創造性研究の第一人者・岡田猛氏、MIMIGURIのシニアリサーチフェローに就任。
創造性の研究知とファシリテーションの実践知で社会の「創造的生態系」構築へ。
株式会社MIMIGURI(本社:東京都文京区、Co-CEO:安斎勇樹・ミナベトモミ)は、日本の創造性研究を牽引してきた認知科学者の岡田猛氏が、シニアリサーチフェローに就任したことを発表します。

参画の背景
株式会社MIMIGURI(以下、当社)は、ファシリテーションを中核的な強みとして、人材育成や組織開発などの「組織づくり」を専門領域に、大企業やスタートアップ、医療機関や教育機関など多様な組織の創造的変革に併走するファシリテーション・コンサルティングファームです。そして、その組織づくりの実践から得られる知見を学術的に探究する文部科学省認定の研究機関としての顔も併せ持ち、研究ビジョンである「研究と実践の往還」を組織として体現しています。
※MIMIGURIの研究活動について
※株式会社MIMIGURIが文科省認定の研究機関に。新たな経営モデルの確立を目指した研究活動を本格化
今回当社にご参画いただく岡田猛氏は、創造性研究の世界的権威です。科学的発見や芸術的創造のプロセスを、教育心理学、認知科学、芸術教育などの学際的な視点から解明し、「ずらし」や「触発」といった独創的な理論を多数提唱しました。昨年度までは東京大学芸術創造連携研究機構(ACUT)の機構長として、現在は東京大学名誉教授として研究・教育活動をされています。
MIMIGURI Co-CEOの安斎は、学生時代より岡田氏の研究に多大な影響を受けており、両者はこれまでも学術的な場で協力関係を築いてきました。それは、2024年11月に岡田氏が実行委員長を務め、世界の創造性研究の権威を招聘した「東京国際シンポジウム2024『クリエイティビティとイノベーション』」をMIMIGURIが後援したことにも象徴されます。
※日本初、世界の創造性研究者が集う『東京国際シンポジウム2024『クリエイティビティとイノベーション』が11/16から開催。株式会社MIMIGURIが後援
この度の岡田氏の参画は、こうした連携をさらに深化させ、当社の研究機関としてのケイパビリティを新たな次元へと引き上げるものです。岡田氏の教育心理学・認知科学・芸術教育等に関する知見と、当社の組織づくりとファシリテーションの実践知が融合することで、「研究と実践の往還」が加速し、あらゆる組織が自らの創造性を原動力に「内発的な変革」を起こすための支援を、さらに高い次元で実現してまいります。
株式会社MIMIGURI シニアリサーチフェロー
岡田 猛 プロフィール・コメント

岡田 猛(おかだ たけし)
株式会社MIMIGURI シニアリサーチフェロー
東京大学名誉教授、大学院 教育学研究科 客員教授
東京大学 芸術創造連携研究機構 客員フェロー
認知科学者、東京大学名誉教授。1994年に米カーネギーメロン大学にてPh.D.(心理学)を取得。名古屋大学教授などを経て、2008年より現職。専門は教育心理学、認知科学、芸術教育。フィールドワークや心理実験による実証的研究と、大学や美術館での実践研究を往還しながら、芸術の創作プロセスや熟達化、創造性を高める教育支援方法の解明に取り組む。特に、アーティストが創作プロセスの要素を意図的に変動させる「ずらし」の理論や、アート鑑賞が創造意欲を高める「触発」のメカニズムに関する研究で知られる。2024年、日本認知科学会フェローに選出。研究知見を基に、社会に「創造的教養人」を広げる教育・社会実践にも力を注ぐ。
コメント
「MIMIGURIさんとは、これまで安斎さんを介して関わりを持ってきました。対談に呼んでいただいたり、社員の方とミーティングをしたりする際に、柔軟でフラットな人間関係と、創造性を大切にする雰囲気が伝わってきました。私はずっと大学で活動をしてきましたが、この度MIMIGURIさんと一緒に社会の中で意味のある活動を展開できることを楽しみにしております。」
株式会社MIMIGURI 代表取締役 Co-CEO
安斎 勇樹 プロフィール・コメント

安斎 勇樹(あんざい ゆうき)
株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO
東京大学大学院 情報学環 客員研究員
1985年生まれ。東京都出身。東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。人の創造性を活かした新しい組織・キャリア論について探究している。主な著書に『冒険する組織のつくりかた:「軍事的世界観」を抜け出す5つの思考法』『問いのデザイン』『問いかけの作法』などがある。Voicy『安斎勇樹の冒険のヒント』放送中。
コメント
「大学院生時代、岡田先生には博士論文の副指導教官としてご指導を賜りました。先生のご示唆と著作から得た学びは、私の「組織の創造性」に関する探究の基盤となっています。
変化が激しく、未来の予測が困難な時代において、私たち一人ひとりが、そして組織全体が創造性を発揮する必要性は、かつてなく高まっています。この重要な局面で、先生を探究のパートナーとしてお迎えし、共に「創造性の土壌を耕す」という冒険に挑めることを、心から光栄に思います。創造性の知見をより身近で実践的なものへとひらくため、研究と実践の往還をさらに加速させてまいります。」
株式会社MIMIGURI 代表取締役 Co-CEO
ミナベ トモミ プロフィール・コメント

ミナベ トモミ(みなべ ともみ)
株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO
早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。
コメント
「MIMIGURIではここ数年、大企業の変革に併走することを主軸とし、顧客の皆様のパートナーとして泥臭く課題に向き合うファシリテーションを担ってきました。その過程で、経営者や変革のキーマン、そして職場の一人ひとりの独創性によって企業の枠組みそのものが再構築され、市場や社会にまで波及するパラダイムシフトを数多く目にしてきました。それは、環境に適応するにとどまらず、自社が率先して変化を起こすことで産業全体に影響を与える「内発的な革新」でした。
こうした経験を踏まえ、私たち自身も岡田先生と共に「創造性の研究」に本格的に取り組み、研究機関としての役割を強化していきたいと考えています。企業の皆様に新たな視座・視点を提供し、変化に振り回されるのではなく、自社の創造性を原動力に革新を生み出し、社会に触発を与える中心的存在となる企業を増やしていくことにより一層貢献してまいります。」
今後の展望
今後の協働の第一弾として、当社が運営するオンライン学習プラットフォーム「CULTIBASE」にて、『創造性』をテーマにした共同制作コラムを公開しました。ぜひご一読ください。

連載「境界を渡る創造性」
第一回:人は創造的になれるのか?──CBAAモデルが示す3つの視点
https://www.cultibase.jp/articles/creativity_across_boundaries01
今後も、岡田氏との共同での研究活動や論文執筆、コンテンツ開発、ワークショッププログラムの開発などを通じて、両者の知見を融合させた『知』を社会に発信してまいります。MIMIGURIの今後の活動に、どうぞご期待ください。
共同研究・産学連携等、共創パートナーの募集について
この度の岡田猛氏のシニアリサーチフェロー就任に伴い、MIMIGURIでは共同研究や産学共創を一層推進してまいります。企業、大学・研究機関、官公庁といった領域を越えた皆様との協働を通じ、社会における「創造性の生態系」の構築と社会実装を目指す共同研究・プロジェクトをご一緒いただける共創パートナーを広く募集いたします。
ご関心をお持ちの企業・団体の皆様は、以下の窓口よりお気軽にお問い合わせください。
▼お問い合わせ窓口
https://mimiguri.co.jp/contact/
株式会社MIMIGURIについて
MIMIGURIは、文部科学省認定の研究機関として、組織の創造性を賦活する最新理論を実践し、社会の変革を促す経営コンサルティングファームです。デザイナー、ファシリテーター、エンジニア、コンサルタント、研究者など多様な専門家が連携し、人材育成、組織開発、制度設計、事業開発、ブランド開発を有機的に組み合わせたコンサルティングサービスを提供しています。さらに、人と組織の総合知を発信する探究メディア「CULTIBASE」の運営にも取り組んでいます。
会社名: 株式会社MIMIGURI
所在地:〒113-0033 東京都文京区本郷2-17-12 THE HILLS HONGO 4階
設立: 2021年3月
代表者: Co-CEO 安斎 勇樹, ミナベ トモミ
事業内容: 組織・事業・文化の創造的変革を支援するコンサルティング、及びオンライン学習プラットフォーム「CULTIBASE」の運営
本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社MIMIGURI 広報担当
Email: pr@mimiguri.co.jp
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