【調査レポート】SPI性格検査を企業に合わせ回答する就活生は42% | 43%が対策せず受験
〜就活生の54.0%が、企業は性格検査より能力検査を重視していると認識〜
新卒大学生を対象とした就活調査レポートサイト「就活総合研究所」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、26卒と27卒の就活生を対象に、SPIの性格検査に関する調査を実施いたしました。集計した200名の回答をもとにアンケート結果を報告します。
本プレスリリースの内容を転載・引用される場合は、情報の正確性を保つため、(https://reashu.com/research/webtest-spi/)のURL明記をお願いします。

◆調査サマリー
1、就活生の57.0%がSPIの性格検査は合否に影響すると回答
SPIの性格検査が選考の合否に「非常に影響する」(19.5%)、「やや影響する」(37.5%)と答えた就活生は57.0%にのぼりました。SPIの性格検査を「合否に影響する選考」として捉えている就活生が多いことが分かりました。
2、就活生の43.0%がSPIの性格検査は未対策、問題集で対策する学生も存在
SPIの性格検査について、「特に対策していない」と答えた就活生は86人(43.0%)と最も多い結果となりました。一方、「問題集」を使って準備する就活生は47人で、一定数の学生は問題集などを用いて対策することが明らかになりました。
3、就活生の42.0%がSPIの性格検査を「企業に合わせて回答」
SPIの性格検査について、「絶対に企業に合わせて答える」(14.5%)、「やや合わせて答える」(27.5%)と答えた就活生は42.0%にのぼりました。一方、「性格に正直に答える」と答えた層は合計28.0%にとどまりました。戦略的に答えるべきか、それとも自然体で答えるべきか、就活生の間で意識が揺れていることがうかがえます。
4、就活生の54.0%が企業は性格検査より能力検査を重視していると認識
企業がSPIの性格検査より「非常に能力検査を重視している」(38.0%)、「やや能力検査を重視している」(16.0%)と答えた割合は54.0%でした。過半数の就活生が性格検査より、能力検査を合否の重要要素と捉えていることが浮き彫りになりました。
◆SPIの性格検査に関する調査に至った背景・調査概要
SPIの性格検査とは、適性検査の一種で、受験者の性格やパーソナリティを把握するための検査のことです。参考:【落ちる?】性格適性検査の対策法やコツ | 無料性格診断サイト,問題例も
近年、選考でWebテスト(SPI)を重視する企業が増加傾向にあります。特にWebテスト(SPI)の性格検査は、学生の価値観や行動傾向を把握するために多くの企業で導入されており、欠かせない選考ステップとなりつつあります。そこで今回はSPIの性格検査に焦点をあて、「SPIの性格検査に関する調査」を実施しました。
【アンケート内容】
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SPIの性格検査は、選考の合否に影響すると思いますか?
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企業はSPIの能力検査と性格検査のどちらを重視していると思いますか?
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SPI性格検査の対策には何を利用していますか?
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選考にSPIの性格検査がある企業にエントリーしたいですか?
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SPIの性格検査では、企業に合わせて答えますか?
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SPIの性格検査の結果を見たいと思いますか?
【アンケート概要】
調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年10月02日 ~ 2025年10月04日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:200人(男性81人:女性119人)
◆アンケート結果
(Q1)SPIの性格検査が選考の合否に影響すると思う割合

SPIの性格検査が選考の合否に影響すると思う割合について、「非常に影響する」(19.5%)、「やや影響する」(37.5%)と答えた就活生はあわせて約6割でした。SPIの性格検査を「合否を左右する重要な選考」として受け止めている層が一定数存在することがわかりました。
一方で、「あまり影響しない」「全く影響しない」と答えた就活生はあわせて約2割にとどまりました。
(Q2)企業がSPIの性格検査を重視していると思う割合

企業がSPIの性格検査を重視しているかについて、「非常に性格検査を重視している」(5.5%)、「やや性格検査を重視している」(10.0%)と答えた就活生はあわせて15.5%でした。
一方で、「非常に能力検査を重視している」(38.0%)、「やや能力検査を重視している」(16.0%)と答えた割合は54.0%に達し、半数以上の就活生が企業は能力検査を重視していると感じていることが分かります。
この結果から、SPIにおいて「性格検査よりも能力検査が合否に直結する」と就活生が認識していることがうかがえます。
(Q3)SPIの性格検査対策に利用するツール

SPIの性格検査対策に利用するツールは「問題集」(47人)が最も多くなりました。
また、「特に対策していない」と回答した学生も86人と大きな割合を占め、約4割の学生がSPIの性格検査対策に積極的ではない実態も明らかになりました。
(Q4)選考にSPIの性格検査がある企業にエントリーしたい割合

就活生の33.0%が、選考にSPIの性格検査がある企業に「非常にエントリーしたい」(10.0%)、「ややエントリーしたい」(23.0%)と回答しました。
一方で、「あまりエントリーしたくない」(15.0%)、「全くエントリーしたくない」(12.5%)と回答をした学生は27.5%でした。
さらに、「どちらともいえない」と答えた学生が39.5%と最も多く、性格検査の有無が志望企業の選択に直結していない層が大きいことも明らかになりました。
(Q5)SPIの性格検査を企業に合わせて答える割合

SPIの性格検査を企業に合わせて答えるかについて、「絶対に合わせて答える」(14.5%)、「やや合わせて答える」(27.5%)と、あわせて42.0%の就活生が企業に寄せて回答する意識を持っていることが分かりました。
一方で、「やや性格に正直に答える」(16.5%)、「絶対に性格に正直に答える」(11.5%)と、28.0%の就活生は素直さを重視して回答することがわかりました。
また、「どちらともいえない」(30.0%)と回答した層も多く、就活生の間で「性格検査は戦略的に答えるべきか、それとも自然体で答えるべきか」という意識の揺れが見られることがうかがえます。
(Q6)SPIの性格検査の結果を見たいと思う割合

SPIの性格検査の結果について、「非常に見たい」(23.0%)、「やや見たい」(29.5%)と答えた就活生は合計52.5%でした。半数の就活生が性格検査の結果を「自己理解のツール」として活用したいと考えていることがわかりました。
一方で、「あまり見たくない」(10.0%)、「全く見たくない」(4.5%)と答えた就活生は14.5%にとどまっています。
◆総評
今回の調査では、就活生の多くがSPIの性格検査を「合否に影響する選考」として捉えている一方で、その対策や回答姿勢については大きな差が見られることが明らかになりました。
まず、半数以上の学生がSPI性格検査を合否に関わると認識しているにもかかわらず、約4割は「特に対策をしていない」と回答しており、重要性を理解しながらも実際の行動に結びついていない層が一定数存在しています。一方で、問題集を活用して取り組む学生も見られ、対策に対する姿勢の二極化が進んでいることが分かります。
また、回答姿勢については「企業に合わせて答える」と戦略的に対応する層が4割を超える一方で、「性格に正直に答える」とする層は3割未満にとどまり、就活生の間で「性格検査をどのように受け止めるべきか」という迷いや不安が浮き彫りとなりました。さらに、半数以上の学生が「企業は性格検査より能力検査を重視している」と認識しており、性格検査の位置づけについては軽視されていると考えている傾向も確認されました。
◆就活総合研究所とは
就活生のリアルな声や意識の変化、最新の就職活動事情を把握するために、独自のアンケート調査・データ分析を行い、調査レポートとして発信している。
就活総合研究所URL:https://reashu.com/research/
就活の教科書:https://reashu.com/
コーポレートサイト: https://synergy-career.co.jp
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