~2024年度「奨学生証書授与式」開催レポート~ 小児医学を志す14名の医学生が全国各地から参加 同日に「医学生のためのコミュニケーション研修」も実施
🔳開催レポート
奨学生証書授与式・決意表明・懇親会
・当財団理事長川野幸夫より新規奨学生へ証書授与
奨学生証書授与式には、青森から沖縄まで全国各地の大学医学部で学び小児医学を志す14名の医学生が、2024年度の新規奨学生として出席しました。どの奨学生も緊張の面持ちで、理事長からの奨学生証書を受け取っていました。式には、既に当財団の奨学生となっている6名も出席し、先輩奨学生として温かなまなざしで見守りました。
・新規奨学生代表者の決意表明
新規奨学生を代表して、1名の奨学生が決意表明を行いました。医学部を志した動機、小児科に興味をもったきっかけ、今後の実習への意気込みや理想の医師像など、熱い想いを語っていただきました。
奨学生のみならず、理事長、来賓、そして事務局一同改めて身が引きしまる内容となりました。
<新規奨学生代表者の決意表明 一部抜粋> 私は大学を卒業後、看護師として大学病院で働いていた経験があります。看護師として働く中で、医師の不足から地域医療が充実していないことを実感し、医学部への進学を決意しました。私自身が医師となり、地域医療を支える一助になりたいと考えています。 医学分野の中でも私が特に興味があるのは小児科です。きっかけは病院実習でご指導いただいた先生の「未来のある子どもが元気になっていく姿をみるのが嬉しい」という言葉です。急性期の集中的な治療が終了した後も外来でのフォローを通して、その子どもの成長過程をみることができることに非常に魅力を感じました。さらに、日本では小児科医が不足しており、特に在宅医療に従事している医師は非常に少ないため、将来は小児科領域における在宅医療に貢献したいと考えています。 川野小児医学奨学財団の奨学金を通じて、学業に専念し、理想の医師像に近づけるように一層努力してまいります。 |
・懇親会
懇親会では、奨学生同士の会話が増え親睦を深めることや、当財団への理解を深めることを目的に、チーム対抗のクイズ大会や奨学生おすすめのお菓子紹介を行いました。当財団についての2択クイズや、出身地別のチーム対抗でお題に対して他の皆と答えをそろえるクイズでは、奨学生同士で活発にコミュニケーションがとられ、大変盛況な会となりました。
医学生のためのコミュニケーション研修
医療現場において発生するトラブルの中には、「患者さんを怒らせてしまった」、「良かれと思ってしたことの真意が伝わらなかった」などコミュニケーション不足に起因するものが多くあります。患者さんやそのご家族はもちろん、周りの医師や看護師の方々と適切なコミュニケーションをとることはとても重要です。
当財団が医学生を対象に実施したアンケート調査でも、「医師に必要だと思うことは何ですか」という質問に対し、「コミュニケーション能力」は「医学の知識と技術」に次いで2位となりました。※アンケート調査結果、図参照
このような状況をうけ、当財団では、例年全国から奨学生が集まる授与式当日に、医療現場で働く前の医学生にコミュニケーションの基礎を身につけてもらうための研修を実施しております。今年度も、奨学生の皆さんに医師になる前の準備として、実践的な内容を学んでいただきました。
・研修内容
コミュニケーション研修では、コミュニケーションの基本である、挨拶、笑顔、返事などのマナーについての再確認から始め、話し方や声のトーンといった視覚・聴覚に訴える表現について学びました。さらに状況に応じた感じの良い話し方や受け入れられやすい話し方についての研修を行い、研修の後半では、奨学生が二人一組になり実際に話の聞き方や正しい伝達方法についての実習を実施しました。
・講師
松田 幸子先生
YOU企画代表
大学卒業後、大手電機会社の教育部門に勤務。
退職後は人材育成コンサルタント、企業研修講師、大学非常勤講師として活躍。
コミュニケーションスキル、コンサルティングセールス、クレーム応対、問題解決など多岐にわたる分野を指導。現在は大学の看護学部で「看護のためのコミュニケーション論」を担当。
🔳授与式・研修を終えた奨学生からのコメント
・新規奨学生(医学部5年生)
多彩なバックグラウンドをもつ奨学生や事務局の方々からお話を聞け、自分のキャリア形成に活かせると思いました。
・現役奨学生(医学部6年生)
とても志を高く持っている方たちが多数いるんだなということに改めて気づかされました。なかなか普段の学生生活ではそういったことに気づけないまま、卒業試験やテストの勉強をひたすらこなし疲れてしまう日々ですが、そういった素晴らしい志を持った方々を思い出し、勉強をもっと前向きに頑張りたいなと思いました。
※アンケート調査結果:医学生の「コミュニケーション能力」に対する意識について
当財団では、2024年5月に「第2回 医学生の意識調査」を発表しました。
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000104845.html
「医師に必要だと思うことは何ですか」という質問で、「コミュニケーション能力」は「医学の知識と技術」に次いで2位となりました。
🔳奨学金給付について
当財団では、小児医学の永続的な発展のためには人材の育成・輩出が重要であるという考えから、1990年に小児医学を志す医学生への奨学金事業を開始しました。現在は埼玉県内または千葉県内の高校を卒業し、小児科医や小児医学研究者を目指す医学生を対象として、月額7万円を給付しています。2023年度までで当財団の奨学生は114 名にのぼり、卒業生の多くが第一線で医師として活躍をしています。
新たに当財団の奨学生となった医学生に、当財団の奨学生としての意識を持ち、充実した大学生活を送ってもらうため、授与式にご参加いただいています。また、奨学金という経済的な支援とは別に、コミュニケーション研修のようなプログラムの提供も行っています。
🔳財団概要
財団名: 公益財団法人川野小児医学奨学財団
所在地: 〒350-1124 埼玉県川越市新宿町1-10-1
理事長: 川野 幸夫(株式会社ヤオコー 代表取締役会長)
設立: 1989年12月25日
行政庁: 内閣府
URL: https://kawanozaidan.or.jp/
TEL: 049-247-1717
Mail: info@kawanozaidan.or.jp
事業内容: 研究助成/奨学金給付/小児医学川野賞/医学会助成/小児医療施設支援/ドクターによる出前セミナー
■財団の創業ストーリーや事業のエピソードをPR TIMES STORYで紹介しております。どうぞご覧ください。
失われた息子の命をきっかけに設立した「川野小児医学奨学財団」ー小児医療をめぐる課題に取り組む中で感じた、子どもたちの心と体を守るために必要なこと
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