岩手県で初 釜石市が市民の声をかたちに: 認知症総合支援事業で「あたまの健康チェック®」を採用
市民からの要望の声が事業採用のきっかけ
弊社は、これまでの知識と経験を基に、今後もあたまの健康チェック®の提供を通じて、「あたまの健康」活動を推進する地域・団体を支援し、認知症の予防と共生を実現する社会づくりに寄与してまいります。
- 認知症予防は、元気なうちから始めるもの
国内における認知症人口の急速な増加傾向が懸念される中、目下、3年間続いた新型感染症の影響による高齢市民の社会活動の低下に伴うADLや認知機能の低下は重大な社会課題となっています。これまでの認知症施策では、超異常値(認知症有無)の検知を目的としたスクリーニングを実施し対応する手法が一般的でしたが、最新の研究では、もの忘れの訴えのない時期からの「あたまの健康」維持活動の重要性がクローズアップされています。
釜石市では、認知症の診断や治療を受けていない60歳以上の市民を対象に、元気な頃から受けられる初めての認知機能評価法である「あたまの健康チェック®」を市民が気軽に受けられる体制を整備し「あたまの健康」維持に対する意欲創出やフレイル予防に資する地域の社会資源を効果的に啓発し、市民に関心を持ってもらえるきっかけの創出を目指します。
釜石市地域包括支援センターでは、全国自治体で多数の社会実装事例を持つミレニアのノウハウと支援を受け、これまでに予防事業に参加したことのない、いわゆる「健康無関心層」に対するアウトリーチや、「あたまの健康」維持に寄与する情報や市民が参加できる保健、予防事業の案内をおこなう等、地域に既存する予防資源の効果最大化を目指します。また、希望する市民に対しては、もの忘れ相談窓口や専門医の案内をおこなうなどのフォローアップ体制も敷いてまいります。
- 釜石市の認知症総合支援事業:
〇認知症予防に関する知識の普及啓発
〇 元気なうちから自身の認知機能状態を把握することで、自身の状態変化や認知症予防に対する関心をもつきっかけを創出する
〇 認知症の前段階とされ積極的な予防活動が推奨されるMCI(軽度認知障害)について知る機会を提供し、運動、食事、社会参加など身近な認知症予防への取り組みを推奨することで要介護状態となることの予防を目指す
〇 市が提供する様々な保健事業や予防事業を啓発する機会を創出する市民が、近隣の適切な相談先を知る機会を創出する
- 【あたまの健康チェック® 受検者 募集】
〇対象: 市内在住の60歳以上の方で認知症の診断や治療を受けていない方
〇 人数: 先着300名
〇 費用: 無料(市が負担いたします)
〇 申込: 地域包括支援センター窓口(TEL:0193-22-2620)にて、先着順にて受付をいたします
※ 受付時、生活習慣に関する簡単なアンケートにお答えいただきます
〇 受付開始日: 2023年6月15日(木) 【予約制で順次実施】
〇 チェックの実施: 事前に予約いただいたお時間に、お電話で実施いたします(所要10分程度)
〇 問い合わせ: 釜石市地域包括支援センター(大渡町3丁目15−26)
- 「市民の声」をかたちに: あたまの健康チェック® 採用のきっかけ
釜石市地域包括支援センターでは、令和5年度の事業計画で定める一般介護予防事業ならびに包括的支援事業において、これまでも認知症予防の普及・啓発のための様々な活動を推進しておりますが、地域住民から「他の地域で採用されている『あたまの健康チェック®」を釜石市でも受けられるようにして欲しい」とのご要望が届いたことで、『あたまの健康チェック®」が全国の自治体や健診施設で広く活用されていることを知るきっかけとなり、このたびの採用に至りました。
釜石市地域包括支援センターでは、市民の関心とニーズに耳を傾けた事業推進に努め、市民が元気な頃から「あたまの健康」維持に関心を持ち、地域包括支援センターが提供する様々な地域資源を有効に活用いただき、自発的に健康活動を日常に取り入れていただける基盤づくりを推進してまいります。
- PHRアプリ「NOBORI」を活用したDX
あたまの健康チェック®の受検結果は、紙面での提供に加え、PHR(Personal Health Record)アプリ「NOBORI」(https://nobori.me/)でも閲覧できるようになります。また、「NOBORI」を通じて、チェック結果をご家族や主治医等とデータ共有することも可能となります。釜石市では、最新技術を活用したDX化により、地域予防事業の輪をご本人のみならずご家族等の周辺関係者まで広げる活動にも取り組んでまいります。
- 認知機能スケール「あたまの健康チェック®」 とは
認知機能低下の訴えのない健康な方(対象年齢30歳~99歳)から受けられる、国内では初めての認知機能スケールであり、健常域における認知機能の定量的経時評価が可能なスケールで、被検者の微細な認知機能の状態を0~100の独自指標(MPI値)で分かりやすく経時評価。あたまの健康維持・増進や、疾病の予防・早期発見の意義を理解し、関心を持つきっかけとなることを目的としている。国内では、国の認知症予防事業IROOPの公式認知機能評価法に選択されたことを始め、自治体、全国の日本脳ドック学会認定施設をはじめとする健診施設、大学・研究機関など広域に採用。2018年度からは、認知機能検査として初めて神奈川県ME-BYO(未病)ブランドに認定。2022年度からは、PHRアプリ「NOBORI」とのリアルタイム連携体制を確立。2022年度から本スケールデータを用いた新分析法が米ADNI研究におけるData Inventoryに収載される。一般的な認知機能評価法とは異なり、職能を問わず、一般職員やボランティアによる安定した高精度なチェック実施が可能である点が特徴。
- NOBORI (https://nobori.me/)
<本件に関するお問い合わせ>
セントケア・グループ <2374>
株式会社ミレニア
105-0021 東京都港区東新橋2-5-14
TEL:03-5408-7770
FAX:03-5408-7771
Mail: info@millennia-corporation.jp
URL: www.millennia-corporation.jp
<釜石市 地域包括支援センターに関するお問い合わせ>
岩手県釜石市 保健福祉部高齢介護福祉課
地域包括支援センター
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020051200028/
026-0025 岩手県釜石市大渡町3丁目15−26
TEL: 0193-22-2620
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像