ロッテHDヘルスケア・バイオ医薬領域CVC Cartography Biosciencesに出資
株式会社ロッテホールディングス(東京都、代表取締役社長CEO:玉塚元一、以下「ロッテホールディングス」)は、同社のヘルスケア・バイオ医薬領域のCVC(以下「HB-CVC」)より、Cartography Biosciences (カートグラフィーバイオサイエンス、以下「Cartography社」)のシリーズB-2への出資を実施しました。これによりHB-CVCによる出資は通算5件目となりました。

Cartography社は、2020年に設立された前臨床段階のバイオテクノロジー企業です。AIと機械学習の知見を基に、がん治療を変革する画期的な創薬プラットフォームを構築し、革新的な抗体ベースの治療薬の開発に取り組んでいます。現在、業界をリードする独自の細胞データベースプラットフォームである「ATLAS」および「SUMMIT」を活用し、がん研究の最前線に立っています。
同社独自のプラットフォーム「ATLAS」は、特異性の高い抗原標的を正確に特定し、「SUMMIT」は、二重特異性および複数の標的の組合せを特定します。これにより、腫瘍特異性を高め、がん細胞以外にダメージを与えるリスクを最小限に抑えた上で、画期的ながん治療の患者適応範囲を広げています。
また、2つのプラットフォームを通じて、先行プログラムである「CBI-1214」を含む強固なバイオ医薬品のパイプラインを開発しています。現在、非臨床開発中の「CBI-1214」は大腸がん向けのT細胞エンゲージャーとして、2026年初頭に臨床試験入りする予定です。また、同社はグローバル製薬企業パートナーと協力し、トリプルネガティブ乳がんおよび非小細胞肺がんの一般的な形態である肺腺がんに対する革新的な治療薬の開発を進めています。
ロッテホールディングスは、ヘルスケア・バイオ医療分野を新たな成長事業戦略の一環として注力し、バイオ医薬品、次世代抗体医薬、治療法の開発に取り組む革新的なスタートアップを支援するために、2024年8月にHB-CVCを設立しました。今回、大腸がんに対する革新的な治療法を開発しているCartography社に投資をすることで、治療法が確立されていない疾患に対する医療ニーズに応えるとともに、プラットフォームによる新しいがん治療法の開発を支援します。
大腸がんは、世界で3番目に罹患数の多いがんであり、がん関連死の主な原因としても2番目と、世界のヘルスケアにおける重大な課題であり続けています。Cartography社への今回の出資は、より効果的で標的を絞った治療法を待ち望む人々の未来に向けた大きな一歩です。Cartography社への支援により、ロッテホールディングスは革新的なバイオ医薬品ソリューションでヘルスケアポートフォリオを充実させ、世界中の人々の健康に寄与し、生活の質を向上させることを目指しています。今回の資金調達により、Cartography社は前臨床プログラムを加速させるために重要な研究に資金を提供し、規制上のマイルストーンに向けた準備を進めることができます。
■HB-CVC マネージングパートナー Dr. Joon Paek コメント
私たちは、Cartography社ががん治療へのアプローチを根本的に変える可能性を秘めていると確信しています。彼らの革新的な技術は、世界にソリューションを提供し、多くの患者とその家族に希望をもたらす態勢が整っています。私たちは彼らの使命に感銘を受け、がん治療に持続的に貢献していく彼らの歩みを支援することに尽力します。
株式会社ロッテホールディングスについて

◆会社名 |
株式会社ロッテホールディングス(英語表記:LOTTE Holdings Co., Ltd.) |
◆本社所在地 |
〒160-0023 東京都新宿区西新宿3-20-1 |
◆代表者 |
玉塚元一 |
◆URL |
|
◆CVC URL |
中核事業である菓子・アイス領域をはじめとし、プロ野球球団の運営、不動産、ファイナンス、CVC、ホテル、ヘルスケア、コンテンツIPなどの事業を展開しています。今後は食品事業のさらなるイノベーションに加え、日本と韓国の事業シーズを掛け合わせたビジネス創出に向けて、果敢にチャレンジしてまいります。
ロッテグループは1948年に日本(東京)でチューインガムの製造・販売から事業を開始しました。現在は、日本と韓国に本社機能を持ち、世界約30の国と地域で食品、流通、金融、バイオ医薬、ヘルスケア、データセンター、ホテル/リゾート、エンターテイメント、建設などの領域でビジネスを展開しています。わたしたちは「Lifetime Value Creator」をグループ統一のビジョンとして掲げ、人々のライフサイクルのすべてにおいて価値を提供し続けてまいります。
Cartography Biosciencesについて
Cartography Biosciences社は、既存の治療薬よりも腫瘍をより正確に標的とする抗体ベースの差別化されたがん治療パイプラインを構築しています。Cartography社の「ATLAS」および「SUMMIT」という二つの創薬プラットフォームは、健康な身体および大規模で特定された患者の腫瘍から得られた数十万に及ぶ細胞状態を網羅した業界トップクラスの完全統合型データセットによって支えられています。
同社は、ペタバイト規模の独自データを、機械学習およびAIから得られた知見とともに活用することで、極めて特異的の高い標的および標的ペアに対する治療薬を特定・開発し、患者に最大限のインパクトを与える分子のパイプラインを構築しています。
現在、前臨床開発段階における先行プログラムである「CBI-1214」は、大腸がん向けに開発が進められているT細胞エンゲージャーです。
Cartography社について詳しく知りたい方は、cartography.bio、LinkedInおよび
X @cartographybioを確認ください。
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