「バキューム車か、仮設水処理か」500㎥以上が検討の一つの目安。セイスイ工業、「セイスイラボ」第1回を公開

〜設備更新・故障・災害時に「水処理を止めない」ために何を選ぶか。全国2,650件超の現場経験から仮設水処理の役割と判断軸を解説〜

セイスイ工業株式会社

セイスイ工業株式会社(本社:千葉県千葉市若葉区、代表取締役:井本 謙一、以下 セイスイ工業、https://seisui-kk.com)は、2026年8月31日より、実務型ウェビナーシリーズ「セイスイラボ」の第1回「仮設水処理の新しい位置づけ ~ 水処理における仮設水処理の役割とは? ~」の配信を開始します。

第1回のテーマは、「水処理が止まったとき、次に何ができるのか」。

設備の改修・更新工事、設備故障、事故・災害など、本設の水処理設備だけでは通常どおりの処理を継続できなくなったとき、バキューム車で運搬するのか、現地に仮設水処理設備を設置するのか、それとも既存設備の一部を生かして補うのか。

セイスイ工業が全国2,650件以上の水処理・汚泥処理で培ってきた経験をもとに、「仮設水処理とは何か」から、実際の現場で処理方法を選ぶ際の考え方まで解説します。

■ 背景:自治体職員の71.2%が、工事中の排水処理対応に「課題」

セイスイ工業が2026年に自治体職員104名を対象に実施した調査では、71.2%が「下水道管の補修・更新工事期間中の排水処理対応に課題がある」と回答しました。

また、補修・更新への移行が進んでいない理由として、回答者50名の44.0%が「工事中の排水処理の代替手段が確保できていない」と回答しています。

この44.0%について、第1回のウェビナー内で代表の井本は「44%は、むしろ課題が認識されている数字。体感では7〜8割ほどの現場に同様の課題がある」と自身の見解を述べています。

第1回では、この課題を入り口に、バキューム車や仮設水処理などの選択肢と、その使い分けの判断軸を解説します。

▼参考:「下水道管路「全国特別重点調査」後の自治体対応調査」(2026年4月10日発表)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000058301.html

■ 第1回で解説している内容

1. 仮設水処理とは何か──「レンタカーと自家用車」の関係

仮設水処理は、使用期間が区切られた短期利用の水処理設備です。「仮設」という語感から簡易的な設備と受け取られがちですが、処理能力そのものは本設設備と同等です。ウェビナー内では、レンタカーと自家用車の関係になぞらえて説明しています。レンタカーだからといって走行性能が落ちるわけではない一方、5年間毎日使う車をレンタルする人はいない、という使い分けです

本設設備の代替ではなく、本設設備を補完する位置づけであること、必要な工程の一部だけを担う運用も可能であることを解説しています。

2. 仮設水処理が必要になる2つの場面

  • 計画的なケース:長期間使用した下水処理設備の補修・更新や、工事に伴って一定期間既存設備を止める場合、道路工事に伴う切り回しなど。2〜3年前から計画を立てて対応する

  • 突発的なケース:事故、地震、豪雨などの災害。準備期間がないまま、その場で処理を継続しなければならない

3. バキューム車と仮設水処理の使い分け──500㎥以上が検討の一つの目安

ウェビナー内で最も具体的に整理しているのが、この判断基準です。

【バキューム車による運搬処理】

  • 初期費用:低い

  • 処理量当たりの費用:高い

  • 適した処理量:少量

  • 環境負荷:少量なら低い

【仮設水処理】

  • 初期費用:高い(設備の運搬・設置・撤去が発生)

  • 処理量当たりの費用:低い

  • 適した処理量:大量(目安:約500㎥以上)

  • 環境負荷:少量では運搬分が過大になる

処理量が少ない場合はバキューム車のほうが費用・環境負荷ともに有利である一方、処理量が概ね500㎥以上になると、仮設水処理の有効性が高まりやすいという整理です。

▼具体的な金額比較はこちら

https://seisui-kk.com/about/necessity

4. 対応事例

佐賀県玄海町・下水処理場(2025年) 

地下10メートルに設置されたポンプが故障し、地下構造部が汚水で水没した現場です。当初は地元のバキューム業者が24時間体制で1か月にわたり対応していましたが、この体制を継続することは困難でした。当社は、まず地上に大型タンクを設置して汲み上げ先を確保し、24時間稼働を8時間で完了できる体制へと転換。その後、第2段階として現地に水処理設備を構築しました。

地震で被災した下水処理場

2系列で稼働していた処理設備のうち1系列が損傷した現場です。当社は高分子凝集剤の追加投入と最小限の仮設設備の追加により、従来2系列で処理していた量を1系列で処理できる状態を構築しました。壊れた1系列をそのまま置き換えるのではなく、必要最小限の追加で成立させる設計です。

5. 相談の受け方──電話段階で8割は判断できる

現地調査が必須と思われがちですが、ウェビナー内では、寄せられる相談の8割程度は電話やメールの段階でメリット・デメリットを判断できるとしています。処理対象の性状と量、目指す水質が分かれば、仮設水処理が適さないケースもその場で回答できるという内容です。

また、提案にあたって最初に確認するのは費用ではなく「お客様の成功イメージ」であること(放流基準の遵守を最優先するのか、費用を抑えたいのか、環境負荷に配慮したいのか)、現場の運転管理を担う担当者の経験値を尊重し、その補助に徹する姿勢についても言及しています。

6. 今後、仮設水処理の需要が見込まれる領域

- インフラの老朽化に伴う更新・補修工事の増加

- 半導体工場の新設(本設設備の建設には2〜3年を要するため、先行して仮設設備で生産を開始し、稼働しながら本設を建設する運用)

■ 番組概要

■ 代表コメント

セイスイ工業株式会社 代表取締役 井本 謙一

「水処理では、本設設備を中心に処理を組み立てることが基本です。しかし、設備の更新や故障、災害などによって本設を止める、あるいは十分に使えない期間にも、水処理そのものを止めることはできません。

私たちは仮設水処理に特化する会社として、こうした本設だけでは対応できない期間に、どのような設備を組み合わせ、処理を継続させるかに向き合ってきました。

第1回では、バキューム車で搬出するのか、現地に仮設水処理設備を設置するのか、既存設備の一部を生かして補うのか、その判断の考え方を取り上げます。処理量500㎥は一つの検討目安ですが、水量だけでなく、水質、処理期間、現場条件まで見なければ、適切な方法は選べません。

仮設水処理を緊急時だけの特別な対応ではなく、設備更新時や突発的なトラブル時にも水処理を継続させるための実務的な手段として、理解を深めていただく機会になればと考えています。」

■ 今後の配信予定

  • 第2回|下水処理場が止まった瞬間、現場判断で動いた仮設水処理

    2026年9月公開予定

  • 第3回|水処理で成果を出すために——機器選定より大事な“設計”の話

    2026年10月公開予定

今後も、水処理・排水処理・汚泥処理、設備更新、工場排水、災害対応など、実際の現場で課題となるテーマを継続的に取り上げる予定です。

※タイトル・内容・配信時期は変更となる場合があります。

■ 関連情報

▼ 「減災ガイドブック」(2026年8月7日公開)

https://seisui-kk.com/download?category=%E6%B8%9B%E7%81%BD%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89

▼ 「改正下水道法・現場認知の実態調査」(2026年7月30日発表)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000058301.html

▼「下水道管路「全国特別重点調査」後の自治体対応調査」(2026年4月10日発表)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000058301.html

■会社概要

会社名:セイスイ工業株式会社

設立:1974年4月

代表取締役:井本 謙一

所在地:千葉県千葉市若葉区上泉町424-18 ちばリサーチパーク内

事業内容:

  • 排水、汚泥処理のプランニング

  • 排水、汚泥処理プラントのレンタル

  • デカンタ型遠心分離機のレンタル

  • 各種水処理機器のレンタル

  • 【NETIS】土木泥水再利用システム(震災対応)

  • 【NETIS】汚染土壌分級システム(震災対応)

  • 株式会社IHI ビジネスパートナー

URL:https://seisui-kk.com

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会社概要

セイスイ工業株式会社

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URL
http://seisui-kk.com/
業種
サービス業
本社所在地
千葉県千葉市若葉区上泉町424-18 ちばリサーチパーク内
電話番号
043-312-0895
代表者名
井本 謙一
上場
未上場
資本金
2000万円
設立
1974年12月