「日本マーケティング本 大賞2026」は、『デジタル経済下の消費者行動:新たな消 費の出現とマーケティング対応』青木 幸弘・野村 拓也(編)、有斐閣
日本マーケティング学会員が選ぶ「日本マーケティング本 大賞2026」を発表!
日本マーケティング学会(会長:西川 英彦)は、第9回「日本マーケティング本 大賞2026」の受賞書籍の発表と授賞式を10月25日(日)開催の「マーケティングカンファレンス2026」にて、行いました。
https://www.j-mac.or.jp/conference/

3000名を超える研究者や実務家が所属し、マーケティングへの知見の深い日本マーケティング学会員が投票
日本マーケティング本 大賞は、マーケティング理論や実践の普及のため、1年間に日本で出版されたマーケティング書籍(翻訳本を除く)を対象に、日本マーケティング学会の会員が推奨する優れたマーケティング書籍として投票形式で選出するものです。
本年は、6作品がノミネートされ、2次投票の結果、「日本マーケティング本 大賞 2026」の受賞書籍は以下のとおりとなります。
なお、今年度は、生成AIの普及やデジタル化の進展を背景に、マーケティングの新たな可能性を探る書籍が推薦されました。 また、消費者の心理や行動の理解、ブランドと顧客の関係構築、持続可能な社会への対応なども重要なテーマとなっています。市場環境が大きく変化するなか、マーケティングのあり方を多角的に捉える書籍が集まりました。
以下の推薦理由は、2次投票の際に記入された個別の推薦理由を事務局でとりまとめたものです。
「日本マーケティング本 大賞2026」の受賞書籍
<大賞>

『デジタル経済下の消費者行動:新たな消費の出現とマーケティング対応』
青木 幸弘・野村 拓也(編)、有斐閣、2026年2月刊行
推薦理由:デジタル時代の消費者行動を体系的に捉える書
本書は、デジタル経済の進展によって変容する消費者行動を、多面的かつ体系的に捉えた一冊である。「持たない」「選ばない」「つながる」「生み出す」「応援する」といった今日的な消費のあり方を取り上げ、各分野の専門家が最新の研究知見をもとに丁寧に論じている。デジタル技術やAI、プラットフォームの発展が、情報探索や選択、購買のあり方をどのように変えているのかを幅広く理解できる点が高く評価された。現代の消費者を捉えるための新たな視点を提供し、研究者や学生のみならず、マーケティング実務に携わる人にとっても、これからの消費とマーケティングを考えるうえで有益な一冊である。
<準大賞>

『対話とイノベーション:対話によるデザイン行動と市場創造』
廣田 章光(著)、中央経済社、2025年10月刊行
推薦理由:対話から生まれるイノベーションの本質に迫る書
本書は、イノベーションが生まれる過程を「対話」という視点から捉え、その意味と役割を理論と実践の両面から明らかにした一冊である。顧客やエクストリーム・ユーザーとの対話、プロトタイピング、試行錯誤のプロセスを丁寧に追うことで、開発者がどのように顧客を理解し、新たな価値へと結びつけていくのかを描いている。対話を単なるコミュニケーション手法ではなく、意味を生成し、組織的にイノベーションを生み出すプロセスとして位置づけている点が高く評価された。マーケティング研究とイノベーション研究、デザイン思考を架橋し、研究者だけでなく、製品開発や顧客理解にかかわる実務家にも豊かな示唆を与える一冊である。

『サステナブル・マーケティング:SDGs時代の消費者行動と市場対応』
上田 隆穂・菅野 佐織・兼子 良久・福田 怜生(編)、有斐閣、2025年11月刊行
推薦理由:持続可能なマーケティングの理論と実践をつなぐ書
本書は、サステナブル・マーケティングの考え方を、理論と豊富な実践事例の両面から体系的に整理した一冊である。サステナビリティの学術的、歴史的背景を踏まえつつ、STPやマーケティング・ミックスなど既存の枠組みと結びつけ、従来のマーケティングとの違いや接点をわかりやすく示している。企業や地域における具体的な事例を通じて、社会課題への対応を単なる社会貢献にとどめず、事業の成立や持続的成長といかに両立させるかを考えられる点が高く評価された。研究書としてだけでなく、学生の学習や授業での議論、企業や地域での実践にも活用でき、これからのマーケティングを考えるための基盤となる一冊である。
<大賞>『デジタル経済下の消費者行動:新たな消費の出現とマーケティング対応』
青木 幸弘・野村 拓也(編)、有斐閣
<準大賞>『対話とイノベーション:対話によるデザイン行動と市場創造』
廣田 章光(著)、中央経済社
<準大賞>『サステナブル・マーケティング:SDGs時代の消費者行動と市場対応』
上田 隆穂・菅野 佐織・兼子 良久・福田 怜生(編)、有斐閣
『地域創生マーケティングとSDGs』
山口 夕妃子・陶山 計介・西村 順二・田中 洋(編著)、中央経済社
『ブランド・コミュニティにおける消費者の「幸せ」:「仲間がいること」で人と企業は「幸せ」になるのか?』
松原 優(著)、千倉書房
『乱気流時代を制するマーケティング』
黒岩 健一郎・鈴木 まさはる・川又 啓子(著)、同友館
「日本マーケティング本 大賞」について
「日本マーケティング本 大賞」は、マーケティング理論や実践の普及のため、2018年度より始めた取り組みで、マーケティングに関するお勧めできる書籍を、日本マーケティング学会員の投票により毎年選び、「日本マーケティング本 大賞」として表彰しています。
【審査方法】
・1次投票として、学会員は一人1~3作品を専用フォームにて投票
・1次投票の投票数上位10作品をノミネート本として発表
なお、得票数上位順にみて、同票のためノミネートが10作品を超える場合は、当該同票の作品は全てノミネートの対象外とします。
・2次投票として、学会員はノミネート作品の中から、上位1~3作品を選び専用フォームにて、順位をつけて投票および推薦コメントを記述
・2次投票の得点数上位より、大賞作品を決定
投票の得点換算は、1位=3点、2位=2点、3位=1点とします。
・10月開催のマーケティングカンファレンスにて、結果発表、大賞・準大賞(ベスト3)の授賞式
・得点数上位順にみて、同点のため大賞・準大賞が3作品を超える場合は、当該同点の作品は全て受賞の対象外とします。なお、得点数上位2作品が同票の場合は、2作品を大賞とします。

日本マーケティング学会
日本マーケティング学会は、日本のマーケティング力を培っていくために、理論と実践、そして他分野との深いレベルでの交流を通して「探求と創発」を目指す、2012年に発足した日本学術会議協力学術研究団体です。
3000名を超える研究者や実務家の会員が所属し、学術誌マーケティングジャーナルおよびマーケティングレビューの発行をはじめ、マーケティングカンファレンスや、40を超えるテーマが研究されるリサーチプロジェクト、魅力的なゲストを招くマーケティングサロンなど多様な「探究と創発」の場を提供しています。
設立:2012年8月2日
参加団体:日本学術会議協力学術研究団体
会長:西川 英彦(会長 / 法政大学 経営学部 教授)
URL:https://www.j-mac.or.jp/
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