富士エコサイクル、家電4品目の累計処理台数1,000万台達成
精密な手解体と家電リサイクル業界初の技術で、高効率で安全なリサイクルを実現
当社グループで家電リサイクル事業を担う株式会社富士エコサイクル(当社子会社:以下、富士エコサイクル)は、本年、家電4品目のリサイクル処理台数が累計1,000万台※1を達成しましたので、お知らせします。2001年4月の操業以来回収した資源の量は、鉄16.5万トン、銅1.2万トン、アルミニウム0.5万トンにのぼります。


富士エコサイクルは、手解体と機械による破砕・選別を組み合わせ、品目ごとに適した処理方法を採用することで、高い水準での再商品化を実現しています※2。なかでも、機械で回収が難しい微細な部材や複合素材は、従業員自らが再生素材として正しく分別しています。こうした手作業による精密な分別は、富士エコサイクルの強みの1つです。特に、モーターやコンプレッサーに含まれる銅巻線や鉄部品は、丁寧に取り出すことで高精度に回収され、高純度の再資源として循環利用されています。
また、富士エコサイクルでは、冷蔵庫の破砕工程における粉塵爆発のリスクを低減するため、家電リサイクル業界で初めて「窒素置換方式」を導入しています。装置内の酸素濃度を低下させることで火災・爆発の発生を防ぐとともに、断熱材に含まれるフロンガスを安全かつ効率的に回収しています。これらの先進技術により、安全性を確保しつつ環境負荷の低減とリサイクル効率の向上を実現しています。
さらに、近年の取り組み※3として、使用済み家電からより高品位なプラスチックを回収することを目的に「湿式選別装置」を導入しました。これにより、混合プラスチックからPP(ポリプロピレン)の単一素材回収比率を2.5倍に高め※4、プラスチック資源の循環利用を一層推進しています。
富士エコサイクルは、今後も新しいリサイクル技術を積極的に開発・導入し、使われなくなった家電品から鉄、銅、アルミ、プラスチックなどの素材を安全に効率よく高い純度で選別・回収することで、地球環境を保全しサステナブルな社会構築に貢献してまいります。
※1 2025年7月16日時点の家電4品目の累計台数。
※2 2024年度特定家庭用機器廃棄物の再商品化等実績:2024年度エアコン(96%)、ブラウン管テレ ビ(75%)、液晶・プラズマテレビ(86%)、冷蔵庫・冷凍庫(78%)、洗濯機・衣類乾燥機(97%)
※3 2023年度から開始。
※4混合プラスチックの単一素材回収比率が、2021年度の21.9%から2024年度に56.0%へと上昇。
ご参考
■富士エコサイクルについて
家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)に基づき、使用済み家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)の処理を通じて、持続可能な循環型社会を創るための家電リサイクル事業を行っています。
また、環境負荷軽減と地域との共生を重視し、地元・浜松の社会や自然環境への貢献を大切にしています。敷地内に太陽光発電を設置して使用電力の30%を再生可能エネルギーで補い、残りの70%もCO2を排出しない電力を使用することで、環境負荷低減に向けた取り組みを推進しています。さらに、富士エコサイクルが操業している当社浜松事業所内に1500㎡の大規模なビオトープを整備し、絶滅危惧種や浜松の里地里山の動植物の保全に取り組むとともに、次世代を担う子どもたちへの環境教育の場として提供し、地域社会とともに持続可能な未来を築いています。

太陽光パネル(写真上部)。

■会社概要

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会社名 |
株式会社富士エコサイクル |
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所在地 |
静岡県浜松市浜名区細江町中川1930番地4(当社浜松事業所内) |
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設立 |
2000年4月7日(2001年4月操業開始) |
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代表者 |
代表取締役社長 小山 勝彦 |
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事業内容 |
使用済み家電製品(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)の再商品化に関する事業 |
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HP |
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