【新卒採用の現状と傾向】採用が年々「難しくなった」と感じる企業は6割超! 採用単価や初任給の変化など徹底調査

競争激化の中、採用戦略はどう進化すべきか?新卒採用の現状と未来

株式会社PRIZMA

近年の物価上昇や人手不足を背景に“企業の賃上げ”が加速する中、新卒採用の現場にも変化の波が押し寄せています。

特に2024年度は、大手企業を中心に初任給の引き上げが相次ぎ、中小企業や地方企業は採用競争力の確保に苦戦するケースも増加。また、給与だけでなく働き方や福利厚生の充実を重視する動きも広がり、企業はより多様なアプローチが求められています。

株式会社PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)は、新卒採用を強化している企業の採用担当者522名(従業員数50人以下、51~100人、101~500人、501人以上)を対象に、「【2025年版|企業規模別】新卒採用の現状と傾向に関する調査」を実施しました。
本記事では、賃上げが新卒採用に与える具体的な影響と、各企業の対応策について探ります。


調査設問

Q1. 直近3年間で、採用基準について変化はありましたか?

Q2. 現段階(2025年2月時点)で既に採用を動かしている卒年度はありますか?

Q3. 27卒(大学2年生)の採用はいつから動き出している、または動き出す予定ですか?

Q4. 採用単価は直近3年で変化はありますか?

Q5. 採用単価の相場について教えてください

Q6. 賃上げの影響により、初任給の金額に変化はありましたか?

Q7. 新卒採用について、年々採用が難しくなったと感じますか?

Q8. その理由について最もあてはまると思うものを教えてください

Q9. 新卒採用のために、現在取り組んでいる施策について教えてください

Q10.採用活動にあたり、応募数または閲覧数が安定していると思う手段を教えてください

※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

以下に、調査結果の一部を紹介いたします。

本プレスリリースの転載ではなく、記事内容/グラフ/データなどを引用される際は、必ず下記リンクを出典元としてご記載いただくよう何卒ご協力お願い申し上げます。

※URL:https://www.prizma-link.com/press/whitepaper/form/whitepaper83


企業が求める人材像は大きく変化

新卒採用の基準は時代とともに変化しています。
はじめに「Q1.直近3年間で、採用基準について変化はありましたか?」と質問したところ、『即戦力としてのポテンシャルを重視するようになった(46.4%)』と回答した方が最も多く、『デジタルスキルを重視するようになった(40.6%)』『多様性・ダイバーシティへの配慮をするようになった(33.0%)』『柔軟性・適応力を重視するようになった(25.9%)』と続きました。

近年、企業が求める人材像は大きく変化しています。即戦力としてのポテンシャルを重視する傾向は、インターンシップの普及や即戦力採用のトレンドが影響していると考えられます。

また、デジタルスキルの重要性が高まっていることは、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が採用にも大きな影響を与えていることを示唆しています。
さらに、多様性への配慮や柔軟性・適応力の重視は、働き方の多様化やリモートワークの普及が背景にあると考えられます。

大手企業と中小企業で採用活動開始時期に差異

採用活動の早期化が進む中、「Q2. 現段階(2025年2月時点)で既に採用を動かしている卒年度はありますか?」と質問したところ、従業員数50人以下の企業では『~26卒(大学3年生)まで(68.4%)』と回答した方が最も多く、51~100人の企業では『~26卒(大学3年生)まで(56.0%)』、101~500人の企業では『~26卒(大学3年生)まで(61.0%)』、501人以上の企業では『~26卒(大学3年生)まで(67.2%)』と続きました。

多くの企業が大学3年生を対象にした採用活動を既に開始していることが分かります。特に企業規模が大きくなるほど、採用開始時期が早まる傾向があるようです。これは、大手企業ほど早期に優秀な人材を確保する必要があるためと考えられます。
一方で、中小企業はリソースの制約から採用活動の開始が遅れるケースもあると推測されます。

2月時点で多くの企業で26卒の採用活動が行われている中、27卒(大学2年生)の採用についていつから動き出している企業が多いのか質問しました。

その結果『2025年春(34.5%)』と回答した方が最も多く、『2025年春より以前(29.5%)』『2025年夏(22.6%)』『2025年冬(5.8%)』『2026年春(7.7%)』と続きました。

新卒採用の早期化が進んでおり、多くの企業が大学2年生の段階で既に採用活動を開始していることが分かりました。


採用単価は上昇傾向

次に、企業の採用単価についても質問しました。

「Q4. 採用単価は直近3年で変化はありますか?」と質問したところ、直近3年間で「採用単価が上がっている」と回答した企業が53.3%と過半数を占めました。

一方で、「下がっている」と回答した企業は23.8%、「特に変化はない」とした企業は23.0%となりました。

採用単価の上昇は、新卒採用市場における競争の激化や、オンライン採用の普及に伴う広告・イベント費の増加が影響していると考えられます。

新卒採用の採用単価は全体として上昇傾向にあるものの、企業ごとの戦略や採用手法の違いにより、コストの増減にばらつきがあることが分かりました。

今後は、コストを抑えつつ効果的な採用を行うため、テクノロジーの活用やブランディング強化がより重要になるでしょう。

続いて、採用単価の相場についても質問したところ、企業規模が大きくなるほど採用単価が高くなる傾向が見られました。

従業員数50人以下の企業では「~50万円(61.1%)」が最多である一方、501人以上の企業では「~100万円(51.2%)」が最も多く、100万円以上の割合も増加しています。

これは、大手企業ほど採用広報やエージェント利用、選考プロセスの多様化などにコストをかけていることが要因と考えられます。

一方で、中小企業では限られた予算内で効率的な採用を行う必要があり、コストを抑える工夫をしていると推測されます。

今後、中小企業が競争力を維持するためには、低コストで効果的な採用手法の活用が求められるでしょう。


賃上げの影響による初任給の変化

では、賃上げの影響は企業にどういった影響を与えているのでしょうか。

「Q6. 賃上げの影響により、初任給の金額に変化はありましたか?」と質問したところ、企業規模を問わず「初任給が上がった」と回答した企業が多数を占めました。

特に、従業員数501人以上の企業では68.7%、101~500人の企業では67.1%と、規模が大きい企業ほど初任給の引き上げが進んでいる傾向が見られます。


一方で、「下がった」と回答した企業も一定数存在し、特に中小企業(50人以下、51~100人)では、コスト負担の影響を受けやすいと考えられます。

大手企業を中心に賃上げが進んでおり、新卒採用市場において給与面での競争が激化していることが伺えます。中小企業はコスト面での課題を抱えながらも、魅力的な待遇や福利厚生の充実など、差別化戦略が求められるでしょう。

さらに「Q7. 新卒採用について、年々採用が難しくなったと感じますか?」と質問したところ、64.4%の企業が「採用が難しくなった」と回答し、新卒採用の難易度が年々上昇していることが明らかになりました。

一方で、「採用しやすくなった(20.7%)」「特に変化はない(14.9%)」とする企業も一定数存在しました。

その理由について質問したところ「少子化による母集団の減少(29.8%)」が最も多く挙げられました。

その他については「学生の大企業志向・有名企業への集中(26.8%)」「学生の価値観・働き方の多様化(24.7%)」が続きました。

少子化の影響でそもそも新卒の数が減少していることに加え、学生の志向が特定の大企業に集中し、中小企業への応募が減少している可能性が示唆されます。

また、働き方に対する価値観の変化により、企業側の求めるスキルや働き方と学生のニーズが合致しにくくなっていることも影響していると考えられます。

新卒採用の難易度が上昇している背景には、労働人口の減少に加え、学生の就職観の変化が大きく関係していることが分かりました。
今後、企業は単に採用活動を強化するだけでなく、自社の魅力を発信し、学生の多様な価値観に対応した採用戦略を構築することが求められるでしょう。


採用活動の最前線 ~ 企業が取り組む最新の新卒採用戦略とは?

新卒採用の競争が激化する中、企業はどのような施策を講じているのでしょうか?
インターンシップや給与改善、そして産学連携など、さまざまな手段を駆使して、魅力的な候補者を引き寄せようとしています。

また、採用の成果を安定的に得るための手段として、どのプラットフォームが重要視されているのでしょうか?
これらの課題にどう向き合い、未来の採用市場をいかに先取りするかが鍵となります。
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まとめ

本調査から、新卒採用市場におけるいくつかの重要なトレンドが浮かび上がりました。

1. 採用基準の変化

企業が求める人材像は、即戦力としてのポテンシャル、デジタルスキル、多様性への対応力など、従来の「学歴や専攻重視」から「実務能力や適応力重視」へとシフトしていることが分かります。特に、DXの推進や多様性の尊重が、採用基準に影響を与えていると考えられます。

2. 採用活動の早期化

企業規模を問わず、多くの企業が26卒(大学3年生)の段階で採用活動を開始しており、さらに27卒(大学2年生)にまで広がっています。

早い段階で優秀な学生を確保するために、インターンシップや早期選考を積極的に活用していることが分かります。

3. 採用コストの増加

本調査では、過半数の企業が「採用単価が上がっている」と回答しており、企業規模が大きくなるほど採用コストが増加する傾向が見られました。これは、新卒採用の競争激化により、広告費や採用ブランディングへの投資が増加していることが背景にあると考えられます。

4. 採用の難易度上昇とその要因

約6割の企業が「新卒採用が難しくなった」と感じており、その主な要因として「少子化による母集団の減少」「学生の大企業志向」「価値観や働き方の多様化」が挙げられました。特に、少子化の影響により、今後も新卒採用の難易度はさらに上昇すると予想されます。

採用基準の変化、採用活動の早期化、採用コストの増加、採用の難易度上昇といった課題を踏まえ、今後の新卒採用では、より柔軟な採用戦略やブランディングの強化が求められるでしょう。
また、少子化の進行に伴い、企業は中長期的な視点で採用計画を見直し、新しい採用手法の活用を進める必要がありそうです。

これらの課題にどう向き合い、未来の採用市場をいかに先取りするかが鍵となります。

詳細なデータとともに、最新の採用活動に関する洞察を知りたい方は、ぜひホワイトペーパーをダウンロードしてご覧ください。


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上場
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設立
2024年08月