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Indeed Japan株式会社
会社概要

Indeedが「IT技術関連職のジェンダーギャップ」実態調査を実施 女性の半数以上が「理系の仕事」「男性の方が活躍しやすい」と思っていた!? 一方で、女性がキャリアを築きやすい側面も。

Indeed Japan株式会社

世界No.1求人検索エンジン*「Indeed (インディード)」の日本法人であるIndeed Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:大八木 紘之、https://jp.indeed.com/、以下Indeed)は、現在IT技術関連職に就いている20代~40代の男女各721名(計1,442名)を対象に「IT技術関連職におけるジェンダーギャップ」に関する実態調査を行いました。

情報化社会と呼ばれている現代において、情報技術(IT)が幅広く使われていますが、一般社団法人情報サービス産業協会の「2020年版 情報サービス産業基本統計調査※1」によると、日本のIT企業の従業員に占めるITエンジニアの女性比率は21.1%と、低い水準にとどまっています。また、OECD報告書「図表で見る教育2021年版※2」によれば、日本における大学などの高等教育機関の新規入学者で工学、製造、建築を専攻する女性は16%と、OECD加盟国の中で最下位であることがわかっています。
 
 Indeedは、3月8日(火)の国際女性デーに合わせ、日本で特に女性の就業割合が少ない現状にあるIT分野に着目し、IT技術関連職におけるジェンダーギャップの実態や女性のキャリア形成における課題などを調査しました。
 
 「We help people get jobs.」をミッションに掲げるIndeedでは、あらゆる人々が公平に自分にあった仕事を見つけられるような社会の実現を目指しています。本調査で明らかとなった結果も踏まえ、今後も仕事探しや就業における男女格差を含むあらゆる不公平やバリアを無くしていくための活動にも尽力してまいります。
 
 ※1出典:2020年版 情報サービス産業 基本統計調査(https://www.jisa.or.jp/Portals/0/report/basic2020.pdf)図表2-49
 ※2出典:図表で見る教育OECDインディケータ(2021年版)教育と成果に見られる男女格差
  

  • 調査結果詳細

1.【IT技術関連職の職場における男女比の実態】
 ● チームや部署の男女比について男性が6割以上(女性が4割以下)と回答した人が全体の73.2%にのぼる。11.3%が男女同割合、10.8%が女性の方が多いと回答。
 
 現在IT技術関連職に就いている方に、所属しているチームや部署の男女比について聞きました。その結果、4.7%が全員男性、15.5%が男性9割、18.8%が男性8割、21.2%が男性7割、13.0%が男性6割と回答しました。全対象者の73.2%が、男性が6割以上を占める職場にいることがわかります。さまざまな調査結果等から、IT分野における女性の就業率が低いことが示されていますが、本調査からも同様の結果が明らかになりました。



 2.【IT技術関連職に就くまでのジェンダーギャップの実態】
 ​それでは、IT技術関連職に就くまでの間に、性別による意識や状況の違いはあるのでしょうか。高校時代にIT技術関連職に対してどのように思っていたか、また、IT技術関連職への興味関心などについて調査しました。
  

● 高校時代にIT技術関連職に思っていたイメージとして、「理系の人が就く仕事だと思っていた」は60.3%にのぼる。
 ➢ 最終学歴を見ると、理系出身者は40.3%、文系出身者は38.7%とほぼ同等。性別で見ると、男性は理系出身者が多く、女性は文系出身者が多い結果に。
 
 最初に、IT技術関連職は「理系の人が就く仕事だと思っていた」かどうかをたずねました。その結果、全体の60.3%(「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人の合計)が理系の仕事であるというイメージを抱いていたことがわかりました。男性では59.7%、女性では60.9%と男女差はほぼみられませんでした。


 しかし一方で、今回の調査に回答いただいたIT技術関連職従事者の最終学歴をたずねたところ、理系出身者は40.3%と、文系出身者は38.7%とほぼ差がないことがわかりました。男女別に見ると、男性は理系出身者49.5%に対し文系出身者は32.3%と、理系出身者の方が多い一方で、女性は理系出身者31.1%に対し文系出身者45.1%と、文系出身者の方が多いことがわかりました。
 
 実態として、IT技術関連職に就いている文系出身者は理系出身者よりやや少ないですがほぼ差がなく、また、女性は理系出身者より文系出身者の方が多いことから、偏りあるイメージをもたれていることがうかがえます。


 ● 「男性のほうが活躍しやすい仕事だと思っていた」は46.1%で、特に女性にその傾向が顕著(男性38.8%に対し女性53.7 %)。
 ➢ 高校時代のITに関する興味関心を見ると、「プログラミングに興味を持っていた」は男性52.6%に対し女性38.4%、「IT技術関連の仕事に興味を持っていた」は男性53.4%に対し女性43.8%と、男性の方が高い傾向。
 
 また、「男性の方が活躍しやすい仕事だと思っていた」かどうかをたずねたところ、全体の46.1%(「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人の合計)が男性の方が活躍しやすいイメージを抱いていたことがわかりました。男性は38.8%に対し、女性は53.7 %と、女性の方が14.9ポイント高い結果となりました。


 一方で、高校時代のITに関する興味関心についてたずねると、男性の52.6%が「プログラミングに興味を持っていた」のに対し女性は38.4%、男性の53.4%が「IT技術関連の仕事に興味を持っていた」のに対し、女性は43.8%という結果でした。男性の方が女性よりも、早い段階から現在就いている仕事とそれに関連する技術に興味をもち始めていた傾向が高いことがわかりました。
 
 3.【IT技術関連職に就業した後のジェンダーギャップの実態】
 ● 自身の性別によるメリットを感じたことがある人は、男性34.5%、女性36.8%でほぼ同じ結果に。
 ➢ 男性の感じるメリット上位に「仕事をまかせてもらいやすい」「実力で評価されやすい」、女性の上位に「体調不良など休暇取得の際に理解を得やすい」「指導してもらいやすい」。
 
 IT技術関連職に就いた後に自身の性別によるメリットを感じたことがあるかについてたずねたところ、「メリットを感じたことがある」「ややメリットを感じたことがある」と回答した人は、男性34.5%、女性36.8%でほぼ同じ結果になりました。
 
 しかし、その内容については男女間で異なる傾向がみられました。性別による特徴として、男性は「仕事をまかせてもらいやすい」が33.7%、「実力で評価されやすい」が26.9%と、仕事のやりがいや評価につながる回答が上位にきています。一方で、女性は「体調不良など休暇取得の際に理解を得やすい」が28.7%、「指導してもらいやすい」が28.3%と、理解や配慮を得やすい傾向が見受けられました。


 ● 自身の性別によるデメリットを感じたことがある人は、男性25.9%、女性36.5%で女性の方が10.6ポイント高い結果に。
 ➢ 男性の感じるデメリット上位に「労働時間が配慮されにくい」「業務量が配慮されにくい」「体調不良など休暇取得の際に理解を得にくい」「勤務場所が配慮されにくい」、女性の上位に「昇進・昇格しにくい」「給料が低い・昇給しにくい」「実力で評価されにくい」「仕事をまかせてもらいにくい」。

 
 一方、自身の性別によるデメリットを感じたことがあるかについてたずねたところ、「デメリットを感じたことがある」「ややデメリットを感じたことがある」と回答した人は、男性25.9 %、女性36.5%と、女性の方が10.6ポイント高い結果となりました。
 
 デメリットの内容についても、メリットと同様に、男女間で異なる傾向がみられました。男性の1位は「労働時間が配慮されにくい」35.3%、2位は「業務量が配慮されにくい」31.6%、3位は「体調不良など休暇取得の際に理解を得にくい」25.7%、4位は「勤務場所が配慮されにくい」23.5%という結果となり、適正な労働のための配慮や理解を得にくいと感じている人が多い傾向が見受けられました。一方で、女性の1位は「昇進・昇格しにくい」32.3%、2位は「給料が低い・昇進しにくい」29.7%、4位は「実力で評価されにくい」27.4%という結果でした。仕事の評価に対する男女格差を感じている傾向が高いことがわかりました。また3位は「仕事をまかせてもらいにくい」28.9%となっており、仕事の裁量権ややりがいについての男女格差の存在もうかがえます。


 ● 仕事における困りごとは、男女共通して1位「急ぎの仕事が多い」、2位「長時間残業が常態化している」。しかし3位は、男性「深夜や休日など時間外勤務が多い」、女性「自分の本業以外の業務を割り振られることがある」「技術面の学習機会がない」と性差による特徴がみられる。
 
 さらに現在の職種に就いてから経験した困りごとについて聞きました。その結果、男女ともに1位は「急ぎの仕事が多い」(男性36.1%、女性34.1%)、2位は「長時間残業が常態化している」(男性30.5%、女性26.5%)となり、IT技術関連職の共通課題が浮き彫りになりました。
 
 しかし3位以下は、男女間で異なる傾向が現れました。男性の3位は「深夜や休日など時間外勤務が多い」25.1%、4位は「希望の退社時間に退社できないこと」24.5%であった一方、女性は同率3位で「自分の本業以外の業務を割り振られることがある」「技術面の学習機会がない」23.0%という結果でした。自身の性別によって感じたデメリットをたずねた結果と同様の傾向が現れており、男性は労働時間に対する柔軟性に対して、女性は仕事の裁量権・やりがいに対して、困った経験のある人が多い傾向にありそうです。


 4.【IT技術関連職で女性が活躍することのメリット】
 ● IT技術関連職は他の職種と比べて、子供・子育てを理由にした「休暇を申請しやすい」「勤務時間の調整がしやすい」と感じる割合は約半数にのぼる。

 
 これまでの調査結果からは、女性がIT技術関連職として活躍することに様々な課題があることがうかがえましたが、反対に女性がIT技術関連職で働くことによるポジティブな面はあるのでしょうか。
 
 女性の労働力に関しては、「M字カーブ」の存在がよく知られています。日本では、結婚出産に際し、女性が仕事を一時退職する傾向や、また育児において女性が担う役割が男性よりも大きい傾向が高い状況があるといえるでしょう。そこで、女性の就業を考えるにあたって、IT技術関連職における「育児との両立のしやすさ」についても調査を行いました。
 
 他の職種と比べてIT技術関連職の方が、育児と両立しやすいと思うかをたずねたところ、48.8%が「子供・子育てを理由にした休暇を申請しやすい」、46.0%が「子供・子育てを理由にした勤務時間の調整がしやすい」、41.5%が「産休・育休などの長期休暇から戻ってきても復職しやすい」「未就学児がいる場合、業務上適切な配慮をしてもらいやすい」と感じていることがわかりました。また、これらの考えには男女間でそれほど大きな差はみられませんでした。
 
 IT技術関連職においては、「急ぎの仕事」や「長時間労働」に対する課題が起こりやすい一方で、育児といった理由がある場合に仕事の柔軟性を得られやすいという特徴があるといえそうです。女性がキャリアを考える際、育児との両立を視野に入れる人も多いと考えられますが、両立しやすさという面において、IT技術関連職は一つの選択肢になるのではないでしょうか。
 
 ● IT技術関連職に女性が活躍することによって職種全体に生まれるメリットとして、「多様な視点で事業の開発・推進ができる」「多様な働き方が許容されるようになる」と考える人は約6割にのぼる。
 
 それでは、女性の就業率が低いことが一つの課題となっているIT分野において、女性の活躍が増えると何が起こるのでしょうか。女性が増えることで、IT技術関連職や業界全体にどのようなメリットが生まれると思うかを聞きました。
 
 全体の59.6%(男性55.0%、女性64.2%)が「多様な働き方が許容されるようになる」、57.1%(男性56.3%、女性57.9%)が「多様な視点で事業の開発・推進ができる」と考えていることがわかりました。女性が増えることで多様性がもたらされることに期待を持つ人は多いようです。


 また、具体的には、以下のような声が集まりました。
 
 ◆「現状男性の方が多い為、女性は女性目線の貴重な意見を出せる人材であると思う。」(男性/20代/宿泊・飲食サービス業)
 ◆「考え方が違うのでアプローチを変えて取り組むきっかけとなりやすい。」(男性/30代/情報通信・IT関連)
 ◆「IT業界は人員の流動性が高いゆえ求人が多いため、ライフスタイルの変化に合わせてワークスタイルを変えやすい。また、他業種よりダイバーシティが進んでいる。」(女性/20代/WEBサイト・携帯サイト運営関連)
 ◆「年齢を重ねると女性は転職や就職をしづらいが、IT職は事務職と比べ給与は高いのと需要が長いので、即戦力としてとってもらえるので、転職しやすくなる。」(女性/40代/情報通信・IT関連)
  

  • 調査結果に対する有識者コメント:一般社団法人Waffle 田中 沙弥果氏

 日本は、国際学力調査PISAにおいてOECD加盟国の中でも、常にトップレベルのスコアにも関わらず、 科学・工学分野の職業を希望する女子生徒が3.4%と、OECD加盟国では最低の水準です。
 
 今回の調査結果からも、就業前の課題としてそもそも文理選択や進路選択などを行う高校段階から、「理系の人が就く仕事」「男性のほうが活躍しやすい」といった偏りのあるイメージをもつことが浮き彫りになりました。改めてこれらが、将来的に女性がIT技術関連職を目指す際の弊害になっていることがわかります。
 
 その一因として、中高段階では、保護者や学校の先生方といった周りの影響を受けやすいこともあり、「IT技術関連職=男性」といったアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)に基づく大人の一言が、その子の将来の進路を大きく変える可能性があります。大人も意識して、女子生徒にプログラミングやITを学ぶ機会についての情報提供を行うことが重要です。
 
 加えて、中高生段階において、既存の職種・業界の職業にITを掛け合わせた進路を知る機会が少ないことに課題を感じています。私たちの活動に参加する女子生徒も、将来、起業を目指している生徒であっても、コンピュータサイエンスと起業を全く別の分野だと受け止めている場合や、もともと医学部を志望していたところ、医療分野と情報工学を掛け合わせた仕事があることを知り、情報工学を学ぶことを目指しはじめた生徒もいます。
 
 IT技術を活用した職業が世の中を変えていくことを知ってもらい、多くの女性がIT技術関連職で活躍するきっかけにしてほしいと思います。
  

 【有識者プロフィール】
 田中 沙弥果(たなか さやか)
 一般社団法人Waffle 代表理事
 


 2017年NPO法人みんなのコード入職。文部科学省後援事業に従事したほか、全国20都市以上の教育委員会と連携し、学校の先生がプログラミング教育を授業で実施するための事業を推進。2019年にIT分野のジェンダーギャップの解消を目指して一般社団法人Waffleを設立。2020年には日本政府主催の国際女性会議WAW!2020にユース代表として選出。2020年Forbes JAPAN誌「世界を変える30歳未満30人」受賞。内閣府 若者円卓会議委員。経産省「デジタル関連部活支援の在り方に関する検討会」有識者。
 
 ■ 調査概要
 <IT技術関連職における男女格差に関する実態調査>
 ・調査主体:Indeed Japan株式会社
 ・調査対象:現在IT技術関連職※に就いている20代~40代の男女各721名(計1,442名)
 ・調査方法:インターネット調査
 ・調査期間:2022年3月7日~3月9日
 
 ※本調査では下記業務に従事している人を「IT技術関連職」と総称しています。
 ・デジタルビジネスに関するシステム設計や実装(テックリード、エンジニアリングマネージャー、アーキテクトなど)
 ・事業・業務に関連したデータ解析・分析(データサイエンティストなど)
 ・機械学習、ブロックチェーンなどのデジタル技術関連(先端技術エンジニアなど)
 ・デジタルビジネスに関するシステムのユーザー向けデザイン(UI/UXデザイナーなど)
 ・システムの実装やインフラ構築・保守(エンジニア/プログラマなど)
 
 ※今回は「男性」「女性」と性自認している方を対象として調査を行っていますが、Indeedはあらゆる人の仕事探しをサポートしており、異なる性自認の方がいることも認識すると共に、同じようにサポートを行っていきたいと考えています。
 
 Indeed について
 Indeedは、世界で最も多くの求職者に利用されている世界No.1求人検索エンジン*です。現在60ヵ国以上、28の言語でサービスを展開し、求職者はパソコンやモバイルで何百万もの求人情報を検索することができます。月間で2億5千万以上のユーザーがIndeedを利用**し、求人検索や履歴書の登録、企業の情報検索を行っています。詳細はhttps://jp.indeed.com/をご覧ください。
 *出典:Comscore 2021年3月総訪問数
 **出典:Google Analytics 2020年2月ユニークビジター数
 
 ■プレスリリースはこちらからもご確認いただけます。
 Indeed Japan Press Room:https://jp.indeed.com/press/releases/20220324

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東京都港区三田1-4-1 住友不動産麻布十番ビル6階
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大八木 紘之
上場
未上場
資本金
-
設立
2013年10月
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