イタリアの医療・福祉サービスの大手社会協同組合Coopselios社とレンタル契約
記
1. 受注内容
契約先 : イタリア Coopselios 社
受注製品: HALシリーズ(下肢タイプ、単関節タイプ、腰タイプ) 25 台
契約期間: 最大5年間レンタル
契約金額: 最大約 4.6 億円
2. 今後の見通し
本契約については、2024 年3月期から5年間にわたってレンタル売上を計上する予定です (2024 年 3 月期は約 84 百万円のレンタル売上の見込み)。
<参照資料>
1. Coopselios社について
Coopselios社はイタリアにおいて30年にわたって活動を行なっている社会協同組合です。北部イタリア及びベルギーの一部に介護施設や、リハビリテーション施設、児童向け施設など214施設の運営に携わっています。Coopselios社では従来イタリアにおける家族、自治体、公的医療機関などを対象としたサービスを提供してまいりましたが、30年の節目の年に事業の拡大を目指し、企業や個人クリニック、薬局、各種ファンドや保険団体などをターゲットにした新規事業の創出を図っています。また海外とのネットワークを活かし、イタリア国外への進出を視野に入れています。
2. 「EBRM」プロジェクトの概要
「EBRM」(科学的根拠に基づくリハビリテーションモデル)のプロジェクトにおいては、a) 確かな根拠をベースにした包括的なアプローチ、b) 多岐にわたるヘルスケアスキルと、評価・診断・モニタリング・治療における先進技術の融合、c) 外骨格の中でも最も革新的だとされるCYBERDYNE社のHALの導入及び国際的なプロトコルに則った運用、の3つを今後の新規事業の軸に据えることになりました。このプロジェクトの第一フェーズとして導入後3年間は3施設で合計25台のHALが運用され、脳卒中や脊髄損傷などを罹患した約1,000人の患者に対して使用されることになります。
3. 本契約の意義
「EBRM」プロジェクトの第一フェーズとして、HALとその他医療技術の組み合わせを検証し、そこで良い結果を出すことで更なる台数の導入を見込んでいます。また、Coopselios社は政府のパートナーとして、公的医療機関へのサービスの提供を行なっていることから、今後イタリアでの公的医療保険の収載に向けて連携を図っていきます。さらにはすでに拠点があるベルギーをはじめ、アジア、南米、アフリカなどの機関とのネットワークも有していることから、このネットワークを活用したHALの導入加速を図っていきます。
【Coopselios社General Manager, Raul Cavalli氏のコメント】
Coopselios社は、CYBERDYNE社との提携が、ニューロリハビリテーション分野のターニングポイントになると強く信じています。脊髄損傷や脳卒中を患った患者に対してリハビリテーションの可能性を広げ、この治療法のおかげで治療対象者のQOLを大幅に改善することができます。
CYBERDYNE社とのパートナーシップはイタリア国内外のリハビリテーションの世界において極めて戦略的かつ革新的であり、HALの恩恵を受ける患者のQOLを大幅に改善する可能性のある新しいリハビリテーションの道筋を提供します。
今回の取り組みとCoopseliosグループの国際的な存在意義を考慮すると、科学的および商業的な観点からCYBERDYNE社との国際的なネットワークの発展に積極的に貢献できると考えています。
【Energy Fisioterapia SRL, Founder and Director Dr. Francesco Chiampoのコメント】
CYBERDYNE社とCoopselios社の連携が合意されたことを嬉しく思っています。我々が2018年から取り組んできたことにより、イタリアの脊髄損傷や脳卒中患者に新しい治療の機会を開拓することができました。
この度の連携は、CYBERDYNE社のイタリアおよび欧州におけるプレゼンスを強化する契機になり、Coopselios社にとってもCYBERDYNE社は、HALによるニューロリハビリテーション治療をさらに発展させる戦略的パートナーになると確信しています。
参考リンク)
Coopselios グループ紹介資料 (英語のみ)
https://www.coopselios.com/uploads/2023/02/Ok-COOPSELIOS-GROUP-2022-ENG_definitiva_SHORT-modalità-compatibilità.pdf
EBRMプロジェクトの概要説明資料 (英語のみ)
https://www.coopselios.com/uploads/2023/02/Slides-EBRM.pdf
以 上
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