しました。
次いで「高級感がある」(31.3%)、「トレンドに敏感」(31.5%)が続きます。
全体的に“上質で洗練された”イメージが強く、アメリカとは異なる方向で高く評価されています。
多くの日本人は、イギリス製品に「落ち着き」「信頼」「伝統」といった印象を抱いています。
BurberryやRolls-Royceのように、長い歴史とクラフトマンシップを象徴するブランドが多いことが背景にあります。
華やかさよりも、丁寧な作りや品格を感じさせる価値観が支持されていると言えるでしょう。
また、イギリス製品は“古典と現代の融合”という点でも特徴的です。
伝統的なスタイルを維持しながら、モダンな感性を取り入れる姿勢が評価されています。
その結果、世代を問わず「落ち着いたおしゃれ」「知的で信頼できる」といった印象が根付いています。
イギリスブランドが持つこの独特のバランスは、アメリカの「革新性」とは対照的です。
トレンドを追いかけるのではなく、自らの歴史と文化を基盤にした“静かな強さ”が、日本人の心に響いているのではないでしょうか。
カナダ製品:堅実でバランスの取れた印象

カナダ製品に対する評価は、全体的に穏やかで安定しています。
「デザインが優れている」(31.7%)と「コスパが良い」(28.4%)がほぼ並び、極端な偏りは見られません。
華やかさよりも“誠実さ”や“安心感”を重視する印象が強く、日本人の価値観に近い位置づけといえます。
特徴的なのは、派手なトレンド志向や高級イメージが薄いことです。
その一方で、品質と価格のバランスを保つ“ちょうど良さ”が評価されています。
過度にブランドを主張せず、自然に信頼を得ている点がカナダらしさを表しています。
また、環境保護やサステナブルな製品づくりに対するイメージも、好印象につながっています。
特にアウトドアや日用品の分野では、「誠実なつくり」「自然と調和する商品」といった連想が見られました。
消費者は、安心して長く使えるブランドとしてカナダ製品を受け入れているようです。
突出した個性はないものの、その控えめな存在感がむしろ信頼を高めています。
派手さではなく、着実さで選ばれるブランドとして、カナダ製品は確かな評価を築いているといえるでしょう。
オーストラリア製品:自然派で親しみやすい

オーストラリア製品は、「コスパが良い」(29.2%)が最も多く、「庶民的で身近」(23.3%)が続きました。
高級感や派手さよりも、生活の延長線上にある“気取らない品質”が評価されているようです。
特にスキンケアや日用品など、自然素材を取り入れたブランドが多いことが印象形成に影響しています。
ナチュラルで環境に優しいイメージは、日本の消費者にも共感を呼びやすい傾向があります。
「無理のないおしゃれ」や「等身大の豊かさ」といった価値観が、オーストラリア製品の魅力として浸透していると考えられます。
また、オーストラリアは観光や留学などを通じて日本人にとって身近な国です。
そのため、製品にも“親しみ”や“安心感”が感じられやすいのでしょう。
価格やデザインの派手さではなく、日常に自然と溶け込むような実用性が支持されています。
全体として、オーストラリア製品は「自然」「実直」「快適」といったキーワードで語られます。
ブランドの存在を強く打ち出すのではなく、生活に寄り添う姿勢が評価されている点が特徴です。
インド製品:実用性と価格で支持

インド製品では、「コスパが良い」(44.9%)が最も多く、「庶民的で身近」(33.0%)が続きました。
購入の決め手として“手頃さ”が強く意識されていることが分かります。
価格の安さだけでなく、使いやすさや実用性を評価する声も少なくありません。
日本人はインド製品に対して「必要な機能がそろっている」「無駄がない」といった印象を持つ傾向があります。
余計な装飾よりも、目的に合った機能を重視する姿勢が受け入れられていると考えられます。
背景には、IT分野の成長や技術者の多さなど、国全体の“知的な印象”があります。
教育水準の高さやスタートアップの発展が注目されることで、製品への信頼にもつながっています。
安価であっても一定の品質を備えているという安心感が、評価の底支えになっているのでしょう。
インド製品は華やかさよりも“誠実な実用性”を感じさせる存在です。
日本の消費者にとっては、賢く選びたいときに思い浮かぶ現実的な選択肢として位置づけられています。
中国製品:コスパ重視と多様な印象の共存

中国製品では、「コスパが良い」(50.2%)が半数を超えました。
続いて「庶民的で身近」(28.8%)が多く、価格面での強みが際立っています。
一方で、「あてはまるものがない」と答えた人も24.0%に上り、評価が分かれる結果となりました。
低価格で手に入る手軽さに魅力を感じる一方で、品質に対する不安やブランドへの信頼度に差があることがうかがえます。
この“二極化”は、中国製品が多様なジャンルに広がっていることを反映しています。
スマートフォンや家電などでは高品質なメーカーが存在する一方、ノーブランド品も多く、消費者が一括りに評価しにくい状況です。
「安くて十分」と考える層と、「当たり外れがある」と感じる層が共存しているのが特徴です。
また、中国企業の技術力向上が注目されていることで、以前より“安かろう悪かろう”の印象は薄れつつあります。
家電や通信機器など、一部分野では「品質が上がった」「デザインが洗練された」との声も増えています。
中国製品は、価格の魅力と品質への期待がせめぎ合う存在です。
日本人にとっては、“試してみたいけれど慎重に選びたいブランド”として認識されているといえるでしょう。
台湾製品:堅実な品質と技術力

台湾製品に対しては、「コスパが良い」(43.1%)が最も多く選ばれました。
次いで「庶民的で身近」(25.8%)、「技術力が高い」(20.8%)が続いています。
手頃な価格と確かな品質の両立が評価されていることが分かります。
台湾は、半導体や電子機器などの分野で世界的に知られています。
そのため、日本人の多くは“堅実で信頼できる技術国家”という印象を持っています。
デザインよりも性能や安定性を重視する姿勢が、製品評価にも反映されていると考えられます。
また、台湾ブランドは過度な広告や派手な演出が少なく、実直な印象を与えています。
“静かな実力派”という立ち位置が、長期的な信頼感につながっているようです。
目立たなくても確かな品質を届ける、その姿勢が日本の消費者に好まれています。
台湾製品は、派手さよりも信頼性で選ばれるブランドとして位置づけられています。
安定した性能と適正な価格、その組み合わせが日本人に安心感を与えているのです。
韓国製品:トレンドとコスパの両立

韓国製品は、日本人の生活の中で身近な存在になりつつあります。
「コスパが良い」(40.8%)、「トレンドに敏感」(35.1%)が上位を占め、「デザインが優れている」(20.4%)も比較的高い結果となりました。
おしゃれでありながら手に取りやすい価格帯が、多くの支持を集めています。
K-POPや韓国ドラマなどの文化的な影響も大きく、製品そのものに“スタイリッシュで感度の高い”印象が結びついています。
コスメや家電、ファッションなど、ジャンルを問わず“流行に強い国”というイメージが定着しているといえます。
さらに、韓国ブランドは商品開発のスピードが早く、ユーザーの声を反映しやすい点も特徴です。
この柔軟さが、常に新しいものを求める日本の若年層と相性が良いと考えられます。
品質よりも“自分らしさ”を重視する層にとって、韓国製品は「今っぽさ」を手軽に取り入れられる選択肢になっています。
近年では、デザインや品質面でも国際的な評価が高まっています。
かつての「安くて便利」から、「洗練されていて実用的」へと印象が変化しつつある点は注目に値します。
韓国製品は、トレンドを発信する力と、現実的な価格の両方を備えたブランドとして、日本市場でも独自の地位を築いているといえるでしょう。
まとめ|国ごとに異なる“価値の軸”をどう活かすか
今回の調査から、日本人が海外製品を評価する基準は国ごとに異なることが分かりました。
アメリカやイギリスなどの欧米諸国では、「デザイン性」や「高級感」「信頼感」が高く評価されています。
一方で、中国やインドでは「コスパ」や「実用性」が重視されました。
台湾や韓国はその中間に位置し、品質とデザインの両面で安定した印象を持たれています。
こうした傾向は、“どこの国の製品か”という点が、単なる産地ではなく「ブランドイメージ」として認識されていることを示しています。
アメリカには革新性、イギリスには上質さ。
中国には価格の魅力、韓国にはトレンド感。
それぞれの国に対して、日本人は無意識のうちに特定の価値を期待しています。
海外ブランドが日本市場で信頼を築くためには、自国らしさをどう表現するかが重要です。
高級路線であれば“確かな品質と美意識”を。
コスパ重視の市場であれば“手頃さと安心感”を前面に出すことが効果的です。
国ごとの特性を理解し、消費者の感情に寄り添った発信を行うことが求められます。
今回の結果は、国のイメージが製品選びに直結していることを示しています。
それぞれの強みを生かしたブランド戦略こそが、日本市場での成功を左右する鍵になるでしょう。
■ 会社概要
hotice株式会社
所在地:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-17-4 山口ビル(新館)4階
代表取締役:趙 無極(Mukyoku Cho)
設立:2021年9月1日
事業内容:SNS運用支援/インフルエンサー施策/動画制作/デジタル広告/コンサルティング
公式サイト(日本語):https://hotice.jp
公式サイト(英語):https://hoticeglobal.com
日本のインフルエンサーマーケティングについて(英語):https://hoticeglobal.com/blog/marketing/influencer-marketing-japan/
調査協力:合同会社RASA JAPAN
所在地:〒225-0011 神奈川県横浜市青葉区あざみ野1-27-1 G-201
代表取締役:喜多 克(Masaru Kita)
設立:2019年2月21日
事業内容:マーケティングオペレーション構築支援/BPOサービス/デジタル戦略支援
公式サイト:https://rasa-jp.co.jp/
■ お問い合わせ
hotice株式会社
メール:contact@hotice.jp
お問い合わせフォーム:https://hotice.jp/contact
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