稲とアガベとNEWLOCALの合弁会社 男鹿まち企画が男鹿市複合交流施設整備の「基本構想」を策定
〜 図書館機能と屋内こども広場を中核に、世代も暮らしも重なり合う拠点へ。588件の市民アンケートと市民ワークショップから描く、男鹿らしい公共拠点のかたち 〜
秋田県男鹿のクラフトサケ醸造所「稲とアガベ株式会社」(秋田県男鹿市、代表:岡住修兵、以下「稲とアガベ」)と、日本全国でまちづくりを行っている株式会社NEWLOCAL(所在地:東京都中央区、代表取締役:石田 遼)の合弁会社「株式会社男鹿まち企画」(秋田県男鹿市、代表取締役:岡住修兵、以下「男鹿まち企画」)は、男鹿市が実施したプロポーザルを受託し、このたび「男鹿市複合交流施設整備 基本構想」を策定しました。本構想は2026年5月25日、男鹿市議会全員協議会で市より説明されました。

男鹿市では、築約50年を迎えた市立図書館の老朽化を契機に、図書館機能を中核とした複合交流施設の整備を計画。男鹿まち企画は、市の現状・課題の分析から市民アンケート、市民ワークショップの企画・運営、先行事例調査、候補地比較、事業手法の整理までを一貫して担い、施設整備プロセスの最初のステップとなる基本構想を取りまとめました。
<「男鹿市複合交流施設整備基本構想」について>
本構想は図書館機能を核とした複合交流施設を整備するための施設の基本コンセプトや整備方針を定めるとともに、施設整備の検討を進めるにあたっての課題等を整理したものです。本構想を踏まえ、今後策定を進める「男鹿市複合交流施設整備基本計画」のなかで、具体的な施設規模や機能構成、整備・運営手法等の内容を検討し決定していきます。
https://www.city.oga.akita.jp/soshik/kikakuseisakuka/fukugoukouryushisetsu/8489.html
<基本構想のポイント>
基本コンセプト:「未来を担う世代を育む、地域の多様な暮らしが重なり合う拠点」
本施設は、特定の世代や用途に固定された施設ではなく、子どもから高齢者、市内外からの来訪者まで、立場や目的の異なる人々が同じ空間に居合わせ、関わりを重ねていく拠点として位置づけました。中核機能には図書館機能と屋内こども広場を据え、両者を明確に分断するのではなく、音や雰囲気、居場所のあり方によってゆるやかに共存させる構成を目指します。
<構想を支える3つの価値観>
①関係の芽をつくる
初めて訪れる人から日常使いの人まで、男鹿との出会いや関係が芽生え、育っていくきっかけとなる
場へ。
②分けるのではなく重ねる
機能や世代を切り分けず、同じ空間に多様な使われ方を重ねる。
③目的がなくても居られる
明確な目的がなくても立ち寄り、居てよいと思える場へ。
<男鹿市民とともに描いた構想> ─ 588件のアンケートと市民ワークショップ
男鹿まち企画は、構想の出発点を「市民の声」に置きました。
市民アンケート(2025年12月実施)
10代から70代以上まで幅広い世代から588件の回答を回収しました。「複合交流施設でどのように過ごしたいか」という希望用途を年代別に見ると、関心の置きどころは世代によって異なる一方で、それらは互いに対立するのではなく重なり合っていることが大きな特徴です。注目すべきは、「読書・学習」「カフェでくつろぐ」「イベントや講座への参加」が、ほぼすべての年代で一定以上の割合を占めた点です。同じ機能でも、子育て世代には「子どもと一緒に立ち寄れる・気分転換できる場」、中高年層には「日常的に安心して過ごせる場」として、世代ごとに意味合いは異なりながらも同じ空間を共有できる——「分けるより重ねる」という施設像が、市民の声からも裏づけられました。
アンケート結果
学生世代(10代)
「読書・学習」「ワークスペースとして使う」など、学びの場としての利用希望が中心。
子育て世代(30〜40代)
「子どもと遊ぶ(屋内遊び場の利用)」「カフェでくつろぐ」「親子で参加できるプログラム」が高く、子どもを中心にしながらも、大人自身が滞在できる過ごし方を重視。
中高年層(50代以上)
「読書・学習」「カフェでくつろぐ」「イベントや講座への参加」が高く、静かに過ごす時間と、無理のないかたちで人と関わる時間の両方を期待。
市民ワークショップ(2026年1月開催)
子ども連れ、学生、高齢者、市外からの来訪者など、多様な立場の視点を重ね合わせ、それぞれが自分なりの過ごし方を選べる「居心地のよさ」の条件を言語化しました。
これらの定量・定性の両面から、「安心して過ごせること」「自分なりの居場所を感じられること」「日常の延長として無理なく使えること」という、多くの市民に共通する価値観を導き出しています。

<候補地・施設規模・事業費の整理>
基本構想では、人口集積と交通利便性を基礎的な評価軸に、以下の3つの建設候補地を比較整理し、それぞれのメリットと留意点を示しました。

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候補地 |
エリア |
特徴 |
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男鹿工業高校の敷地 |
船越 |
2029年度に統合予定。十分な敷地規模を有し、 既存校舎活用の可能性も。ファミリー世帯が集中するエリアで日常利用に優位。 |
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船越こども園の隣地 |
船越 |
子育て関連施設との連携による相乗効果が期待できる。 |
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JR男鹿駅近くの市民 駐車場 |
船川 |
鉄道駅至近・市有地。道の駅オガーレに隣接し、 観光客の取り込みに優位。 |
施設規模
既存の市立図書館(船川港)と子育て支援センター(船越)を合わせた約1,600㎡(約480坪)を一つの目安とし、付加機能などを考慮して設定。
想定事業費
10億〜20億円程度を想定。建設資材物価の上昇(過去10年で約1.5倍)を踏まえ、規模の適正化や空間構成の合理化を重視。
事業手法
従来型・DB・DO・DBO・PFIの各方式を比較。中規模・公共性の高い施設であることを踏まえ、運営視点を取り込みやすいDO・DBO等も選択肢として整理しました。
<今後の進め方>
基本構想は施設整備プロセスの最初のステップであり、今後は「基本計画 → 基本設計 → 実施設計 → 建設工事 → 開業・運営」と段階的に検討を深めていきます。次フェーズの基本計画では、立地の決定、施設規模・機能構成の具体化、財源確保の考え方、運営体制の検討などを進める予定です。男鹿まち企画は、市民・関係者との継続的な対話を大切にしながら、男鹿らしい複合交流施設の実現を支援していきます。
<男鹿市 コメント>
私たちが目指す複合交流施設は、オリジナリティーに富んだ図書館を中核として、子育て世代が安心して集い、世代を超えて人々が交流し、そして雨や雪の日でも子どもたちが笑顔で遊べる。そんな「市民の日常を豊かにする拠点」の実現を目指しています。また、地域の魅力を発信する窓口として、市外・県外の方々も自然と立ち寄り、地域とつながる「交流の起点」となることを想定しています。地域の活性化と市民の幸福度向上を同時に叶え、男鹿市のさらなる発展の繋がる施設を、市民の皆様と共に創り上げていきたいと考えています。
<株式会社男鹿まち企画 事業責任者 森勇貴コメント>

複合交流施設は、ただ機能を集めた建物ではなく、男鹿で暮らす人と、男鹿を訪れる人の時間がゆるやかに重なり合う場所であってほしい。588件のアンケートや市民ワークショップを通じて、世代や立場を超えて『安心して居られる場所』への期待があることを強く感じました。男鹿で生まれた私たちだからこそ描ける未来の拠点像を、市民の皆さんとともに育てていきたいと考えています。
<株式会社男鹿まち企画 概要>
社名:株式会社男鹿まち企画
所在地:秋田県男鹿市船川港船川新浜町1-21
代表者:代表取締役 岡住修兵
取締役:齋藤翔太・石田遼
設立日:2023年3月22日
株主:稲とアガベ株式会社・株式会社NEWLOCAL
事業内容:・施設の企画、開発、運営
・男鹿市のブランディング・エリアマネジメント
・その他不動産事業、コンサルティング事業
<株式会社NEWLOCAL 概要>
社名 :株式会社NEWLOCAL
所在地 :東京都中央区日本橋小舟町14-7 SOIL Nihonbashi
代表者 :代表取締役 石田遼
設立日 :2022年7月
事業内容: ・建築、不動産、エリア開発の企画、開発、運営及びコンサルティング
・まちづくり、地域活性化についてのコンサルティング
・地域商社の設立、経営及び運営
<稲とアガベ株式会社 概要>
社名 :稲とアガベ株式会社
所在地 :秋田県男鹿市船川港船川新浜町1-21
代表者 :代表取締役 岡住修兵
設立日 :2021年3月
事業内容:酒類製造業(クラフトサケ及び輸出用清酒)、飲食店営業、食品加工業、宿泊業
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