Ubie、武田薬品と希少疾患・消化器系疾患における適切な医療への案内を目指したDX推進に係る包括連携協定を締結
希少疾患HAEの早期発見の実績を受け連携を強化、より幅広い分野での患者貢献を目指す
Ubieは武田薬品とともに2021年4月より当社が提供する生活者向けサービス、症状検索エンジン「ユビー」と医療機関向けサービス「ユビーAI問診」を活用した、疾患の早期発見・適切な診察に関するDXを推進してまいりました(*1)。代表的な連携は希少疾患の「遺伝性血管性浮腫(HAE)」です。
HAEは腹部、顔面、足、性器、手、喉など、身体のさまざまな場所に繰り返し浮腫発作を引き起こす希少な遺伝性疾患です(*2,3,4)。喉に発生した場合は気道がふさがり呼吸困難を起こし、窒息死する危険もあります(*4,5)。日本には2,000人から3,000人の患者が存在すると推定されていますが、疾患に対する日本での認知度の低さから、診断されている患者さんは約450名に留まっており、未診断の患者が多くいると考えられています(*6)。また、日本では初めての発作が起きてから確定診断までに平均13.8年かかるといわれており(*7)、米国の平均10年(*8)、欧州の平均8.5年(*9)の報告と比較すると、大きな開きがあるのが現状です。
実施後の当社の調査では、本連携を通じて医療機関を受診され、その後HAEと診断された人は少なくとも14名(2021年4月〜2022年12月)にのぼりました。半年前から手のむくみに悩んでいた患者さんが本連携による疾患啓発を受け医療機関を受診し、速やかにHAEと診断された事例など、DXによる早期発見を通じ患者さんの健康に貢献できたケースも生まれています。
これらの実績を受け、今回の包括提携は、これまでの取り組みをより多くの患者さんに活用いただくことを目的としています。具体的には、早期発見が課題となっている希少疾患領域での協業対象の拡大、症状があっても受診に至らない潜在患者が多いとされる消化器系疾患領域での新たな取り組みを開始します。また、生活者・医師双方への様々な角度からの価値提供を目的に、Ubieが提供するサービス上での追加機能の開発、武田薬品とのITシステムやデータの連携などを検討します。
Ubieは武田薬品と協業しテクノロジーの積極活用によるペイシェントジャーニー(患者さんがたどる、疾患の認識、診断、治療、その後の生活に至るまでの道のり)の支援を通じ、より多くの患者さんの健康に貢献してまいります。
*1.プレスリリース:Ubieと武田薬品、希少疾患の早期発見を目指し協業を開始
*2. Cicardi M, Bork K, Caballero T, et al; on behalf of HAWK (Hereditary Angioedema International Working Group). Evidence based recommendations for the therapeutic management of angioedema owing to hereditary C1 inhibitor deficiency: consensus report of an International Working Group. Allergy. 2012; 67(2):147-157.
*3. Zuraw BL. Hereditary angioedema. N Engl J Med. 2008;359(10):1027-1036.
*4. Banerji A. The burden of illness in patients with hereditary angioedema. Ann Allergy Asthma Immunol.
2013;111(5):329-336.
*5. Longhurst HJ, Bork K. Hereditary angioedema: causes, manifestations, and treatment. Br J Hosp Med.
2006;67(12):654-657.
*6. Hide M, Horiuchi T, et al. Management of hereditary angioedema in Japan: Focus on icatibant for the treatment of acute attacks. Allergology International 70 (2021) 45-54.
*7. Ohsawa I et al: Ann Allergy Asthma Immunol 2015; 114: 492-498
*8. Banerji et al., Allergy Asthma Proc. 2018 May-Jun; 39(3): 212–223
*9. Zanichelli et al., Allergy, Asthma & Clinical Immunology 2013, 9 :29
【生活者向け 症状検索エンジン「ユビー」について】
「ユビ―」は生活者の適切な医療へのかかり方をサポートする受診支援サービスです。いつでもどこでも気になる症状から、関連する病名と適切な受診先を調べることができ、かかりつけ医等地域の医療機関や適切な受診行動を支援します。2023年4月時点で、月間700万人以上の方々に利用いただいています。
※ユビーは医療情報の提供のみを行っており、医学的アドバイス、診断、治療、予防などを目的としておりません
日本版URL:https://ubie.app/
US版URL:https://ubiehealth.com
【医療機関向け「ユビーAI問診」について】
「ユビーAI問診」は紙の問診票のかわりにスマートフォンやタブレットを活用した、医療機関の業務効率化を支える問診サービスです。医師は文章に翻訳された問診内容と病名辞書の結果を活用することで、電子カルテ記載に伴う事務作業が大幅に削減されます。結果として、より患者さんに向き合う時間が増え、診察等の医師にしかできない業務により集中していただけるようになります。2023年4月時点で、病院・クリニック合わせて全国47都道府県・1,400以上の医療機関で導入されています。第三回日本サービス大賞で「厚生労働大臣賞」と「審査員特別賞」を受賞しました。
URL:https://intro.dr-ubie.com/
【Ubie株式会社が提供するサービス一覧】
▽生活者向け 症状検索エンジン「ユビー」
日本版:https://ubie.app/
US版:https://ubiehealth.com
▽医療機関向け「ユビーAI問診」
https://intro.dr-ubie.com/
▽生活者とクリニックをつなぐ「ユビーリンク」
https://intro.dr-ubie.com/ubielink
【Ubie株式会社について】
「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、医師とエンジニアが2017年5月に創業したヘルステックスタートアップです。AIをコア技術とし、症状から適切な医療へと案内する「ユビー」と、診療の質向上を支援する医療機関向けサービスパッケージ「ユビ―メディカルナビ」等を開発・提供。誰もが自分にあった医療にアクセスできる社会づくりを進めています。
所在地 :〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-5-3 福島ビル6階
設立 :2017年5月
代表者 :共同代表取締役 医師 阿部 吉倫・共同代表取締役 久保 恒太
URL :https://ubie.life
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