【調査レポート】AI面接に不安を感じる就活生は64% | 約半数が評価基準がわからないとの声
〜66.5%の就活生が「人間の面接官が良い」と回答〜
新卒大学生向けの就活情報サイト「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、就活生を対象に、AI面接に関するアンケート調査を実施いたしました。集計した200名の回答をもとにアンケート結果を報告します。
調査結果記事はこちら:https://reashu.com/report-aimensetsu/
◆調査サマリー
1、就活生の64%がAI面接に「不安を感じる」
「とても不安に感じる」(39人)「やや不安に感じる」(89人)を合わせると、64%の就活生がAI面接に対して不安を感じていることが明らかになりました。一方で、「全く不安ではない」と答えたのはわずか3%(6人)にとどまり、AI面接に対する安心感や信頼はまだ一般的ではないことが分かります。
2、66.5%の就活生が「人間の面接官が良い」と回答
「AI面接が良い」と答えた割合は14%に対し、「人間の面接官が良い」と答えた割合は66.5%でした。7割近い就活経験者がAI面接ではない対人間の面接が良いと考えていることが判明しました。
3、AI面接を導入する企業に対しての印象は良くも悪くもない
AI面接を導入する企業に対しての印象「どちらでもない」と答えた人は(89人)で最も多い結果となりました。一方で、「良い印象」と回答した人(60人)と「悪い印象」と回答した人(51人)で大きな差はなく、企業の対応次第で印象が大きく変化すると考えられます。
4、約半数の就活生が「評価基準がわからない」「人間味がない」と回答
AI面接に対して最も多かったネガティブな印象は「評価基準がわからない」(94人)と「人間味がない」(92人)でした。どこを見られているのか不透明で、無機質な印象を受けることが、不安や不信感につながっているようです。
◆【AI面接】アンケートに至った背景・調査概要
AI面接とは、AI(人工知能)が面接官となる面接方法です。
応募者の回答内容や表情、声のトーンなどを分析し、適性を評価する手法のことです。
就職活動において、面接は非常に重要な選考プロセスの一つです。
参考:【回答例あり】面接の質問集100選と答え方 | NG内容,注意点も
近年ではAI技術の進歩により、AI面接を導入する企業も増加傾向にあります。
AI面接の現状を調査し、「AI面接を導入している企業のイメージ」「AI面接に対しての意見」など、AI面接の現状を明らかにすることが、よりよい採用活動につながると考えます。そこで、今回は就活を経験したことがある200名を対象に、AI面接について調査をいたしました。
【アンケート内容】
(Q1)就活でAI面接を受けたことがありますか?
(Q2)面接官がAIであることに対して、不安を感じますか?
(Q3)AI面接と人間の面接官による面接、どちらを受けたいと感じますか?
(Q4)AI面接を導入する企業に対して、どのような印象を持ちますか?
(Q5)AI面接についてどんなイメージをお持ちですか?
【アンケート調査概要】
調査対象:20代前半の就活経験者
調査期間:2025年5月19日(月)~5月20日(火)
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:200(男性66人:女性134人)
◆アンケート結果
(Q1)就活でAI面接を受けたことがある割合

「AI面接を受けたことがある」と回答した人は21.5%と、約5人に1人に留まりました。これは、AI面接がまだ一部の企業に限定されており、就活全体に浸透しきっていないことを示しています。また、6割以上の就活生がAI面接を知っていることが分かりました。AI面接という言葉自体は浸透してきていると考えられます。
(Q2)面接官がAIであることに対して、不安を感じる割合

「とても不安に感じる」「やや不安に感じる」を合わせると128人で、6割以上の就活生がAI面接に対して不安を感じていることが分かりました。「全く不安ではない」と回答した人はわずか6人で、少数派であることが分かります。
(Q3)AI面接と人間の面接官による面接、どちらを受けたいか

就活生の66.5%が「人間の面接官が良い」と回答しており、AI面接への信頼や安心感はまだ低いことが明らかになりました。一方、「AI面接が良い」と答えた人は14%で、約7人に1人がAI面接を好むということは意外性もありました。
(Q4)AI面接を導入する企業に対しての印象

AI面接を導入する企業に対しての印象は「どちらでもない」が89人と最も多い結果となり、企業についての印象は良くも悪くもないことが分かります。この結果から、AI面接を導入しても企業イメージを下げることにはならないと考えられます。
(Q5-1)AI面接に対してのネガティブなイメージ

AI面接に対して「評価基準がわからない」(94人)、「人間味がない」(92人)と感じている就活生が多い結果となりました。面接官がAIのため、自分のどこを評価されているかわからなかったり、人間味がないと感じるようです。
(Q5-2)AI面接に対してのポジティブなイメージ

最も多かったのは「先進的である」(55人)で、次いで「落ち着いて話せる」(54人)、「対人ではないので緊張しない」(53人)でした。ネガティブなイメージへの回答が386件であったのに対し、ポジティブなイメージは318件と少ない結果となりました。
◆総評
今回の調査から、就活生のAI面接に対する考え方が明らかになりました。
AI面接に不安を感じる就活生は64%でした。「全く不安ではない」と回答した人はわずか6人で、少数派であることが分かりました。
就活生の66.5%が「人間の面接官が良い」と回答しており、AI面接への信頼や安心感はまだ低いことが見て取れました。7割近い就活経験者がAI面接ではない対人間の面接が良いと考えていることが判明しました。
AI面接を導入する企業に対しての印象は「どちらでもない」が89人と最も多い結果となり、企業についての印象は良くも悪くもないことが分かりました。この結果から、AI面接を導入しても企業イメージを下げることにはならないと考えられます。
AI面接に対してのネガティブなイメージとしては「評価基準がわからない」(94人)、「人間味がない」(92人)という就活生が多く見られました。AI面接と就活生の「納得感」や「共感」という価値観とまだ十分に折り合っていないと考えられます。
◆就活の教科書とは
累計5,000万PVの新卒大学生向けの就職活動サイト。「就活生に寄り添った情報を届け、大学生を自分らしい生き方に導く」という理念のもと、情報を発信。実際に就職活動を経験した内定者が自身の経験を含めて、自己分析・エントリーシート・面接対策などの記事を執筆している。
就活の教科書:https://reashu.com/
コーポレートサイト: https://synergy-career.co.jp
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