【POCKET RD】トークンマーケティングに関する特許を取得
-ブロックチェーンのデータ活用を個人主導に -
株式会社POCKET RD(本社:東京都港区、代表取締役:籾倉宏哉、以下、「当社」)は、このたび、利用者が自身の明確な意思に基づき、開示する情報の範囲を選択して第三者に提供できる「情報提供システム」に関する特許(特許第7766943号)を取得しました。
本特許技術は、ブロックチェーン、デジタルウォレットを用いたデータ活用が注目される中で、データの主導権を企業側から利用者本人へと移すという時代を先取りした思想に基づいています。プライバシー保護を前提としながら、個人が自身のデータの有用性を社会に還元していくための、新しいアプローチを提案するものです。

特許取得を推進した背景
近年、プライバシー保護意識の高まりを背景に、Cookieに代わるデータ活用のアプローチが模索されています。その中で、利用者のデジタルウォレットに保管されているNFT(非代替性トークン)の情報を基に、個人の興味関心を推測し、マーケティングに活かす手法が注目を集めています。
しかし、これらの手法は、企業側が利用者の情報を分析することが起点となる場合が多く、「誰がデータ活用の主導権を握るのか」という本質的な課題が残されていました。当社は、その主導権は利用者本人にあるべきだと考え、本特許の取得を進めてまいりました。
本特許技術の核心
今回当社が取得した特許は、第三者がウォレット情報を分析するアプローチとは一線を画し、全ての情報開示プロセスが「利用者本人による開示要請」から始まるという点に最大の特徴があります。
本システムは、利用者からの能動的なアクションがなければ動作しません。この仕組みを実現するため、本技術では情報を「人に関する情報(利用者トークン)」と「モノに関する情報(アイテムトークン)」に分けて管理します。これら2種類のトークンは、利用者自身のデジタルウォレット内で安全に管理され、利用者本人だけが、自身の秘密鍵を用いてその開示をコントロールする権限を持ちます。
・利用者トークン:個人の属性や行動履歴等、「その人が誰で、何をしてきたか」を記録
・アイテムトークン:製品の所有履歴や利用履歴等、「そのモノが何で、どう使われてきたか」を記録
利用者は、これらのトークンに記録された情報について、開示の是非及び開示先を自ら選択します。特許請求の範囲にもある通り、本システムは以下のプロセスを中核としています。
1.開示要請の入力: 利用者本人が、自身の情報を開示したい対象をシステムに入力します。
2.対象情報の特定: システムは、その要請に基づき、ブロックチェーン上に記録された
「利用者トークン」および「アイテムトークン」の中から、開示すべき情報を正確に特定します。
3.選択的な提供: 特定された情報のみを、利用者が指定した相手に対して提供します。
この仕組みにより、利用者は「何を」「誰に」情報を開示するかを、その都度、自身の判断で完全にコントロールすることが可能となります。
想定する活用シーン
本特許技術は、日常の行動がポジティブな価値を持つ場面での活用が期待されます。例えば、日々の買い物シーンを想定します。
従来、企業からのクーポンや特典は、全ての顧客に対して画一的なものが多く、必ずしも自分の好みに合うものばかりではありませんでした。しかし、本システムでは、この関係性をよりパーソナルなものに変化させることが可能です。
①情報の蓄積:
利用者がオーガニック食品を好んで購入する、といった購買傾向は、本人の許可のもと「利用者トークン」に記録されます。
②選択的な情報開示:
ある日、近所に新しくオープンしたスーパーマーケットが「お客様の好みに合わせた特別なクーポン」を提供すると告知します。
利用者はその店に対し、自身のウォレットから「開示要請」を行います。
その際、利用者は「オーガニック食品の購買傾向(利用者トークン)」の情報のみを開示し、「他店での購買頻度」や「総支出額」といった情報は非公開にするといった選択が可能です。
③パーソナライズされた特典の獲得:
スーパーマーケットは、ブロックチェーンで信頼性が担保された「オーガニック食品を好む」という情報を基に、その利用者だけに「オーガニック食品50%OFF」という特別なクーポンを直接提供します。
このように、本技術は、個人が自身の消費行動やライフスタイルといった情報を「価値」として主体的に活用し、プライバシーを保護しながら、パーソナライズされた特典を享受する、新しい消費の形を実現することができます。

今後の展望
本特許は、特定のサービスを完成させるものではなく、個人が主導権を持つデータ活用のための基盤技術です。当社は今後、この思想と技術の社会実装の可能性を探るべく、様々な業界のパートナー企業様との対話や、具体的なユースケースに沿った実証実験の検討を進めてまいります。
POCKET RDについて

POCKET RDの使命は、世界中の人々のあらゆるコミュニケーションをより表現力豊かにすること。
私たちは未知のミライへのステップとして、世界中の既存の3D技術の粋を集め、より新しく、より面白いを革新的な技術により、不可能を可能にし、ひとつひとつそのミライをカタチにしてまいります。
また私たちは「あたりまえが、世界基準」をモットーに世界的に重要なインフラの創造を目指します。
単なる利益追求型のマーケティング戦略にとどまらず、人と人、そして企業がより豊かになるために、
ブロックチェーンとアバターを活用して現在をアップデートし、まだ見ぬ未来を築き上げていきます。
会社名 : 株式会社POCKET RD
代表者 : 代表取締役 籾倉 宏哉
所在地 : 東京都港区赤坂4-8-18 赤坂JEBL 9F
URL : https://pocket-rd.com/
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