「へやすぽアシスト」、オンライン発達支援に関する2演題が学会採択、「第59回日本作業療法学会 〜作業療法の価値を高めるエビデンスの創出〜」で研究発表を実施

PAPAMO株式会社

運動×テクノロジーで子どもの発達支援を行う「へやすぽアシスト」を運営するPAPAMO株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:橋本咲子、以下:PAPAMO)は、オンラインによる発達支援をテーマとした2つの研究演題が、2025年11月7日〜9日に開催された「第59回日本作業療法学会 〜作業療法の価値を高めるエビデンスの創出〜」に採択され、同学会にて発表を行いました。

研究内容の概要

■口述発表

演題名:児童に対するオンラインビデオ通話を使った介入によるCOPMの変化について ー 縄跳び動作に着目して ー

演者(敬称略):廣澤 健太※1、後藤 颯人※1、加藤 愛理※1.2、脇 遼太朗※2、楠本 泰士※3

所属:※1PAPAMO株式会社「へやすぽアシスト」

   ※2中川の郷療育センター リハビリテーション課

   ※3福島県立医科大学 保健科学部 理学療法学科

■ポスター発表

演題名:オンライン介入により書字能力向上が見られた自閉スペクトラム症および発達性協調運動症疑いの学童児の一症例

演者(敬称略):加藤 大貴※1 、廣澤 健太※1、後藤 颯人※1、加藤 愛理※1.2、脇 遼太朗※2

所属:※1PAPAMO株式会社「へやすぽアシスト」

   ※2中川の郷療育センター リハビリテーション課

口述発表
ポスター発表

研究発表の背景

発達支援の現場では、通所施設の定員や地理的距離、送迎の負担など、対面での支援を継続する上での課題が指摘されています。また、地域によって専門職・専門機関の数に差があり、必要な支援へアクセスしにくい家庭が存在することも報告されています。

こうした状況の中で、オンラインを活用した発達支援は、家庭にいながら専門職が関わることができる方法として広がりつつあります。

PAPAMOでは、「へやすぽアシスト」を通じてオンライン支援の実践と研究を並行して進めており、今回の学会発表ではその一部を紹介しました。

学会採択の意義

「第59回日本作業療法学会 〜作業療法の価値を高めるエビデンスの創出〜」は、作業療法に関わる専門家が研究成果や臨床報告を発表・共有する場であり、身体・精神・地域・小児など多領域の演題が集まる国内最大規模の学会です。

学会当日は、口述発表・ポスター発表の双方を通じて、臨床現場で支援を行う作業療法士や研究者との意見交換が行われました。

発達支援に関する研究は、これまで主に対面(オフライン)での支援を対象とした報告が中心で、オンライン支援に関するエビデンスはまだ限られています。

従来の報告では症例数が少ないケースが多い中、「へやすぽアシスト」では継続的な支援を通じてデータが蓄積されており、こうした日々の実践の積み重ねが、オンライン発達支援領域におけるエビデンス形成の一助となる可能性があります。

そうした中で、「へやすぽアシスト」に関する2つの演題が採択・発表されたことは、オンライン発達支援の可能性や実践知を学術的に共有する貴重な機会となりました。

発表者コメント

口述発表 筆頭演者/PAPAMO株式会社 へやすぽアシストコーチ 作業療法士 廣澤 健太

PAPAMO株式会社 へやすぽアシストコーチ/作業療法士 廣澤 健太

昨年、日本作業療法学会にて子ども向けオンライン運動支援の目標の傾向を調査したところ、縄跳び動作(49.5%)が最も多く挙げられている事が分かりました。この結果から、私たちが提供するオンライン支援の効果を科学的に検証する必要性があると考えたため、今回の研究に取り組むきっかけとなりました。

研究の結果、縄跳び支援では年齢や発達段階に応じた介入を行うことで成功体験を促し、効果的な支援となる可能性が示されました。ただし、これは一つの運動課題で得られた結果であり、今後は対象数を増やすとともに、さまざまな運動課題や巧緻動作、情緒面においてもオンライン支援の効果を検証していく必要があると考えています。発達支援分野は他分野に比べてエビデンスが少なく、特にオンラインでの支援に関する研究はまだ限られています。

「オンラインで本当に効果があるのか?」という声もありますが、研究を通じてその可能性を示すことで、必要な子どもたちに自信を持って支援を届けられると感じています。

今後は、粗大運動(かけっこ、跳び箱、鉄棒)や巧緻動作(書字や箸操作)、情緒面など幅広い課題において、オンラインでも効果的な支援方法を明らかにしていきたいと考えています。

私たちの目標は、全国どこにいても発達の悩みがある子どもやその保護者が専門家による適切な支援を受けられる環境を整え、子どもとその家族が自分らしく安心してその地域で生活できる社会をつくることです。課題はまだ多くありますが、一歩ずつ確実に前進していきます。

ポスター発表 筆頭演者/PAPAMO株式会社 へやすぽアシストコーチ 作業療法士 加藤 大貴

PAPAMO株式会社 へやすぽアシストコーチ/作業療法士 加藤 大貴

今回の発表で取り上げた事例は、「へやすぽアシスト」が始動した当初から継続してご利用いただいているお子さまです。

当時はオンラインでの書字支援の報告例がほとんどなく、どのようにアプローチすべきか試行錯誤する状況でした。

「文字が読めないほど書字が崩れている」とのご相談をいただき、学習意欲が高く理解力もある一方で、「努力しても伝わらない」「『×』をつけられる」といった経験が続き、自尊感情への影響が見られるお子さんでした。そこでご家族と協働しながら、書字に焦点をあてた支援を開始しました。

レッスンでは感覚統合の基盤に揺らぎがあると考え、感覚ピラミッドの土台づくりを中心に構成。オンラインでのレッスンでも実施可能な形で、ホワイトボードを使った運筆練習や、バランスボード・ストレッチ・親子での簡易トレーニングなどを組み合わせました。

約1年の介入で、文字は誰が見ても読めるレベルにまで改善し、宿題やテストで『◯』が増えることで本人の自信も大きく高まりました。

ご家族・学校双方からも「ここまで変わると思わなかった」と喜びの声をいただいています。

今回の取り組みを通じて、オンライン支援でも「縄跳びのような大きな運動」だけでなく、「書字や日常生活動作」といった繊細な領域にも十分対応できることを実感しました。

今の子どもたちは手先を使う経験が減少しており、こうしたオンライン発達支援がより多くの子どもたちの可能性を広げる手段になると感じています。

今後は、書字や日常生活の支援をより強化しつつ、増加している「不登校支援」についても研究と実践を重ね、オンラインだからこそできる支援の在り方を発信していきたいと考えています。

今後の取り組み

PAPAMOでは、オンラインでの指導において、書字動作や運動スキルに加え、姿勢保持や手先の動作など、日常生活に密接に関わるスキル領域についても研究を進めていきます。

あわせて、臨床現場で支援を行う作業療法士との連携を強化し、オンライン支援の実践に基づく知見の蓄積を図ってまいります。

今後も、オンラインで受けられる発達支援の質向上に向けて、実践と研究の両面で知見を積み重ねてまいります。

運動×テクノロジーによる発達支援サービス「へやすぽアシスト」

「へやすぽアシスト」は、運動による発達支援をテクノロジーを活かして提供するサービスです。

累計3万件以上の指導データを蓄積しており、レッスン前にヒアリングした課題と実施したレッスン、その成果までデータベース化。その知見をもとに1,000以上のプログラムから最適なレッスンを提案します。

レッスンプログラムの開発は、発達支援のプロである理学療法士・作業療法士が中心となって行い、データに基づいて一人ひとりに合わせた質の高い支援を実現しています。レッスンは、オンラインでマンツーマンで行うため、家庭にいながら安心して受けられることも特長で、会員継続率は97%を誇り、多くのご家庭に支持されています。

へやすぽアシスト 体験お申し込み:https://papamo.net/official/

PAPAMOについて

PAPAMO株式会社

社名:PAPAMO株式会社
本社所在地:東京都渋谷区神山町5-8 ステラハイム神山401

代表取締役:橋本咲子
事業内容:運動×テクノロジーによる発達支援サービス「へやすぽアシスト」の開発・運営など

設立: 2021年4月1日
HP:https://papamo.net/official/

Instagram:https://www.instagram.com/heyasupo_official/

YouTube:https://www.youtube.com/@heyasupo_hattatsu

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保育・幼児教育出産・育児
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会社概要

PAPAMO株式会社

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URL
https://papamo.net/official/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都渋谷区神山町5−8 ステラハイム神山401
電話番号
03-6206-0984
代表者名
橋本咲子
上場
未上場
資本金
1億300万円
設立
2021年04月