ビジネスパーソンに聞いた【在宅勤務or出社勤務、働き方のホンネに関する意識調査】満足度No.1の働き方は約9割の支持でフルリモート勤務者、「通勤の有無」が満足度を左右しているという結果に

株式会社プロフェッショナルバンク(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:呑田 好和)のHR研究所は、在宅勤務と出社勤務の両立が可能な業界で勤務しているビジネスパーソンを対象に、働き方や働きやすさに対する意識を調査しました。(有効回答数:1,075人)

コロナパンデミックにより、2020年から急速に進んだリモートワークですが、ここ最近は出社回帰の会社も散見されるようになりました。

感染対策ではなく、仕事の効率化や生産性の観点から支持の高いリモートワークと、対面でのコミュニケーションやチーム連携に長けた出社勤務を比較した、働き方および働きやすさに関する労働者のホンネを聞きました。

<調査概要>

「在宅勤務」と「出社勤務」の働き方のホンネに関する意識調査

■調査期間:2025年4月11日(金) ~ 2025年4月17日(木)

■調査方法:リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査

■調査人数:1,075人(フルリモート勤務:353人、完全出社勤務:355人、ハイブリッド勤務:367人)

■調査対象:在宅勤務と出社勤務の両立が可能な業界で勤務しているビジネスパーソン

*対象業界:IT・情報通信、不動産、金融・保険、マスコミ・広告、コンサルティング、クリエイティブ・デザイン、開発、EC事業、その他

■調査元:株式会社プロフェッショナルバンク(https://www.pro-bank.co.jp/

<調査結果サマリー>

・いずれの働き方も満足度は過半数を超えるが、フルリモートの満足度が突出して高い傾向に

・フルリモート勤務者の満足理由は「通勤がなくなること」で感じる3つの恩恵

・業務をスムーズに遂行するために出社が効果的であり、高い満足度にも繋がっている傾向

・ハイブリッド型勤務者も「通勤がない日」が存在することで享受できるメリットが上位を占める

・フルリモート勤務の不満は「外的要因による業務への支障」と「孤独感」

・完全出社勤務の不満も「通勤」に関する項目が圧倒的上位を占める結果に

・ハイブリッド型勤務では、2拠点での就業に伴う特有の悩みが存在する

・理想の働き方は「リモート比率の高いハイブリッド型」が人気

<調査結果 詳細>

■いずれの働き方も満足度は過半数を超えるが、フルリモートの満足度が突出して高い傾向に

まず、現在の働き方(フルリモート or 完全出社 or ハイブリッド型)に満足しているかを聞きました。


フルリモート勤務者は『非常に満足(51.0%)』が最も多く、次いで『やや満足(39.4%)』『やや不満(8.2%)』『非常に不満(1.4%)』という結果になりました。


完全出社勤務者は『やや満足(48.2%)』が最多、『やや不満(25.1%)』『非常に不満(13.5%)』『非常に満足(13.2%)』と続きます。


ハイブリッド型勤務者のトップは『やや満足(61.0%)』で過半数を大きく超過し、『非常に満足(23.7%)』『やや不満(12.3%)』『非常に不満(3.0%)』となりました。


『非常に満足』と『やや満足』を足した満足度で見ると、フルリモートが90.4%、ハイブリッド型が84.7%となり、この2つの働き方の満足度の高さが伺えます。

一方で、『非常に満足』と答えるビジネスパーソンについては、フルリモートは過半数を超えるのに対し、ハイブリッド型は約2割に留まり、フルリモートの働き方が最もビジネスパーソンからの支持が厚い傾向があると分かりました。

さて、ここからは3つの働き方それぞれにフォーカスし、《満足に思う理由》と《不満に思う理由》を調査しました。

■フルリモート勤務者の満足理由は「通勤がなくなること」で感じる3つの恩恵

フルリモート勤務者で、現在の働き方に『非常に満足』『やや満足』と回答したビジネスパーソンを対象に、満足している理由を聞きました。


最も多い回答は『通勤による身体的・精神的疲労がない(51.1%)』で過半数を超え、次いで『通勤に必要だった時間を有効活用できる(40.8%)』『通勤の諸費用*を削減できる(24.1%)』『集中できる環境を確保しにくい(19.4%)』『出勤するための身支度が簡単(19.1%)』『ワークライフバランスが向上する(16.6%)』と続きます。

上位3つはいずれも通勤に関係する項目です。フルリモート勤務によって、通勤による「疲労」と「拘束時間」と「出費」がなくなる点が最たるメリットであることが分かりました。

*通勤の諸費用:電車代・駐輪代・ガソリン代 など

■業務をスムーズに遂行するために出社が効果的であり、高い満足度にも繋がっている傾向

完全出社勤務者で、現在の働き方に『非常に満足』『やや満足』と回答したビジネスパーソンを対象に、満足している理由を聞きました。


『オフィスの方が業務に集中できる(46.3%)』が最多となり、『すぐに報告・連絡・相談ができる(38.1%)』が4割に近づく回答数でした。

上位2つの項目が出社勤務の満足度としては目立ち、続いて『オフィスの設備*や備品を利用できる(27.5%)』『ITインフラ*が整っている(19.3%)』『会社の雰囲気や文化を感じながら仕事ができる(17.0%)』という結果になりました。

業務に関連する項目が上位を占め、『仕事の話以外に雑談ができてリフレッシュになる(12.8%)』や『周囲に刺激されてモチベーションが上がる(10.1%)』といった心理的な側面でのメリットは、満足度に大きく影響していない傾向が伺えます。

*オフィスの設備:会議室・プリンタ など

*ITインフラ:インターネット環境・ITヘルプデスク など

■ハイブリッド型勤務者も「通勤がない日」が存在することで享受できるメリットが上位を占める

ハイブリッド型勤務者で、現在の働き方に『非常に満足』『やや満足』と回答したビジネスパーソンを対象に、満足している理由を聞きました。

『通勤による身体的・精神的疲労が軽減される(61.7%)』が他の項目を圧倒してトップ、次いで『ワークライフバランスが調整しやすい(40.8%)』『業務内容に合わせてリモート or 出社を選べる(34.4%)』『適度な距離感で人間関係が築ける(30.6%)』と続きました。

フルリモート勤務者と同様に、ハイブリッド勤務者も通勤頻度が少なくなることによるメリットを多く享受しているようです。

リモートでの勤務ができる日があることで、本来は通勤に充てていた時間で仕事ができたり、プライベートの時間に使ったり、睡眠時間を確保したり、総じてワークライフバランスの向上に繋がっていると考えられます。

■フルリモート勤務の不満は「外的要因による業務への支障」と「孤独感」

フルリモート勤務者で、現在の働き方に『やや不満』『非常に不満』と回答したビジネスパーソンを対象に、不満に感じる理由を聞きました。

フルリモート勤務に関する満足度は約9割と高いため、不満に感じるビジネスパーソン限定の質問につき、少数かつ同数の回答が並ぶ結果となっています。

不満のトップは『外的要因*により業務が捗らない(20.6%)』と『孤独感・疎外感がある(20.6)』が並び、次いで『直接のコミュニケーションがとりにくい(17.7%)』が続き、『トラブル対応や報告にタイムラグが生じる(14.7%)』『チームの一体感が薄れる(14.7%)』『電気代・ネット回線・PC周辺機器などの費用がかかる(14.7%)』の3つが同数で並びました。

*外的要因:騒音・通信環境 など

■完全出社勤務の不満も「通勤」に関する項目が圧倒的上位を占める結果に

完全出社勤務者で、現在の働き方に『やや不満』『非常に不満』と回答したビジネスパーソンを対象に、不満に感じる理由を聞きました。

『通勤による時間的拘束がある(49.6%)』と『通勤による身体的・精神的疲労がある(47.5%)』が他項目を圧倒して上位となりました。

次いで、『出社のための身支度が面倒(25.6%)』『ワークライフバランスが低下する(19.7%)』『通勤の諸費用*がかかる(14.6%)』『支出*が多くなりやすい(14.6%)』という結果になりました。

フルリモート勤務者の満足ポイントと、出社勤務者の不満ポイントの上位2つが通勤に関する同じ項目である点、出社における「通勤の負担」が想像以上に重いことを物語っています。

*通勤の諸費用:電車代・駐輪代・ガソリン代 など

*支出:割高な昼食代・飲料代 など

■ハイブリッド型勤務では、2拠点での就業に伴う特有の悩みが存在する

ハイブリッド型勤務者で、現在の働き方に『やや不満』『非常に不満』と回答したビジネスパーソンを対象に、不満に感じる理由を聞きました。

3割の回答を超えたのは上位2項目のみで、『出社とリモートのバランスのとり方が難しい(32.1%)』と『出社とリモートの切り替えが難しい(30.4%)』という順に並びます。

次いで、『出社とリモートで異なるストレスを感じて精神的に安定しない(25.0%)』『自宅とオフィスの両方に仕事環境を整える費用がかかる(19.6%)』『トラブル対応や報告にタイムラグが生じる(17.9%)』と続きました。

オフィスと自宅、異なる2つの場所で就業する点、業務面においても、心理面においても、スムーズにいかない事象が起こりやすく、それが不満につながる傾向が見られました。

3つの働き方それぞれにフォーカスした質問は以上です。

最後は、全対象者に聞いた「理想の働き方」に関する調査データを紹介します。

■理想の働き方は「リモート比率の高いハイブリッド型」が人気

自身の業務パフォーマンスが最大限に発揮できる理想の働き方を質問しました。

現在の働き方と理想の働き方を比較して紹介します。

フルリモート勤務者で最多の回答は『フルリモート(47.3%)』で、次いで『ハイブリッド型(40.5%)』『完全出社(12.2%)』と続きます。

完全出社勤務者で最多の回答は『ハイブリッド型(48.2%)』で、次いで『完全出社(43.9%)』『フルリモート(7.9%)』となりました。

ハイブリッド型勤務者で最多の回答は『ハイブリッド型(79.6%)』で、次いで『フルリモート(13.1%)』『完全出社(7.3%)』という結果です。

概ね、現在の働き方が理想に近いという結果になりました。

とくにハイブリッド型勤務者は、理想の働き方で就業できていることが一目瞭然であり、満足度の高さを象徴しています。

また、フルリモート勤務者と出社勤務者は、現在の働き方以外だとハイブリッド型を理想の働き方と位置付けるビジネスパーソンが圧倒的に多い傾向が伺えます。

加えて、ハイブリッド型の勤務形態の中でも、リモート比率を高めた運用が理想であると分かりました。

以上が、在宅勤務と出社勤務の両立が可能な業界で勤務しているビジネスパーソンに聞いた、働き方や働きやすさに対する意識です。

<調査結果 まとめ>

今回の調査結果から、それぞれの働き方に対するビジネスパーソンの本音が浮き彫りになりました。

総じて、フルリモートとハイブリッド型の満足度が高く、とくにフルリモート勤務者における「非常に満足」の割合が過半数を超える点は注目に値します。


通勤の負担軽減や時間の有効活用といったフルリモートの恩恵が、満足度の高さに繋がっているのでしょう。

一方で、孤独感やコミュニケーションの課題といったデメリットも確認でき、心理的ケアや業務効率向上のための工夫が引き続き求められます。

完全出社勤務者の満足度が他2つの働き方より低い理由として、通勤の身体的・精神的疲労が生産性や満足度に与えるマイナスの影響が強いことが明確に示される結果となりました。

ハイブリッド型は、リモート勤務と出社勤務のメリットをバランスよく享受できる働き方として、理想の形態と認識されていることが分かります。

ただし、切り替えの難しさや2拠点での仕事環境構築に伴う負担といった課題も挙げられます。

今回の調査と合わせて、企業経営者/人事の約1,000人を対象とした<「在宅勤務」と「出社勤務」の働き方の制度運用に関する意識調査>*と比較することで、経営視点での制度運用の意図も把握することができ、働き方に対する意識の変化を実感できるかもしれません。

*「在宅勤務」と「出社勤務」の働き方の制度運用に関する意識調査|https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000005100.html

■株式会社プロフェッショナルバンクについて

2004年設立。「“働く人”を通じて豊かな未来を創造する」を理念とし、各業界専任のヘッドハンターを多数抱える国内大手のヘッドハンティング会社です。

“転職顕在層”から採用に導く「人材紹介」と、“転職潜在層”を含む全労働人口のサーチから移籍を実現する「ヘッドハンティング」を展開しており、難易度の高い経営人材や技術職・専門職の即戦力人材に対して「中途採用の切り札」として支援することで、企業成長に貢献しています。

■HR研究所について

採用・組織開発をはじめとしたHR領域の社会的トピックに対して、市場調査とデータ分析による人材戦略・採用活動を主としたビジネス発信をするプロフェッショナルバンクのシンクタンク機関です。

人材不足が加速する昨今において、各社が人的資本経営の重要性を理解し、日本企業のさらなる価値向上を目指すべく、経営の継続・成長に深い繋がりを有するHR情報を発信しています。

【会社概要】

■会社名 :株式会社プロフェッショナルバンク

■代表者 :呑田 好和

■設 立 :2004年8月

■資本金 :1億円

■所在地 :東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル10階

[経営者と技術・専門職のヘッドハンティング]

https://www.pro-bank.co.jp/headhunting/

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会社概要

URL
https://www.pro-bank.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル10階
電話番号
03-5501-7855
代表者名
呑田 好和
上場
未上場
資本金
1億円
設立
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