【ウェルネスダイニング】腎臓病の方の7割が「栄養管理」「献立作成」「計量・計算」を負担に感じていると回答
献立・調理・費用・就労… “日常に根差す負担”が浮き彫りに。制度と人の支えが継続の鍵に

ウェルネスダイニング株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役:中本哲宏)は、「腎臓病と日常生活・食事に関する実態調査」を株式会社トーチス(本社:神奈川県逗子市、代表取締役:松岡 大輔)が運営する腎臓病の方向けアプリ「じんぞうグラフ」「栄養ビジョン」利用者様向けに実施しました。
その結果、約7割が「栄養管理」「献立作成」「計量・計算」を負担に感じていると回答。一方で、「家族や医療者からの励ましが支えになる」といった声も多く寄せられ、心理的な支えが必要とされている現状が浮き彫りになりました。
■調査結果サマリー
✓食事療法において栄養管理が最も大きな負担に。
✓食事療法における経済的な負担も約半数が感じているという結果に。
✓外食時において栄養成分が分からないことが外食の障壁に。
✓75%が「周囲からの励ましが支えになっている」と回答。
食事療法でもっとも負担の大きい作業は何ですか?

【ポイント】
食事療法における負担は「栄養管理」「献立作成」「計量・計算」に大きく集中しており、日々の食事が楽しさよりも“管理”に重きを置かざるを得ない状況が見て取れます。
食事の準備にかかる時間はどれくらいですか?

【ポイント】
30分以上かけて食事の準備をしている人が4割を超えており、制限を考慮しながらの調理は簡単には時短できない現実が浮かび上がっています。継続するためには「手間の軽減」が重要な要素であることが分かります。
食事に関して経済的負担は大きいですか?

【ポイント】
「やや大きい」「とても大きい」と答えた人は合わせて 約半数(48.1%) にのぼり、多くの方が経済的な負担を実感しています。一方で「普通」と答えた人も3割強おり、負担感の度合いには個人差があることが見て取れます。
外食時に心がけていることはありますか?

【ポイント】
外食時に最も意識されているのは「塩分を控えること」(38.8%)で、次いで「たんぱく質を控える」(23.8%)、「食べる量を調整する」(22.5%)と続いています。栄養成分表を確認する人も15.0%おり、多くの方が何らかの形で自己管理を意識している様子が見て取れます。
外食時にもっとも困ることはなんですか?

【ポイント】
「栄養成分が不明」が最多で、外食の際の“情報不足”が最大の障壁となっています。また、「味付けが濃い」「同伴者への配慮」といった“選べない”苦しさも表れており、食の選択肢の少なさが深刻な課題であることがわかります。
仕事で大変だと感じることはありますか?

【ポイント】
「特にない」と回答した方が一定数いる一方で、残りの多くは多様な困難を抱えています。「疲労感」「理解のなさ」「勤務調整の困難さ」が慢性的な悩みとなっており、病気が仕事に与える影響は無視できません。
職場でどのようなサポートがあれば働きやすくなると感じますか?

【ポイント】
最も多かったのは「柔軟な勤務時間」(19.2%)と「治療への理解」(17.3%)で、この2つが特に強く求められていることが分かります。続いて「通院休暇制度」(12.5%)や「在宅勤務制度」(11.5%)といった働き方の柔軟性に関する回答が多く、治療と仕事の両立を支える環境整備の重要性が浮き彫りになりました。
支援制度などの利用はしたいですか?

【ポイント】
7割近くが何らかの支援制度利用に前向きな姿勢を示しており、必要性の高さが浮き彫りです。特に「ぜひ利用したい」層が4割に達しており、支援制度の周知・整備が求められています
周囲からの励ましは大きな力に感じますか?

【ポイント】
家族や友人、同僚、医療関係者からの「励まし」については、75%が「支えになっている」と回答。「家族に支えられて頑張れている」「栄養士のアドバイスが前向きな気持ちを保つきっかけになっている」などの声が寄せられ、心理的サポートの重要性も明らかに。
誰から励ましの言葉をもらうことが多いですか?

【ポイント】
もっとも多かったのは「配偶者」からの励ましで、家族の存在が大きな支えとなっている実態が見て取れます。医療者(医師・栄養士・看護師)からの言葉も一定の割合を占めており、医療現場の関与も重要な要素です。
どのようなタイミングで励ましが必要ですか?

【ポイント】
最も多かったのは「食事制限に疲れた時」。食事療法の継続が心理的にも大きな負担になっていることが如実に表れています。また、将来への不安や検査結果が悪いときなど、心身ともに揺らぎやすいタイミングでの支援が求められています。
励まされたことで、その後変化はありましたか?

【ポイント】
励ましが実際の行動変容につながっていることが数字からも明らかであり、特に「食事制限の継続」に好影響を与えている点は重要です。周囲の声かけや寄り添いが、治療継続において実効性を持つ支援策であると考えられます
【本アンケートの結果について】
今回の調査を通じて、腎臓病患者の多くが、日々の食事療法そのものに負担を感じている現実が明らかになりました。たんぱく質や塩分の制限に加え、毎日の献立作りや調理の手間、経済的な負担、そして周囲の理解不足といった複数のストレス要因が複雑に絡み合っています。
一方で、家族や医療従事者からの「励まし」が支えになっているという声も多く、社会的・人的サポートの力が治療の継続において重要であることも確認されました。
このプレスリリースが、腎臓病とともに生きる方々への理解が一層深まる契機となり、誰もが安心して食と健康を選べる社会づくりへの一歩となれば幸いです。
【調査概要】
■調査名:腎臓病と日常生活・食事に関する実態調査
■調査実施主体:ウェルネスダイニング株式会社(ウェルネスダイニングからだ想い研究所)
■調査対象:株式会社トーチス(https://torches.tech/)が運営する「じんぞうグラフ」「栄養ビジョン」利用者様へのアンケート調査
■調査方法:インターネットを活用したクローズド形式によるアンケート
■回答者数:52名
■調査期間:2025年4月~5月
■備考:本調査結果は小数点以下を四捨五入して集計しているため、構成比の合計が100%にならない場合があります。
■出典について:本調査内容を引用・掲載される際は、出典として「ウェルネスダイニング株式会社」を明記いただくとともに、事前にご一報いただけますと幸いです。
▼問い合わせフォーム▼
https://www.wellness-dining.com/toiawase/
ウェルネスダイニング株式会社について

「からだ想い、家族想いのあったか健康応援団」を企業理念に掲げ、制限食に特化した気配り宅配食や、嚥下対応のやわらか宅配食の企画・販売を行っています。社内に管理栄養士が常駐しており、食事制限中においても”食の楽しみ”を忘れず、前向きな気持ちになれるようなご提案やサポートを心がけています。宅配食を購入してもらうことが目的ではなく「健康になってもらうこと」を目的として、商品に関するご相談だけでなく普段のお食事についてのご相談も積極的に承ることで、健康な食生活をトータルサポートすることに努めており、“日本で一番、栄養相談を承る会社”を目指して参ります。
【会社概要】
所在地:東京都墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル6階
代表者:代表取締役 中本 哲宏
設立:2011年6月
電話番号:03-6807-0280
問い合わせ先:佐々木(ささき)
サービスサイト:https://www.wellness-dining.com
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