日本旅行、大樹町、SPACE COTAN宇宙による観光振興・宇宙のまちづくりで協定
ー地方創生制度を活用し、日本旅行の社員1名が大樹町に派遣ー
株式会社 日本旅行(本社:東京都、代表取締役社長兼執行役員 小谷野悦光)と北海道大樹町(町長 酒森正人)、SPACE COTAN株式会社(本社:大樹町、代表取締役社長兼 CEO 小田切義憲)の三者は、2022年7月19日(火)、アジア初の商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」を題材とした宇宙による観光振興・宇宙のまちづくりに関するパートナーシップ協定を締結しましたので、お知らせいたします。
国内で最も長い歴史と、宇宙関連のツアー造成に豊富な実績を持ち、以前から大樹町での宇宙事業にも協力していた日本旅行と、アジア初の民間にひらかれた商業宇宙港「北海道スペースポート(以下、HOSPO)」を整備、運営する大樹町、SPACE COTANがタッグを組み、HOSPOを活用した観光事業を本格的に開始し、国内外からの観光誘客、魅力的なまちづくりを目指します。HOSPOのビジョンである「北海道に、宇宙版シリコンバレーをつくる」の実現に向けて、積極的な企業誘致と宇宙をフックとしたさまざまなビジネス創出を推進すべく、観光や教育旅行分野から積極的に取り組みを推し進めます。
国内で最も長い歴史と、宇宙関連のツアー造成に豊富な実績を持ち、以前から大樹町での宇宙事業にも協力していた日本旅行と、アジア初の民間にひらかれた商業宇宙港「北海道スペースポート(以下、HOSPO)」を整備、運営する大樹町、SPACE COTANがタッグを組み、HOSPOを活用した観光事業を本格的に開始し、国内外からの観光誘客、魅力的なまちづくりを目指します。HOSPOのビジョンである「北海道に、宇宙版シリコンバレーをつくる」の実現に向けて、積極的な企業誘致と宇宙をフックとしたさまざまなビジネス創出を推進すべく、観光や教育旅行分野から積極的に取り組みを推し進めます。
背景
大樹町とSPACE COTANは、「北海道に、宇宙版シリコンバレーをつくる」というビジョン実現に向けて、2021年4月にHOSPOを本格稼働させ、ロケットおよび宇宙旅行等を目的とした宇宙船(スペースプレーン)の発射場・実験場を整備しています。2025年までに2つの人工衛星用ロケット射場整備や滑走路を延長する計画で、2023年度に完成予定の射場「Launch Complex-1(LC-1)」は2022年秋に着工予定です。
HOSPOを通して世界の宇宙ビジネスを支えるインフラの役割を担い、国内および世界の宇宙ビジネスに貢献するほか、地方創生や宇宙と他産業の掛け合わせによるビジネス創出を目指しています。
日本旅行は、専門部署「宇宙事業推進チーム」により宇宙をテーマにした事業を推進しています。宇宙開発にまつわる観光事業のほか、星空を観光資源とした星空エンタメ事業、宇宙を通した学びで探究体験を提供する学校向けプログラム「ミライ塾」を展開してきました。これらの宇宙体験プログラムは、2015年以降で2万人が利用しています。今後は、世界的な宇宙ビジネスの進展と最先端技術の進化に合わせて、観光・教育の各分野でさまざまな企業パートナーと共創を進め、旅行会社という概念にとらわれない試みでお客様への新たな価値を提供していきます。
これまでの日本旅行、大樹町、SPACE COTANとの繋がりは、大樹町での民間ロケットの打ち上げ等に関連した観光商品やイベント企画運営、2021年に開催された宇宙ビジネスカンファレンス「北海道宇宙サミット」での宇宙港やロケット工場が見学できるオンラインツアー等の取り組みでした。この度、三者の強みや特徴を活かし、宇宙港や地域資源を活用したさらなる価値創出や事業創出に取り組むため、パートナーシップ協定締結に至りました。HOSPOの整備による道内の経済波及効果は年間267億円、約2,300名の雇用創出、観光客は約17万人増加するという試算が出されています。(*1)
HOSPOを活用した観光振興(スペースツーリズム)や、宇宙を活用したまちづくりに連携して取り組み、北海道における宇宙版シリコンバレーの早期実現、地域活性化を目指します。
協定内容
三者が連携・協同することで宇宙港等を活用した観光振興(スペースツーリズム)および、宇宙のまちづくりに取り組むことにより、地域活性化や宇宙版シリコンバレー実現を目的とする。
<観光誘客事業>
HOSPO施設やロケット開発・打ち上げ等を軸としながら、食・農業・大自然等の地域資源を活用、組み合わせたユニークな観光コンテンツを企画開発します。HOSPOではすでに民間ロケットの打ち上げや民間宇宙旅行のための気球実験等が行われ、今後も多様な航空宇宙分野のプレイヤーが集まることから、民間宇宙ビジネスの最前線を体感できる場として、国内外からの観光誘客、多様な交流人口の創出を行います。
<教育関連事業>
HOSPOを通して民間宇宙ビジネスの最前線を体感いただくほか、牛の糞尿由来のメタンガスから製造された液化バイオメタンをロケット燃料に活用すること、宇宙ビッグデータを活用したスマート農業等などカーボンニュートラルやサステナビリティについて学ぶ教育コンテンツを企画開発していきます。これらの商品は、教育現場で注目されるキャリア教育やSTEAM教育の要素を備えた最先端の学びの場として開発し、学校の修学旅行や社会科見学に向けた提供を目指しています。開発したコンテンツは日本旅行の探究体験プログラム「ミライ塾」にて提供します。
<地方創生関連事業>
魅力的な宇宙関連施設(ロケット打ち上げ見学場、宇宙ミュージアム等)の整備や、地域のガイド育成、滞在環境(宿泊、食事処、多言語対応、モビリティ等)の整備を行うことで、国内外からの観光客やビジネス客の受け入れができる体制を整え、HOSPOを核とした地域づくりを推進します。
日本旅行から大樹町へ人材派遣、教育旅行やガイド育成を推進
地域資源を活用、「民間宇宙ビジネスの最前線」としてユニークな価値創出
協定締結の第1弾の取り組みとして、総務省が地方創生として推進する地域活性化企業人制度を活用し、日本旅行の人材を大樹町に派遣します。教育現場で注目されるSTEAM教育を踏まえた修学旅行や社会科見学の商品、企業等の視察旅行・ワーケーション商品を開発する他、受け入れ態勢整備として、魅力を余すことなく伝える地域ガイドの育成・研修、宿泊や食事処の協力体制構築にも取り組みます。
さらに、地域資源の魅力を最大化するため、今後はロケット打ち上げ見学場、宇宙ミュージアム等のコンテンツの企画開発・整備も計画する他、世界にひらかれた宇宙港であるHOSPO整備に合わせて多言語対応の強化、国内外の旅行者受け入れに向けた環境整備も進めます。
また、航空宇宙のコンテンツと、北海道十勝の大樹町がもともと持ちあわせている食や農業、大自然などの地域資源を組み合わせ、地域ならではのユニークな観光価値を創出し、町内外の多様な事業者との連携を図り、北海道、十勝、大樹町の観光振興に貢献したいと考えています。
代表者コメント
<小谷野 悦光>
当社は2020年1月に宇宙事業推進チームを設置し、星空を活用した地域創生や先端技術を利用した教育事業など、法人様や自治体様に向けた「宇宙」を切り口としたプログラムのご提供にも積極的に取り組んでおります。今回のパートナーシップ協定が、地域における新しい価値創造の礎となりますよう、三者連携の強みを最大限生かした取組みを推進したいと思います。
<酒森 正人>
この度の日本旅行様とのパートナーシップ協定により、HOSPOを活用した航空宇宙関連の観光や教育旅行の事業を本格的にスタートさせます。ビジネスのみならず、多くの方にお越しいただける、魅力ある宇宙のまちづくりを推進してまいります。
<小田切 義憲>
宇宙関連の観光コンテンツ造成に豊富な経験とノウハウを有する日本旅行様と今般連携できることについて、大変心強く感じています。今後多くの方々に民間宇宙開発・利活用の先進地である北海道、十勝、大樹町にお越し頂き、宇宙版シリコンバレー構想への理解をいっそう広げていきたいと思います。
会社・団体概要
<株式会社 日本旅行>
名称 :株式会社 日本旅行
代表 :代表取締役社長兼執行役員 小谷野悦光(こやの よしてる)
所在地 :東京都中央区日本橋1-19-1 日本橋ダイヤビルディング12階
概要 :1905年創業の日本で最も歴史のある総合旅行会社です。長年、宇宙開発における渉外業務などに携わり、2015年には一般の方を対象とした、宇宙をテーマにした宙(そら)ツーリズム®専門ブランド「sola旅クラブ」を立ち上げ、ロケット打上げから星空観察まで様々なツアーやイベントを実施しています。
Website :https://www.nta.co.jp/
<大樹町>
名称 :北海道大樹町
代表 :大樹町長 酒森 正人(さかもり まさと)
所在地 :北海道広尾郡大樹町東本通33番地
概要 :人口5,433人の一次産業が中心の町です。昭和59年の北海道大規模航空宇宙産業基地構想内で航空宇宙基地の適地とされ、以降35年以上にわたり宇宙のまちづくりを推進しています。令和2年に地域再生計画「大樹町発!航空宇宙産業集積による地域創生推進計画」を策定し、北海道スペースポート整備による宇宙版シリコンバレーの形成を目指しています。
Website :https://www.town.taiki.Hokkaido.jp
<SPACE COTAN株式会社>
名称 :SPACE COTAN株式会社
代表者 :代表取締役社長兼CEO 小田切 義憲(おだぎり よしのり)
所在地 :北海道広尾郡大樹町字芽武183番地
事業概要 :大樹町からの委任に基づくHOSPOのプロジェクト推進業務全般(北海道スペースポートの管理運営、整備資金調達支援、射場の設計、国の認定取得、国内外の顧客開拓、PR活動等)、宇宙産業促進に向けた自主事業等に取り組んでいます。
Website :https://hokkaidospaceport.com
地域活性化企業人(企業人材派遣制度)
三大都市圏に所在する民間企業等の社員を受け入れて地域活性化を図る市町村の取り組みについて、国が一定の費用を支援する制度です。受け入れた人材は、有するノウハウや知見を活かし、地域独自の魅力や価値の向上につなげる業務に従事します。大樹町では既に2名を受け入れており、宇宙のまちづくり推進事業に従事しています。
北海道スペースポート(HOSPO)
HOSPOは、2021年4月に北海道大樹町にて本格稼働した、アジア初の民間にひらかれた商業宇宙港です。北海道での宇宙版シリコンバレー実現に向けて、ロケット発射場および宇宙旅行等を目的とした宇宙船(スペースプレーン)の実験場を整備し、打ち上げ支援業務を行います。
HOSPOは世界の宇宙ビジネスを支えるインフラとして、航空宇宙の研究開発、ビジネスサポート、地方創生事業を含むビジネス機会を提供します。2025年までに2つの人工衛星用のロケット発射場整備を進めており、資金確保にはふるさと納税(企業版・個人版)および寄附の仕組みを活用しています。
*1 :北海道大樹町に新射場を整備した場合の道内経済波及効果(北海道経済連合会・日本政策投資銀行)
リリース資料
https://prtimes.jp/a/?f=d78016-20220720-9665dc1ef92865cde1d98dbd95c0015d.pdf
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