朝と夜の鎌倉観光、動かすのは「情報の伝え方」観光客919人の声に見えた、“誰に・何を・どう伝えるか”が次の鍵に

地域で集めた観光客の声をもとに、朝・夜の体験価値を高める情報ニーズを可視化-年間調査のインフォグラフィックを公開

株式会社Koeeru

株式会社Koeeru(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役:長野 草児)は、公益社団法人鎌倉市観光協会(本社:神奈川県鎌倉市、会長:中村悟)との連携のもと、2024年度に鎌倉市内に宿泊した国内および訪日観光客を対象とした行動・意識調査の年間レポートを取りまとめ、インフォグラフィック形式にて公開いたしました。

本調査は、地域活性化包括連携協定に基づく観光共創型CRM(顧客関係管理)事業の一環として実施されたものであり、「鎌倉の朝と夜の観光体験」を主なテーマとし、来訪目的や滞在中の行動傾向に関するデータを、市内宿泊施設との連携を通じて継続的に収集しております。

2024年4月の事業開始以来、宿泊者の生の声を可視化し、観光体験の質的向上および地域施策への反映を目的として運用を行っております。

※2024年4月1日<鎌倉市観光協会と地域活性化包括連携協定締結>地域一体で集める国内・インバウンド観光客の声を鎌倉の観光課題解決につなげる観光CRM共創事業

2024年度 鎌倉宿泊者の傾向ハイライト

■ 国内は「神社とグルメ」で鎌倉満喫、訪日客は「江の島」まで広がる海沿い周遊型

調査対象となった宿泊者のうち、国内旅行者は71.9%を占め、出発地の上位は東京都(21.8%)、神奈川県(10.3%)、埼玉県(8.5%)でした。観光目的は「神社仏閣巡り(53.7%)」「グルメ(43.6%)」が中心で、鶴岡八幡宮、小町通り、鎌倉大仏などの有名スポットを観光する傾向が見られました。

一方、訪日外国人は28.1%。国別の上位は中国(24.8%)、韓国(11.6%)、アメリカ(10.5%)。観光目的では「神社仏閣巡り(53.2%)」に加え、「海(マリンスポーツ・散歩など)(47.0%)」が高く、訪問先でも江の島(44.8%)が鎌倉大仏(45.2%)に次ぐ2位となっており、鎌倉と海辺エリアを周遊する広域的な観光行動が特徴です。

■ 朝は「目的をもった行動」、夜は「静かに過ごす」傾向が強く、ニーズに合った体験の提案が求められる

宿泊者のの過ごし方としては、「街や自然散策(36.1%)」「朝食を食べる(26.0%)」「社寺の早朝拝観(26.0%)」など、目的を持った行動が多く見られました

一方での時間帯は、特に国内旅行者に「街や自然散策(26.6%)」「出かける予定はない(24.8%)」「決めていない(21.0%)」という回答が多く、朝に比べてアクティブな行動は控えめで、“静かに過ごしたい”という傾向がうかがえます。こうした実態を踏まえ、夜を落ち着いて過ごしたいという宿泊者のニーズに合わせた、リラックス志向の体験や情報の提供が求められます。

■ 宿泊理由は「アクセス」「滞在価値」「鎌倉らしさ」

宿泊を選んだ理由としては、「アクセスの良さ(44.1%)」「日帰りでは観光しきれない(33.7%)」「古都に泊まりたい(26.0%)」が上位に挙げられました。これらの結果から、宿泊が“より深い観光体験”を実現する手段として選ばれていることがわかります。また、その次に多いのは「海の近くに泊まりたい(24.6%)」で、訪日外国人に限定すると最多の回答でした(45.3%)。訪日外国人にとって、鎌倉の海や砂浜がとても魅力的であることが表れています。

■ 食の傾向は「和食」と「外食」。宿泊先以外での食事が旅の楽しみに

ディナーについては、「予約なしの飲食店」の利用が39.8%と最多で、「予約ありの飲食店(20.2%)」が続きました。ジャンル別では「和食」が53.8%と過半数を占め、次いで「洋食(12.4%)」「イタリアン(11.6%)」となりました。

このことから、多くの宿泊者が、宿泊先以外の飲食店に足を運んで食事を楽しむことを、旅の大きな楽しみとして重視している様子がうかがえます。

■ 朝と夜の時間を充実させるには「情報の整備」がカギに

自由記述には、朝・夜の観光体験に関する情報ニーズが多く寄せられました。中でも「朝・夜情報冊子・HP(131件)」「朝食情報(91件)」「朝ツアー(66件)」「夜のグルメ情報(54件)」といった具体的な情報への要望が目立ちました。

「朝早く開いているお店がわからなかった」「夜に何ができるのか情報がなく、外出を控えた」といった声もあり、情報の提供方法やタイミングを見直すことで、宿泊者の滞在満足度をさらに高める余地があるといえます。

インフォグラフィックダウンロードはこちら

【画像使用に関するご案内】

本リリースに掲載のインフォグラフィックは、報道目的での転載・引用に限りご使用いただけます。ご利用の際は以下のクレジットを明記してください。

〈クレジット表記〉
「調査実施:鎌倉市観光協会・株式会社Koeeru」

※画像の加工(切り抜き・色調変更等)は、誤認を招かない範囲でご配慮ください。商用利用・二次利用は事前にご相談ください。

プロジェクト概要

プロジェクト実施期間

2024年4月~2025年3月まで継続実施

調査対象

鎌倉市内の宿泊施設を利用する観光客(日本人・インバウンド)

調査言語

日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語

調査場所

鎌倉市内の6宿泊施設で実施(かいひん荘鎌倉、かきや旅館、鎌倉プリンスホテル、亀時間、相鉄フレッサイン鎌倉大船駅東口、ホテルメトロポリタン 鎌倉)

本レポート集計期間

2024年4月~2025年3月

回答人数

919人(国内661人、インバウンド258人)

回答インセンティブ

地元の人がおススメする、朝ご飯/昼ご飯/夜ご飯/観光スポットをまとめたGoogle多言語マップ(地元の人のコメント付き)

今後の展開

今回の調査結果は、鎌倉市における観光施策の改善や、ナイトタイムエコノミーの充実、情報発信の多言語対応、地域事業者との連携プログラムの設計などに活用されます。

さらに2025年度からは、市内のタッチポイント(情報提供・調査拠点)を拡大し、宿泊客に加え、日帰り観光客の声もより幅広く可視化していきます。観光案内所や主要施設、飲食店・交通機関と連携し、より多くの地域プレイヤーと共に「観光客の声をまちづくりに活かす仕組み」を拡張していきます。

調査結果は四半期ごとに公開・発信し、関係者・メディア・地域住民との対話と改善の循環を生み出していきます。

 ※参考:2025年4月発表のリリース
宿泊+日帰り観光客を対象とした共創CRMの実施について

本取り組みや仕組みに関するご相談・導入をご希望の自治体・観光事業者の方は、Koeeruまでお気軽にお問い合わせください。

株式会社Koeeru(担当:長野)

TEL: 0467-38-4220

E-mail: hello@koeeru.com

【ご参考】

◆ 株式会社Koeeru(コエル)について

株式会社Koeeruは、2021年創業、鎌倉とハノイに拠点を持つマーケティングテクノロジーです。
世界150カ国以上から顧客の声(VOC)を収集・分析・活用できる独自のデータプラットフォーム〈Koeeru CDP〉を開発・提供しています。

海外展開、訪日外国人対応、在留外国人向けサービスなど「越境ビジネス」を展開する企業・自治体を対象に、VOCを活用したマーケティングリサーチ、CX(顧客体験)の改善、マーケティング施策の最適化をご支援しています。

【会社概要】

社名:株式会社Koeeru

本社所在地:神奈川県鎌倉市扇ガ谷1丁目8-1 山口ビル3F

ベトナム支社:Floor 17, Ngoc Khanh Plaza, No 1st Pham Huy Thong, Ba Dinh, Hanoi, Vietnam

代表取締役社長:長野 草児

事業内容: 顧客の声(VOC)を起点とするカスタマーデータプラットフォームKoeeru CDPの開発と運用支援

設立: 2021年

HP:https://koeeru.com/

◆ 公益社団法人鎌倉市観光協会について

公益社団法人鎌倉市観光協会は、昭和25年に発足して以来、「鎌倉まつり」「鎌倉花火大会」「鎌倉薪能」など、観光を通じて鎌倉の活性化につながる事業を展開し、更に新たな鎌倉観光の方向性を見据え、鎌倉の魅力をより多くの方々にお伝えすべく活動を続けています。

【概要】

社名:公益社団法人鎌倉市観光協会

所在地: 神奈川県鎌倉市御成町1-12

設立: 1950年

HP:https://www.trip-kamakura.com/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

株式会社Koeeru

7フォロワー

RSS
URL
https://koeeru.com/
業種
サービス業
本社所在地
神奈川県鎌倉市扇ガ谷1丁目8-1 山口ビル3F
電話番号
0467-38-4220
代表者名
⻑野 草児
上場
未上場
資本金
100万円
設立
2021年03月