学生がシビックテック領域でチーム開発するプロトタイピングプログラム、4年目は全国各地+オランダ・アメリカから160名が参加決定
累計450名以上の中・高・大・高専生が参加した、Civictech Challenge Cup U-22が、4年目初のオフラインイベント有でプロトタイプ開発プログラムを開始します。
■地域の自治体・企業・学校と「ともに考え、ともにつくる」チャレンジ(今年度の特徴)
これまで、COVID-19の影響もあり全面オンラインで「どこからでも」参加できる夏休み期間のプログラムとして企画・設計・運営してきたCCC U-22ですが、外出自粛や移動制限なども収まり、対面で人と会ったり地域に出向いたりすることも少しずつできるようになってきました。今年度はどこからでも・誰でも参加できるというオンラインの良さを活かしながら、いくつかの地域で連携を図り、自治体(市区町村や都道府県)と地場産業や地域の企業、そして地域の高校・高専・大学とコミュニケーションをとりながら、学生のプロトタイピング・ユーザーテスト・実証実験などを多面的にサポートする「チャレンジまちモデル」に挑みます。
■前年度ファイナリスト向けに海外渡航プログラムを実施
2023年6月、g0v(台湾)・Code for Korea(韓国)・Code for Japan(日本)のシビックテックコミュニティで合同開催した「Facing the Ocean Meet&Hack in 済州島」に昨年度ファイナリストとしてAWS賞・Salesforce賞を受賞したCoco makersから2名が渡航選抜学生として参加しました。
Cocomakersの作品「聴覚過敏マップ」「聴覚過敏SOS」についてもプロジェクト紹介をしながら、現地で台湾・韓国から参加しているコントリビュータの皆さんと新たなプロジェクトに取り組み、また各国の学生で組成したプロジェクトチームでシビックテックの事例紹介・ガイドブックをつくるという取り組みにもチャレンジしました。 https://www.code4japan.org/news/cccu22-2022-salesforce
■CCC U-22 設立の背景
「COVID-19の影響で、都内の企業へ行くことができなくて同級生が困っている。サマーインターンに参加できないと、就職にも影響する」
旭川の高専生の社会課題に関する意識がきっかけとなり、それに賛同した東京・関西・北海道・新潟の有志学生が賛同する形で企画・運営してきました。CCC U-22は、エントリーした学生がチームを組成し、自分たちの身近にある地域課題や解決したい社会課題を解決するアイディアを考え、実際にその解決に向けたサービスのプロトタイプを開発する実践的な開発コンテストです。そして、優秀な成果を収めた学生の開発チームは、ファイナリストとして最終審査会でプレゼンテーションを実施し、国内外の大手IT企業の会社名やサービス名を冠した賞やCCCから大賞が授与されます。学生が開発実績を積むことで、単なる開発コンテストではなく、若年層の就職機会の減少という社会課題の解決を目指すのがCCC U-22の特徴です。
■STEAM教育・プログラミング教育・アントレプレナーシップ教育における課題と傾向
プログラミング教育の必修化などを含め、公教育におけるプログラミング教育やプロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL:問題解決型学習・課題解決型学習)の重要性が高まると共に、新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン教育や遠隔での学習が必要となってきました。デジタル化のニーズは高まると共に、学校単位や地域ごとの活用度合いによって、デジタルを活かした学習環境を活用できる人と、従来型前提になっている人の格差が広がりつつあります。また、アントレプレナーシップ教育が今まで以上に注目されている反面、起業家精神(チャレンジ精神、創造性、探究心など)と起業家的資質・能力(情報収集・ 分析力、判断力、実行力、リーダーシップ、コミュニケーション力など)を育むことと実践的な起業体験に近い教育プログラムを実装することのバランスやカリキュラムの組み立て方は教員側の知識や経験に依存する場合が多く、地域や環境による格差は否めません。
CCC U-22は、オンライン環境の良さとして、全国各地また海外に住んでいる学生の皆さんがオンライン上でチームを組成し、自分達が気になっている物事をテーマに、シビックテック的なアプローチで課題解決に向けたプロトタイプを開発しながら開発やデザインを実践的に学んでいただく学習プログラムです。(概要はこちら:https://www.code4japan.org/activity/challenge-cup)
■過去開催年度の結果・その後の卒業生の進路
2020年度大賞受賞のCivichatは法人化し、熊本市が民間企業と連携して行政課題の解決を図る「アーバンイノベーション熊本」の実証実験では、チャットボットで被災者からの問い合わせに対して支援制度を紹介するサービスでの窓口対応負担軽減を目指し、2021年3月に開催された報告会では具体的な実験に至るまでの過程などについて市職員と紹介をしていました。2021年度のCode for Japan賞を受賞したSGG(すごくなりたいがくせいぐるーぷ)はその後も学生コミュニティとして交流や情報共有を重ね、複数の未踏ジュニア採択プロジェクトや外部ハッカソン・コンテストへのチャレンジなどを続けています。
法人化やコンテスト受賞だけでなく、学内表彰や学校広報、大学院進学・就職活動などでの活動経験報告、海外進学や海外プログラムへのチャレンジなど、それぞれの次のチャレンジに向けて進んでいる旨の報告も受けております。
(2020年度の最終審査会 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000039198.html )
(2021年度の最終審査会 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000039198.html )
(2022年度の最終審査会 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000039198.html )
■「Civictech Challenge Cup U-22」概要
主催:一般社団法人 コード・フォー・ジャパン
パートナー(協賛企業,8/1時点):
・株式会社クリーチャーズ
・アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
・シャムロック・レコード株式会社
・株式会社セールスフォース・ジャパン
・株式会社中川政七商店
最終審査会:10月8日(日) https://ccc2023-final.peatix.com/view
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