日本マーケティング学会 カンファレンス2026「AI共生時代のマーケティング ― デジタルのその先に ―」10月25日開催!
マーケティングの最前線に触れる多彩なセッションを開催/学びの秋に、マーケティングの新たな探求を

日本マーケティング学会(会長:西川 英彦)は、2026年10月25日(日)にマーケティングカンファレンス2026を法政大学市ケ谷キャンパスにて開催いたします。
https://www.j-mac.or.jp/conference/
「探求と創発」の大きな渦が生まれる場/マーケティングカンファレンス
2012年から始まり、今年で15回目の開催となる「マーケティングカンファレンス」。
マーケティングカンファレンスとは、学会員が一同に集まって、研究報告や議論を行う研究大会です。毎年好評のリサーチプロジェクト・セッション、ポスターセッション、ランチョンセッション、オーラルセッション、基調講演など実施します。さらに、マーケティング理論や実践の普及のために当学会員が選ぶ、日本マーケティング本大賞の発表および授賞式も実施いたします。
幅広い分野におけるマーケティングの手法やこれからの課題・可能性に一度で触れられる機会です。マーケティングを学び始めた方、マーケティングに興味のある方、マーケティング従事者のみなさま、ぜひご参加ください。
■ 開催概要
テーマ:AI共生時代のマーケティング ― デジタルのその先に ―
日 程:2026年10月25日(日)9:00-17:30
会 場:法政大学 市ケ谷キャンパス
東京都千代田区富士見2-17-1 > MAP
*市ケ谷駅・飯田橋駅から徒歩10分
授賞式・懇親会:法政大学 市ケ谷キャンパス カファテリア つどひ
参加費:授賞式・懇親会を含む 11,000円(9月30日までにお申し込みの場合は、10,000円)
授賞式・懇親会なし 6,000円(9月30日までにお申し込みの場合は、5,000円)
U24割(9月30日まで) 授賞式・懇親会を含む 5,500円、授賞式・懇親会なし 1,000円
※別途、当会への入会が必要。
※取材をご希望のメディアの方は、事前申請をいただきますと無料にて参加いただけます。
詳細は下部のメディア向け情報をご覧ください。
■ プログラム
◇ リサーチプロジェクト・セッション
マーケティング研究の最前線のテーマに取り組んでいる、当会のリサーチプロジェクトの報告会。
12テーマで実施。
◇ ポスターレビュー、ポスターセッション
パネルに図表を掲示して、逐次、参加者と対話しながら進める報告会。若手のマーケティング学者や企業の研究者を中心に報告が行われる。24歳までの会員を対象とした、U24ポスターセッションも行う。会場にて学会員の投票によりベストポスター賞とU24ベストポスター賞を選出。
◇ Meet the Editors
学会誌『マーケティングジャーナル』の編集委員と対話できる、論文投稿者向けのワークショップ。新しくなった投稿規程のポイント解説を聴いたり、自著論文を掲載するための様々な道筋についての情報を得たりすることが可能。
◇ 企業展示
企業によるマーケティングに関連する自社の製品や技術、サービスなどの展示。
◇ ランチョンセッション
企業による自社の製品や技術、サービスなどに関係するマーケティング関連の報告会。
◇ オーラルセッション
フルペーパー(論文)を準備の上で、理事によるコメンテーターのもと、報告・質疑応答を行う。理事の投票による、ベストオーラルペーパー賞、ベストドクトラルペーパー賞(博士課程単独報告)も発表。
◇ 基調講演
日本マーケティング学会 会長挨拶
西川 英彦(会長 / 法政大学 経営学部 教授)
<プロフィール>
神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了、博士(商学)。
ワールド、ムジ・ネット取締役、立命館大学経営学部准教授・教授を経て、2010年より現職。法政大学大学院経営学研究科長、日本マーケティング学会会長、マーケティングジャーナル編集委員長、ブランド・ジャパン企画委員、日経クロストレンド アドバイザリーボード、複数社の社外取締役などを歴任。
主な著書に、『1からのデジタル・マーケティング』碩学舎(日本マーケティング本大賞2019大賞受賞)、『1からの商品企画』、『1からの消費者行動(第2版)』、『ネット・リテラシー:ソーシャルメディア利用の規定因』、『文系マーケターのためのゼロからわかる統計分析』など。

日本マーケティング本 大賞、マーケティングジャーナルの各賞の授与
日本マーケティング本 大賞:https://www.j-mac.or.jp/bookaward/
マーケティングジャーナル:https://www.j-mac.or.jp/qjm/
解題 「AI共生時代のマーケティング ― デジタルのその先に ―」
新倉 貴士(常任理事 / 法政大学 経営学部 教授)
学会における基調講演の重要な役割は、学会メンバー間での共有認識を得ることである。今回は常態化したデジタル環境について、俯瞰した視点からひとつの時代整理を行いたい。右往左往する日常からいくぶん距離をおき、今この時代で展開されているデジタル環境を前提としたマーケティングを見つめてみてみたい。現在、デジタル環境の最先端では生成AIの興亡が繰り広げられており、それらを駆使するマーケター、そして便利に使いこなす消費者が存在している。「これまでのデジタル、今日のデジタル、そしてこれからのデジタル」といった視点から認識の共有ができることを期待している。
基調講演では、『デジタル経済下の消費者行動』(有斐閣、2026年)を出版された青木幸弘先生、『デジタル・マーケティング戦略』(有斐閣アルマ、2025年)を出版された三浦俊彦先生、『母を愛していても理不尽な要求は断っていい、とAIは言った。』(集英社インターナショナル、2026年)を出版された博報堂メディア環境研究所の山本泰士所長にそれぞれ語っていただく。パネルディスカッションでは、『1からのデジタル・マーケティング』(碩学舎、2019年)を出版されている西川英彦会長、博報堂・執行役員の宮澤正憲氏に加わっていただき、活発なディスカッションをお願いしている。司会はもちろん、いつもの八塩圭子先生である!
<プロフィール>
慶應義塾大学大学院経営管理研究科博士課程修了・博士(経営学)。関西学院大学商学部教授を経て、2010年より現職。専門は消費者行動研究であり、消費者の認知的な情報処理アプローチを基にしてブランドマーケティングを研究している。主要著書『消費者の認知世界:ブランドマーケティング・パースペクティブ』(千倉書房)で2006年度に日本商業学会学会賞奨励賞を受賞。2026年共編著で『ケースに学ぶ消費者行動』(有斐閣)を出版。

基調講演①「デジタル経済下の消費者行動 ― AIが問い直す『選択』のゆくえ ―」
青木 幸弘(学習院大学 名誉教授)
この30年間、デジタル化の進展は、市場や消費のあり方を大きく変えてきた。本講演では、こうした変化を時間軸の中で捉え、消費者行動を「消費行動」と「購買行動」の二つのレベルから検討する。また、技術を「基盤技術」と「実現技術」に分け、その影響を技術決定論的にではなく、社会や市場、消費者との相互作用の中で捉える。その上で、デジタル化による消費者行動の変化を「持たない消費」「選ばない消費」「生み出す消費」「つながる消費」という四つの領域から整理する。なかでもAIの進展は、「選ばない消費」をさらに進め、情報探索から比較・評価、さらには選択そのものにまで関与する可能性がある。では、選択の一部をAIに委ねるようになったとき、「選ぶ」とは何を意味するのか。デジタル化の30年を振り返りながら、消費者行動研究の中核にある「選択」のゆくえを考える。
<プロフィール>
一橋大学大学院商学研究科博士課程満期退学。一橋大学商学部助手、関西学院大学商学部専任講師、助教授、学習院大学経済学部経営学科教授を経て、2026年3月末に定年退職。専門は、マーケティング論(中でも、消費者行動論、ブランド戦略など)。最新の著作に、青木幸弘・野村拓也編著『デジタル経済下の消費者行動:新たな消費の出現とマーケティング対応』(有斐閣、2026年)がある。

基調講演②「デジタル・コンシューマーとデジタル・マーケティング戦略」
三浦 俊彦(中央大学 商学部 教授)
2000年代にPCからのネット接続が普通になり、2010年代にスマホからのネット接続が普通になり、ネットECとSNSの隆盛の中、いまやユビキタス消費(いつでも、どこでも、誰からでも消費)が当たり前のデジタル・コンシューマーの時代になっている。
デジタル・コンシューマーに革新した消費者に対して、企業はどのようなデジタル・マーケティングで対応していかねばならないか? そのポイントは、デジタル関係性の革新に基づくマーケティングである。つまり、企業-消費者間関係性が、アナログ関係性の時代から、デジタルの時代になり、測定可能(measurable)、リアルタイム、常時双方向、常時接続という新たなデジタル関係性に変わったわけであり、このデジタル関係性に基づいてデジタル・マーケティングを革新していくことが必要なのである。
その際に大きく利用できるのが、生成AIである。生成AIは理性(左脳)的なことも感性(右脳)的なことも助けてくれる素晴らしい秘書であり、要は使い方次第である。「生成AI=葬送のフリーレンの魔族」説という話を交えながら、皆さんと議論できれば幸いである。
<プロフィール>
1982年慶大商卒。86年同大学院博士課程中退。博士(商学)。99年から現職。95年コロンビア大学ビジネススクール客員研究員、96年ESCP(パリ高等商科大学)客員教授、2007年イリノイ州立大学客員教授。専門は、マーケティング戦略、消費者行動論。特に、ブランド、グローバル、デジタルのマーケティング戦略と、消費者情報処理、消費文化。著書に『デジタル・マーケティング戦略』(共著、有斐閣、2025年)、『ジャパニーズ・ポップカルチャーのマーケティング戦略』(共編著、千倉書房、2022年)、『日本の消費者はなぜタフなのか』(単著、有斐閣、2013年)、『グローバル・マーケティング入門』(共著、日本経済新聞出版社、2009年)、など多数。

基調講演③「生活者中心のAI・テクノロジー普及とマーケティングの可能性 ― 世界5都市比較と日本のα世代調査から ―」
山本 泰士(株式会社博報堂 メディア環境研究所 所長)
AIをはじめとするテクノロジーは急速に進化し、さまざまなサービスや生活場面に入り始めている。しかし、新しい技術が社会に導入されることと、生活者に受け入れられ、日常に根づくことは同じではない。世界と比べたとき、日本におけるAI・テクノロジー普及は今、どの地点にあるのか。日本の生活者は新しいテクノロジーに何を期待し、何に不安を感じているのか?
本報告では、東京、上海、ロサンゼルス、ロンドン、ベルリンの5都市で実施した生活者調査をもとに、AIを中心とするテクノロジーの利用実態や受容意識を比較し、日本の特徴と課題を明らかにする。さらに、AIやデジタルテクノロジーと共に成長する日本のα世代に焦点を当て、新しい技術をどのように捉え、これからの生活や社会との関係をどう考えているのかを探る。
世界5都市が映し出すAI・テクノロジー普及の「現在」と、α世代から見えてくる「未来」。二つの視点を重ねることで、今後どんな生活者アプローチに可能性があるのか?展望まで描く。特にこれからAIエージェントが超個人化した最適な情報配信を実現する一方で、新世代のAI利用実態から見えてきた、最適化に閉じないマーケティングの可能性まで考察していきたい。
<プロフィール>
2003年博報堂入社。マーケティングプラナーとしてコミュニケーションプラニングを担当。11年から生活総合研究所で生活者の未来洞察に従事。15年より買物研究所、20年に所長。複雑化する情報・購買環境下における買物インサイトを洞察。21年よりメディア環境研究所へ異動。メディア・コミュニティ・コマースの際がなくなる時代のメディア環境について問題意識を持ちながら洞察と発信を行っている。著書に「なぜそれが買われるか?〜情報爆発時代に選ばれる商品の法則(朝日新書)」等。2025年6月よりメディア環境研究所所長。

パネルディスカッション
パネリスト:青木 幸弘、三浦 俊彦、宮澤 正憲、山本 泰士、西川 英彦
コーディネーター:八塩 圭子
パネルディスカッション:パネリスト
宮澤 正憲(株式会社博報堂 執行役員 研究デザインセンター長 / 東京大学 教養学部 特任教授)
<プロフィール>
博報堂入社後、マーケティング業務に従事。2001年、米国ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院(MBA)修了後、ブランドマーケティング領域を中心に、長年にわたり企業向けのコンサルティング実務に携わってきた。2024年、メディア環境研究所、生活総合研究所、生活者発想技術研究所など、複数の研究所を束ねる研究デザインセンターを新設。現在は同センターを担当し、マーケティングに関する次世代手法研究・開発に加え、「生活者とAI」などの新たな生活者研究にも取り組んでいる。同時に、東京大学などにおいて、高等教育とビジネスの融合をテーマとしたさまざまな教育活動も推進。立教大学大学院ビジネスデザイン研究科客員教授。著書に『東大教養学部が教える考える力の鍛え方』『応援したくなる企業の時代』など。

基調講演:司会、パネルディスカッション:コーディネーター
八塩 圭子(副会長 / フリーアナウンサー / 東洋学園大学 現代経営学部 教授)
<プロフィール>
上智大学法学部卒業。テレビ東京で10年務めた後フリーアナウンサーに。法政大学大学院社会科学研究科経営学専攻マーケティングコース修士課程修了。関西学院大学商学部准教授、学習院大学経済学部経営学科特別客員教授を経て、2016年4月から東洋学園大学現代経営学部准教授、2021年4月から現職。報道番組司会、コメンテーターなど多数。伊澤タオル株式会社社外取締役。日経クロストレンドで「八塩圭子の話したくなるマーケティング」連載中。「読売マーケティング賞」選考委員。


日本マーケティング学会
日本マーケティング学会は、日本のマーケティング力を培っていくために、理論と実践、そして他分野との深いレベルでの交流を通して「探求と創発」を目指す、2012年に発足した日本学術会議協力学術研究団体です。
3000名を超える研究者や実務家の会員が所属し、学術誌マーケティングジャーナルおよびマーケティングレビューの発行をはじめ、マーケティングカンファレンスや、40を超えるテーマが研究されるリサーチプロジェクト、魅力的なゲストを招くマーケティングサロンなど多様な「探究と創発」の場を提供しています。
設立:2012年8月2日
参加団体:日本学術会議協力学術研究団体
会長:西川 英彦(会長 / 法政大学 経営学部 教授)
URL:https://www.j-mac.or.jp/
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