イタリア アルカンターラ社、第6回目となる国際シンポジウムを10月1日にイタリア・ヴェネツィアにて開催
グリーンウォッシングとサステナビリティをテーマに議論
今回の「サステナビリティに関する国際シンポジウム」は、世界各国から、政策立案者や国際機関の代表者、科学者、研究者、企業家やビジネスパーソンなど幅広い分野で活躍する著名人が参加しました。4部構成で行われたトークセッションでは、グリーンウォッシングとサステナビリティをテーマに、エコロジカル・トランジションの実施において新たに発生した、グリーンウォッシングの拡大を解明するため、サステナビリティの情報の透明性、広く受け入れられる技術・認証基準の定義、また効果的な規制を特定する重要性について議論されました。
イタリア・ソーシャル・インパクト・アジェンダ理事長のジョヴァンナ・メランドリ氏は、「環境や社会の変革に向けて何十年も取り組んできた人々が、ESGに準拠して報告されたコンプライアンスが、一部の企業によってマーケティングの機会として言い訳的に捉えられているという新たな問題に直面しています。ただ、良いニュースとしては、サステナビリティを重視した投資をしたいと公言する投資家、貯蓄家や一般市民の数が増え続けていることです。長期的には、資本市場を支配し続けている現在の会計システムを克服する必要があります。EUはレギュレーション2088 で一歩前進しましたが、インパクトを加味した会計モデルを世界レベルで適用する必要があります。この目標があってこそ、透明性と統合性が保証されます。」と述べました。
続いて、欧州議会議員 ・SUP指令報告者のシモーナ・ボナフェ氏は、「次世代のEU資源を利用して、2050年に設定された気候中立の目標を達成することが求められています。環境に有害な材料の使用や、製品の環境への影響を測定できる方法について、明確な規則を採用し、確実な制限を設ける必要があります。また、グリーンウォッシングを避けることも基本です。サステナビリティは消費者を欺くものであってはならず、科学的な証拠や認証に基づいた情報を提供する必要があります」と述べ、現在直面している数々の環境問題を克服し、持続可能で効率的かつ競争力のある経済を実現するために、EUがどのように取り組みを行っているかを説明しました。
本シンポジウムではグリーンウォッシング以外に、エコロジカル・トランジションにおける最も重要な世界的課題の一つである、ポリエステルと再生ポリエステルの具体的な事例についても議論されました。欧州PET製造業者委員会 会長のアントネッロ・チョッティ氏は、サステナビリティを達成するためにはコミットメントが必要であり、そのためには世界のサステナビリティ目標を支持しなければならないと述べました。特に、今後30年間で世界の人口が10億人増加すると言われていることを念頭に置き、消費者は科学やテクノロジーに依存しているため、ヨーロッパのPETメーカーは、真に持続可能な世界のためのパッケージをデザインするために、この2つの分野を組み合わせることが鍵となると示唆しています。
また、エグゼクティブ・ディレクターやサステナビリティ担当責任者として活躍するヤショバルダン・ロヒア氏は「高温を必要とするアルミニウムやガラスとは異なり、PETのリサイクル過程では、より少ないエネルギーと排出量で済みます」と、PETリサイクルの利点を強調しました。ALPLA (アルファ) グループの会長、ギュンター・レーナー氏はより信頼性の高い認証システムの必要性を示すとともに、ペットボトルやコンテナーの生産を成功させ、グローバルに展開する可能性を示しました。
グローバル・ソーシャル・インパクト投資運営グループ会長のロナルド・コーエン卿はビジネスの視点から、金融業界の変化に対応することが重要であり、明確で透明性があり、かつ相互に影響し合う目標を持って投資を行う必要性を強調しています。
アルカンターラ社について - www.alcantara.com
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