置き配バッグ「OKIPPA」専用アプリで予測。宅配便再配達率は再度上昇傾向に

非対面配送サービス(置き配)普及による再配達削減には継続的な取り組みが重要

Yper株式会社

置き配バッグOKIPPA(オキッパ)を提供する物流系ITスタートアップ Yper株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長 内山智晴、ヨミ:イーパー、以下:Yper)は本日、2019年4月以降の宅配便の再配達率の推移と8月の再配達率の予測値を公表しました。Yperはこのデータを踏まえ、新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言が解除された後、再配達率が再び増加に転じたことから、再配達率は同年8月に10%近くまで上昇すると予測しています。

コロナ禍での再配達率の低下
国土交通省は2018年に「総合物流施策推進プログラム」を策定、継続的に宅配便の再配達率削減に取り組んでいます。インターネット通販(EC)利用は依然として増加し続け(*1)、配送員の労働力不足が深刻化する中、再配達率は同省が調査を開始した2017年10月時点の15%から2年間ほぼ変わらず横ばいで推移していました。しかし、直近の調査によると2020年4月時点では8.5%と大幅に低下しています(*2) 。今年4月の再配達率の急激な低下は、新型コロナウイルス感染症拡大を受け同年4月7日に政府から発令された緊急事態宣言後の外出自粛に伴う、高い自宅滞在率(*3) に起因したものと考えられます。

低下していた再配達率は再び上昇と予測
一方、YperがOKPPAアプリ実績から算出した再配達率動向では、年末にかけて再配達率は再び上昇し、10%に近づく予測となりました。


消費者がECで購入した荷物などの配送状況が管理できる「OKIPPAアプリ」で追跡した宅配荷物実績データによると、2019年1月以降の再配達率は、アプリユーザーにおけるOKIPPAバッグユーザーの割合増加とともに、なだらかに低下しており、国土交通省調査による再配達率と比較して、全体的に2~5ポイントほど低く推移していました。またコロナ禍では、自宅滞在率の上昇に加えて、消費者が感染症対策としての「非対面」を意識した新しい生活様式を採り入れ、宅配便の受け取り方へのニーズも多様化したことの影響で、国交省の数値同様に再配達率は急激に低下し、4月には6.4%と過去最低値を記録しました。

しかし、5月末の外出自粛要請解除のタイミングで再配達率は再び増加傾向となり、5月時点で6.7%(前月から4.7%増)、6月では8.2%(同22.4%増)、さらに直近の7月(速報値:7/20日時点)では8.8%(同7.3%増)と、再び急激な上昇を見せています。このまま推移すると仮定すると、8月にはコロナウイルス感染拡大前の10%程度まで再配達率が再上昇すると予測しています。

再配達率削減と非対面配送(置き配)普及の効果
2019年3月に国土交通省と経済産業省が「置き配検討会」を設置し、再配達削減に向けた置き配の普及を推進しています。一方、コロナ禍では、新型コロナウイルス感染症対策として、非対面配送のニーズが高まり、民間主導でも置き配の導入が加速しました。Amazon社では2020年3月23日以降「置き配指定サービス」を30都道府県(一部地域を除く)で配送方法の初期設定とするなど(*5)、積極的に非対面配送の環境づくりを推進しています。

今後の再配達率の増加予測を踏まえ、Yper代表取締役 内山智晴は、以下のように述べています。

「Yperで軽貨物事業企業を対象に独自にヒアリングを実施したところ、Amazon社による置き配”初期設定化”によって置き配がAmazonの標準配送方法となってからは、以前よりも配送効率が20%ほど高まっていると回答した企業もいらっしゃいます。

また、Yperが2020年2月に大阪府八尾市と共同で実施した実証実験では、OKIPPAを活用した置き配の浸透によって再配達率が7割以上削減できました。(*4) 。これらのことから、置き配普及による再配達削減効果は高いと確信しています。

八尾市の実証実験では、市が中心となって住民や配送会社へ事前に十分な説明が実施されたことで、非対面配送に関する地域の理解が深まり、成果につながったと考えており、今後のさらなる置き配普及には、自治体の皆さまが自律的な取り組みを継続されることが重要なポイントだと考えています。」

今後、Yperでは地域住民や配送員の健康リスクへの配慮や環境負荷削減の実現のために、自治体様が「OKIPPA」を活用いただけるような活動にも積極的に取り組んでまいります。本日、自治体様向けのOKIPPA紹介ページを開設いたしました。

■自治体様向け OKIPPA紹介ページ 

https://www.okippa.life/local_governments/


(*1)  経済産業省「電子商取引に関する市場調査」2019年5月16日

https://www.meti.go.jp/press/2019/05/20190516002/20190516002.html

(*2) 国土交通省 「 宅配便再配達実態調査」 2020年6月26日

https://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu01_hh_000513.html

(*3) 「日本の都道府県別の自宅滞在率ランキング」Zenly SAS 2020年5月27日

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000055302.html

(*4) Yper株式会社 大阪府八尾市での実証実験に関するプレスリリース

(2020年3月)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000031698.html

(2020年5月)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000031698.html


(*5) Amazon社プレスリリース

https://amazon-press.jp/Top-Navi/RSS/Presse-release/amazon/jp/Ops/200323_unattended-delivery/

国土交通省「平成30年度 宅配便等取扱個数の調査」2019年10月1日

https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha04_hh_000195.html

経済産業省 国土交通省「宅配事業とEC事業の生産性向上連絡会 これまでの議論のとりまとめについて」資料 2018年11月

https://www.mlit.go.jp/common/001259607.pdf

経済産業省 国土交通省「置き配の現状と実施に向けたポイント」資料 2020年3月

https://www.mlit.go.jp/common/001335954.pdf


<ご参考>

宅配便再配達率実績推移と予測(OKIPPAアプリ実績値)宅配便再配達率実績推移と予測(OKIPPAアプリ実績値)

■置き配バッグ「OKIPPA」について
 

 

OKIPPAは煩雑な再配達受け取りを不要にする吊り下げ式簡易宅配ボックスです。不在中だけでなく在宅時でも、非対面で荷物の受け取りが可能です。
玄関ドアノブに簡単に取り付けができ、設置工事は不要。使用時以外は手のひらサイズに折りたたんでおけるため、常設していても玄関の場所を取りません。EC(ネット通販)のヘビーユーザーや、宅配ボックスがない住居にお住まいの方などに好評をいただき、2018年9月の販売開始から、すでに全国15万世帯以上で利用いただいています。

盗難や個人情報漏洩対策として、2種の鍵(ドアノブ専用ロックと、シリンダー式南京錠の内鍵)構造を採用。連携可能なアプリでは、盗難補償保険に加入できるだけでなく(※)OKIPPA荷物通知を受け取ることができ、いつでもどこにいても荷物の受け取りと到着確認が可能になります。
※東京海上日動と共同開発した専用の盗難補償「置き配保険™」
サービス詳細:https://www.okippa.life/insurance/

■OKIPPAアプリ (iOS/Android)

配送会社9社の配送状況表示に対応。OKIPPAに荷物が配送されると、配送完了通知が届きます。

アカウント情報やメールをアプリと連携させると、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ユニクロなどの通販サイトで購入した商品情報を自動で取得し、配送状況をいつでもすぐに確認することができます。
iOS:https://itunes.apple.com/jp/app/%E8%8D%B7%E7%89%A9%E7%AE%A1%E7%90%86nr/id1334541155?mt=8
Android: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nr_yper

 

 

■置き配バッグ『OKIPPA』 製品概要

OKIPPAセット写真sOKIPPAセット写真s

世界3大デザイン賞受賞のエコバッグShupattoを開発した生活雑貨メーカー株式会社マーナと共同開発。
品名 : OKIPPA(バッグ・専用ロック・内鍵、専用バンド、取扱説明書他7点セット)
カラー: ネイビー(オリジナルデザインでのカラーバリエーションあり)
通常販売価格:「買い切りプラン」4,980円(税・送料込み)
※サブスクOKIPPA開始による価格改定(2021年1月13日)※旧価格 3,980円(税・送料込)
材質 : 本体/ポリエステル(撥水加工)
耐荷重 : 13kg
サイズ : バッグ使用時/約70×66cm(容量57L)、折りたたみ時/約13×13cm(厚さ5cm)

■会社概要
社名:Yper株式会社(イーパー株式会社)
設立:2017年8月3日
本社住所:〒150-0036 東京都渋谷区南平台町13-15 
代表者:代表取締役 内山智晴
企業サイト :  https://www.yper.co.jp/ 
「OKIPPA」公式サイト: https://www.okippa.life/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

Yper株式会社

23フォロワー

RSS
URL
https://www.yper.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都品川区東品川2丁目2-43 T2 office 2F
電話番号
-
代表者名
内山 智晴
上場
未上場
資本金
-
設立
2017年08月