助産師の新たな活躍を応援-増える「孤育て」をなくすためにWith Midwifeとキッズラインが連携開始
ベビーシッター業界にリスキリング助産師が参入 質の高い訪問産後ケアを実現
助産師のリスキリング事業「License says」を運営する株式会社With Midwife(本社:大阪府大阪市、以下With Midwife)は、ベビーシッターや家事代行サービスの運営を行う株式会社キッズライン(本社:東京都港区、以下キッズライン)と連携し、助産師の新しい働き方の推進と質の担保を目的とした取り組みをスタートしました。助産師の訪問産後ケアスキル向上を目指したリスキリング支援を行い、専門職人材の活躍の場を広げることで地域社会への貢献を目指します。
■今回の連携内容
①助産師を対象とした訪問産後ケアに関するセミナーを共催
2024年12月4日、助産師・看護師を対象としたセミナー「助産師の新しい働きかた-『訪問産後ケア』の可能性」が開催されました。
セミナー講師としてキッズラインのスタッフが登壇し、育児環境の変化や現状、そして地域社会で求められている訪問産後ケアのニーズについて共有しました。
参加者の助産師からは、「実際にシッターとして働いている方の声など参考になることが多かった」・「早い月齢のお子様がいるパパママにとってのベビーシッターのニーズを知れた」・「自己理解ワークの中で他の参加者の想いを聞く機会があって、とても刺激の多い時間だった」などの声が寄せられました。
②ライセンス取得助産師へ「シッターチャレンジ支援金」を進呈
With Midwifeのリスキリングライセンス取得済または取得予定の助産師がキッズラインでシッターデビューすると、キッズラインより「シッターチャレンジ支援金」として40,000円が進呈されます。
こちらは、2025年1月31日(金)までにキッズラインサービスにてベビーシッター登録説明会にエントリーし、2025年3月31日(月)までにシッターデビューした助産師が対象となります。
これにより、助産師の新たなキャリアの第一歩を後押しし、安心して初期活動を開始することをサポートしています。
詳しくはこちら:ベビーシッターの求人募集・仕事の応募/無料登録説明会ご案内- キッズライン
*シッターチャレンジ支援金を受け取るためには、says第5期生へのお申込みが必須となります。お申し込み後に専用のURLを共有いたします。
③助産師シッターへ「新しい学び応援お祝い金」を進呈
キッズラインですでに活動する助産師シッターがWith Midwifeのリスキリングライセンスを取得する際、学びを後押しするお祝い金としてキッズラインより20,000円が進呈されます。助産師シッターが学び直しを通じてさらなる専門性を身につけ、より現代社会構造と対象者を理解した育児支援を行うことをめざします。
■背景
①1歳未満の子どもがいる家庭への支援の必要性-孤立した子育て-
現代日本では、女性の社会進出が進む一方で、育児と仕事の両立が大きな課題となっています。介護育児休業法の改正に伴い、育休制度も時代に合った内容になりつつありますが、特に0歳児を抱える家庭では、1歳までに社会復帰を目指していても、「保活」をはじめとした保育園に入るための支援が不足していることで、希望時期の復帰が難しい状況となっています。
また、孤立した子育て(=孤育て)が深刻化し、産後うつの増加が社会的な問題となっています。実際に、産婦の産後うつの罹患率は約10%となっており、出産した人の10人に1人が該当する状況にあります。また、産後うつは産後3か月までの時期が最も多くなっており、出産1年以内に亡くなる女性の死因第1位が自殺というデータもあります。
そして最近では、男性の産後うつ(および育児うつ)も問題視されています。
このような状況から、特に1歳に満たない月齢の子どもの保育ができ、子育て中のご家族をサポートできる人材が社会で求められています。
②助産師の活躍の場が限られている現状
一方、助産師業界にも課題があります。助産師教育では、乳幼児の発育をはじめとした産前産後の女性を支援するための知識を学びますが、現状助産師のおよそ9割が病院で勤務しており、病院以外での活躍の場が限られています。助産師は、産前産後の女性を支援するための妊婦や赤ちゃんのケアはもちろん、メンタルヘルス、女性の健康など多岐にわたる専門性を身に付けていますが、臨床現場でもその知識を十分に活かしきれていない現状があります。
さらに、病院以外の活躍の場が限られることで、さまざまな理由により病院で勤務できない状況となった際には、必然的に助産師として働く場を失います。これにより、助産師のうちおよそ半数(約3万5千人)もの人が、資格を持っているにもかかわらず「潜在化」している状況にあります。
助産師を取り巻くこれらの現状からも、助産師が専門性を活かしながら地域で働く場の一つとして「訪問産後ケア」が注目されています。
③助産師シッターによる訪問産後ケアの可能性
産後の母親にとっては、様々な身体的・精神的なケアやサポートが必要となります。適切なケアが行われないと、母親の健康だけではなく育児への不安にもつながり、家族全体へも悪影響を及ぼす可能性があります。
キッズラインを通じて提供される産後ケアサポートでは、主に産後1年間において、母親の身体的な回復のための支援、授乳指導及び乳房のケア、母親の話を傾聴する等の心理的支援、新生児および゙乳児に対する具体的な育児指導、家事支援、きょうだいの保育などを行っています。
このように訪問産後ケアの必要性が高まっている状況において、助産師シッターは医療的視点に基づく産後ケアのスキルを活かし、母親と赤ちゃんを包括的に支援することが可能です。
助産師がシッターとして訪問産後ケアを実施することで、キッズラインで提供する産後ケアの質を向上させることができます。産後の母親の心身の負担を軽減し、育児や生活全般への不安感を減らすことにより、母親が自身の希望するペースで育児と仕事を両立できるなど、ライフキャリアを前向きに考えられる環境となることも期待されます。
・キッズライン大学
キッズラインでは、キッズラインで活動するサポーターのスキルアップ・キャリアアップの場として「キッズライン大学」を開講しており、登録サポーターは無料で受講できます。
ここでは、お子様の発達や遊びに関する講座や、サポート中の事故や体調の急変など緊急時の対応などを学ぶ講座、保育に関する安全・危機管理などを学べるようになっています。
詳しくはこちら:キッズライン大学 | 未来をつくる「個」育てコミュニティ- キッズライン
■助産師向けリスキリング「License says」
License says公式サイト:https://lic-says.jp/
With Midwifeでは、助産師向けのリスキリングプログラム「License says(ライセンス・セズ)」を提供しており、助産師のキャリア形成のサポートも行い、専門性を活かした新しい働き方を提案しています。
助産師は、特に赤ちゃんの発達に関することや母親の心身ケアを得意としていますが、病院での勤務が中心となることから、企業理解やキャリアに関すること、仕事と家庭の両立といった側面に関しては知識が浅い部分があります。
License saysでは、これらの現代の働く人をサポートするために必要となる知識を身に付けるためのカリキュラムを受講することができます。医療知識とキャリア・両立支援の専門スキルを兼ね備えた人材は、ベビーシッター業務においても質の高い支援を行うことが可能です。
また、License saysで学んだ助産師たちは、ライセンスを取得して学びを終えるのではなく、常に知識をアップデートしています。ライセンス取得後には受講者限定のコミュニティに所属することができ、月1回の交流会や年間10回のブラッシュアップセミナーに参加して継続的な学びの場を得ることができるようになっており、プログラム受講後の学びも充実しています。
License saysは、仕事も子育ても両立したい方へより専門的に携われる人材を今後も輩出していきます。
・第5期生募集情報
申込〆切 |
2024年1月6日(月)※定員になり次第、締切りとなります。 |
オンデマンド講義受講期間 |
お申込直後から2月末まで |
リアルタイム講義 |
1月末から2月末まで(詳しくはホームページをご覧ください) |
募集定員 |
先着25名 |
対象者 |
助産師資格を持つ方 |
受講費用 |
200,000円(税抜) |
申し込み先 |
License says公式サイト https://lic-says.jp/ |
■企業概要
株式会社キッズライン
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代 表:経沢 ⾹保⼦
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事業内容:インターネットを使った⼥性⽀援事業、育児⽀援事業、家事支援事業
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所在地:東京都港区六本⽊5-2-3 マガジンハウス六本⽊ビル7F
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公式HP:https://kidsline.me
株式会社With Midwife
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設立日:令和元年11月1日
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資本金:300万円
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代 表:岸畑 聖月
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所在地:大阪府大阪市都島区東野田町4-15-82 QUINTBRIDGE303
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理 念:「生れることのできなかった、たったひとつの命でさえも 取り残されない未来」の実現
目の前のいのちだけでなく、流産や死産など、目に見えないいのちも私たちは日常的に目にしています。そんないのちも、決して取り残されない社会を、私たちは助産師の「寄り添う(care)」チカラで実現します。
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