【行政不服審査請求 通算5本目/大阪市保健所】「原因製品の原材料に関する記録が『不存在』」
工業性の高産生株BP-412株の使用を把握・検討した記録はないとの決定(大阪市 2026年7月3日 大大保第8168号)を不服として、大阪市保健所に対する行政不服審査請求(通算5本目)を提出しました。
株式会社薫製倶楽部(岡山県都窪郡早島町、代表取締役・薬剤師 森雅昭)は、大阪市保健所に対する行政不服審査請求(通算5本目)を提出しました。当社は現在、大阪市・厚生労働省・消費者庁に対する行政不服審査請求を、その通算件数とともに連日お知らせしています。本号はその大阪市保健所分・5本目にあたります。
■ 製法はすでに審査請求済み、今回は「原材料」
令和6年の小林製薬・紅麹コレステヘルプに係る対応について、当社は大阪市保健所に対し、行政が原材料と製法をきちんと確認したのかを問うため、情報公開請求を重ねてきました。
このうち製法については、大阪市保健所が黒塗り(一部非開示)で開示したため、当社はすでに行政不服審査請求を提出しています(2026年1月)。今回は、もう一方の柱である「原材料」に関わるものです。
■ 「紅麹原料」の一括りを確認するための請求
小林製薬の紅麹コレステヘルプには、工業用変異株であるBP-412株が使用されたと推定されます(グンゼ株式会社の特許および小林製薬株式会社自身の公表資料からの推認)。BP-412株は、紫外線照射による変異処理を経て有用成分を高産生する、食経験のない工業性の高産生株であり、伝統的な食品用の紅麹とは製造目的も性質も大きく異なります。にもかかわらず、大阪市保健所は一律に「紅麹原料」という言葉でくくり、両者を同一視した可能性があります。今回の請求は、その点を確認するためのものです。
■ 大阪市の回答は「記録は存在しない」
これに対し大阪市は、2026年7月3日付「不存在による非公開決定」(大大保第8168号)において、「令和6年の食中毒事案の対応で、BP-412株という工業用変異株が使用されていたことを把握・検討した記録はない」「原料の紅麹菌が工業用変異株であることを前提として検討した記録はない」と回答しました。理由は、そもそも作成も取得もしておらず存在しない、というものです。
複数の死亡事例が報告され、企業名の公表により紅麹業界が壊滅的な状況に追い込まれた重大事案でありながら、原因製品の原材料が食経験のない工業性の高産生株であるか否かを、所管する保健所が検討した記録が一切ないというのです。当社はこの決定を不服として、大阪市保健所に対する行政不服審査請求(通算5本目)を提出しました。
■ 経緯
2026年1月 製法(黒塗り開示)について行政不服審査請求を提出(大阪市保健所)
2026年6月19日 原材料(BP-412株=工業性の高産生株)に関する開示請求を大阪市保健所へ提出
2026年7月3日 大阪市が「不存在による非公開決定」(大大保第8168号)を通知
2026年7月 大阪市保健所に対する行政不服審査請求(通算5本目)を提出
■ まとめ
原因製品の原材料が食経験のない工業性の高産生株であることを、所管する大阪市保健所は本当に把握・検討していなかったのか。「紅麹原料」という一語で工業性の高産生株と食品用紅麹を同一視してはいなかったのか。本審査請求(通算5本目)は、その一点を確認するためのものです。
▼ 本リリースは、大阪市・厚生労働省・消費者庁に対する行政不服審査請求を連日その通算件数とともにお知らせするシリーズの一環です(2026年3月10日より継続)。シリーズ全号は https://kunsei.com/archives/category/benikoji にて公開中です。
【会社概要】
会社名 株式会社薫製倶楽部
代表者 代表取締役・薬剤師 森 雅昭
所在地 〒701-0303 岡山県都窪郡早島町前潟611-1
事業内容 薫製食品(ハム・ソーセージ等)の製造・販売
ウェブサイト https://kunsei.com
お問い合わせ sales@kunsei.co.jp

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