【イベント開催レポート】人的資本×健康経営の実装ヒントを共創する場へ─第1回「人事労務コミュニティ」を開催

〜ポラス・石田氏、エーザイ・大澤氏、三瓶氏が、業界を越えた実践知を共有〜

　医療機関や企業の健康経営支援を行うメディフォン株式会社(東京都港区、代表取締役CEO:澤田真弓)が主幹として立ち上げた「人事労務コミュニティ」は、2025年11月12日（水）に、第1回イベントを開催いたしました。

　本コミュニティ初回は、ポラス株式会社 人事部 部長 石田 茂 氏、エーザイ株式会社 グローバルHR統括部 労務政策部 部長 大澤 知広 氏、同社 ピープル&コミュニケーション戦略部 部長 三瓶 悠希 氏をゲストにお迎えして、『人的資本経営における「健康経営」の役割と価値〜エーザイが語る健康経営の取り組みと裏側〜』をテーマに、先進企業の具体的な事例や、経営戦略と現場実践を接続するヒントが共有され、参加者同士による活発なディスカッションが行われました。

■開催背景

　「人的資本経営」や「健康経営」が経営テーマとして注目を集める一方で、企業の現場では「健康経営を経営戦略とどう結びつけるか」「制度をどう現場で運用するか」という課題が依然として残されています。

　健康経営は「実践すること」自体が目的になりやすく、経営戦略との接続が弱いまま、現場最適にとどまる企業も少なくありません。 

　第1回では、健康経営の実装をテーマに、人事・労務それぞれの立場から、「人的資本経営における健康経営の役割と価値」についてお話いただきました。

■当日のプログラム概要

　当日の様子を一部ご紹介いたします。

19:00-20:00　特別セッション・ディスカッション

　エーザイ大澤氏・三瓶氏より、同社のコーポレートミッションと連動した健康経営の先進的な取り組みや、その背景にある戦略についてご紹介いただきました。成功事例だけでなく、苦労や苦い体験談など、クローズドの場ならではのお話をしていただきました。

　また、ポラス石田氏からは、異なる業態の中で人事がどのように現場の課題に向き合い、施策を実行しているか、実践的な視点が共有されました。

20:00-20:10　テーブルワークとショート発表会

　セッションで得られた学びをもとに、参加者はグループに分かれ、自社の課題共有や、アクションの参考になる事例などを会話しました。

■参加者の声

　参加者からは、具体的な実践知を得られたことや、課題を共有できる場の価値について、多くの肯定的なフィードバックが寄せられました。

・「エーザイ様の取り組みはコーポレートのミッションと連動した積極的な取り組みで、先進的事例として大変参考になりました。」

・「エーザイさんの健康経営の取り組みが、俯瞰的な網羅性、各施策の具体性、いずれの視点でも充実した優れた内容で、大いに刺激を受けました。」

・「『健康経営』というワードが先行し、先進的な事例ばかり目立ち、人事担当もそこを目指したがるが、働く社員が健やかであることという部分を一丁目一番地としてすべきことを正しく行う会社を目指すべきであると改めて考える機会になりました。」

・「具体的な事例を知れたことに加え、リアルな課題感の共有ができる心理的安全性が保たれている場であったことが非常に良かった。」

・「多種多様な企業さんがいましたが、課題感について、同じようで違う（広さや深み）ことをいろいろ確認できてよかったです。」

■第1回を終えて

石田 茂 氏(ポラス株式会社/人事部 部長)

最近のHR領域では、戦略人事、タレントマネジメントなどのテーマが飛び交っていますが、やはりそれらが成り立つのも土台・基礎となる労務政策・運用が安定していることが大前提です。

人的資本経営の礎は「労務」である、ということを改めて認識し合い、各社との交わりが労務政策を研磨させ、また担当者の方々の負担やストレスの軽減にも繋げたいと考えています。

コミュニティオーナー：鈴木 芳恵　(メディフォン株式会社/DX戦略推進部 部長)

健康経営や人的資本を組織の力に変えるため、学び合うコミュニティを立ち上げました。

実務での課題や最新の取り組みを共有し、組織と働く人の健康づくりを一緒に前進させていければ幸いです。健康・エンゲージメントなど、多様な観点から人的資本の価値を高め、未来の組織づくりを共に創っていきましょう。

■今後の展望

　メディフォン株式会社はこれまで、企業の健康経営・健康管理推進を支援する各種サービスを提供してまいりました。

　人事労務・産業保健領域は、その性質上、社内外に相談できる相手が限られ、担当者が孤立しがちな側面があります。本コミュニティの立ち上げ・運営を通じて、私たちは単なる状況提供の場に留まらず、参加者同士が継続的に「対話」し、お互いの知見を共有し合うことで、一社では困難な課題にも立ち向かえる「共創」の場を育んでまいります。

　今後も「人事労務コミュニティ」では、人的資本経営や組織開発・労務課題など、担当者が直面する多様なテーマを取り上げ、定期的に開催してまいります。またメディフォン株式会社は、本コミュニティ活動を通じて、各社の実践的な課題解決を支援し、すべての人が健やかに働ける社会の実現に貢献してまいります。

■コミュニティ運営について

● 主幹

メディフォン株式会社

ヘルスケアとテクノロジーを掛け合わせ、医療機関・自治体向けに医療通訳サービスを、企業向けに健康管理システム「mediment」を通じた健康経営支援を提供。

●  協力

人語会

人事による人事のための“学び”と“つながり”の場として発足。CHROから実務担当者までが参加し、定期的な交流と学習を実施。

合同会社teamSEN

スタートアップ・ベンチャー企業支援を軸に、事業戦略設計、組織・人材開発、マーケティング支援を展開。

◆メディフォン株式会社について

　外国人患者受入れ支援サービス「mediPhone（メディフォン）」（https://mediphone.jp/）およびクラウド健康管理サービス「mediment（メディメント）」（https://mediment.jp/）を中心に、日本医療の国際化とDXを推進しています。「mediPhone」は医療機関のみならず自治体や医療団体など全国約88,000機関で導入され、外国人患者と医療従事者の言葉の壁を解消しています。「mediment」は産業医面談や健診データ管理をデジタルで最適化し、約30万人の従業員の健康経営や予防医療を支えています。

　“新しい多様な社会のための医療インフラ”の構築をミッションに掲げ、国籍や言語、働き方にかかわらず誰もが安心して医療にアクセスできる仕組みを提供し、人々が主体的に健康を守れる社会基盤づくりを目指します。

本社：〒107-0052 東京都港区赤坂6-14-2 赤坂倉橋ビル

設立：2018年6月

代表者：代表取締役CEO 澤田真弓

事業内容：医療通訳事業、健康管理SaaS事業、その他関連事業

URL： https://corp.mediphone.jp/company/