ファッション業界の常識と真逆の手法で埼玉の中小企業が社長就任から８６９％以上の成長を達成
海外と異なる等身大ラグジュアリーな製品、シーズンに縛られない商品開発、在庫を最小化する受注生産メインの体制、女性中心の会社運営が成長の原動力に
日本発の等身大でラグジュアリーなバッグや財布を展開するSALON DE ALFURD (サロンドアルファード)（満田工業株式会社 本社：埼玉県吉川市 代表取締役：満田浩樹）は、2024年度決算で、売上高6.3億円となりました。2009年に満田浩樹が社長就任してから869％以上の成長（2014年度が減少しているのは決算期変更のため）です。その間、ファッション需要が激減したコロナ禍にはオンライン販売を促進し、その前の2019年と比較して2倍以上の増収を達成しています。
さらなる成長を目指すため、当社は昨年、今年と2年連続でミラノコレクションに出展しました。こうした経験を活かしながら、今後はグローバル市場での展開を本格化させ、海外での売上比率20％を目指します。
成長を支える、“業界の常識“と真逆の戦略
１：“日本発”“等身大ラグジュアリー”な製品群
欧州発の世界的なラグジュアリーブランドは円安の影響もあり、年々、高額化しています。また、こうしたラグジュアリーブランドの製品は腕力が強くない女性が日常的に用いるには、「重すぎる」という問題もあります。デザインも「重厚」なものが多くなっています。
それに対し当社の製品はラグジュアリーブランドも使用している上質な素材を用いながらも、「軽い」「かわいい」を実現しています。また価格も「海外のラグジュアリーブランドほどではなく、少し頑張れば買える」という「等身大のラグジュアリー」となっています。
２：シーズンに縛られない製品開発と受注生産体制
ファッション業界では、シーズンごとに新製品を大々的に発表することが「常識」となっています。しかしシーズンごとに新商品を出していると、どうしても売れない製品が発生します。その結果、新製品発表とシーズン終了間際での大幅値引きを繰り返してきました。
一方、当社ではシーズンに拘らず製品を企画し、店頭販売のほかオンラインストアにも力を入れています。百貨店のインショップを除く、自社運営の路面店（広尾本店）は、ショールーム的な役割も担っています。店頭やオンラインでの既存商品へのお客様の声を取り入れながら、新製品を企画し、部材を仕入れ、実際の製造に取りかかるのは、注文があった「後」になります。こうした受注生産中心の体制としたことで、新商品は在庫リスクを抑えながら奇抜なデザインにも大胆に挑戦でき、顧客の要望を迅速に反映したモデルチェンジも可能です。そして、ヒットの兆しが出た商品は、シーズンに囚われることなく、お客様の声などを基に絶え間なくスピーディに改善を重ねていきます。
ファッション業界「以外」では当たり前の手法なのですが、IT業界のような改善を常に積み重ねていくアップデート型の開発手法をあえて応用することにより、顧客のニーズに沿った製品群をつくることができています。欧米の有名ブランドのようなトップデザイナーを持たない中で世界に挑むために、当社ではユーザー目線の商品開発を重視しているのです。こうした製品開発と受注生産中心の体制により、売れ残りの心配が少ないだけでなく、ブランド価値の維持やSDGsへの貢献にもつながり、高利益率を実現しています。
3：女性が中心となった会社運営
有効求人倍率は高止まりしており、中小企業が優秀な人材を採用しようとしても厳しい状況が続いています。そこで当社は、出産や育児、介護などで、就業の機会を得にくい女性たちを積極的に採用し、働きやすい環境を整備しています。たとえば学校行事・子供や両親の病院送迎の都合に合わせ、時間単位での有給取得や、保育園や学校のお迎え時間に合わせて、始業・就業時間を選択することもできます。また、子どもが軽い風邪を引いたときや、学級閉鎖時に在宅勤務ができるようにしています。
女性がメインターゲットの弊社では、お客様の声を代弁しながらユーザー目線の商品提案ができるため、実際にヒット商品の多くは女性社員が提案したものになっています。当社の女性社員の比率は91.5％、管理職比率 13.6％、うち管理職（課長以上）の女性比率87.5％です。
ブランド概要
サロンドアルファードでは、欧州のラグジュアリーブランドも御用達のイタリアのタンナーに依頼した上質な革を使用した製品を生産しています。国内の自社工房で、バッグ職人が裁断から仕上げまで一貫してハンドメイドで丁寧に仕立てています。このように、高級感あふれる欧州のハイブランド・ラグジュアリーブランドに引けを取らない高級感を維持しながら、特に以下のことについてこだわりを持っています。
1. ハイブランドの課題である実用性の部分を深く追求し、ユーザーの求める軽さ、使いやすさ、コーディネートやTOPへのフィット感などフィジカルな部分の快適さを追求。
2. メンタル面（気持ち）が上がるようなハッピーモチーフ（スマイルなど）、美しい素材やカラーなどによる華やかさを添えたデザイン。
この2軸の融合により、他のハイブランドにはない唯一無二の魅力を提供しています。近年はSDG’sへの取組にも積極的に参画し、環境に配慮した素材選定を含め、持続可能なものづくりを追求し、「日本発ラグジュアリーブランド」として世界に通用する価値を創造していきます。
会社概要
満田工業株式会社
設立：1966年12月26日
代表取締役：満田 浩樹
資本金：10百万円（2023年2月現在）
所在地：埼玉県吉川市川藤815
URL：https://salon-de-alfurd.jp/pages/company
直営店舗(コーナー展開を含む)
広尾本店／札幌三越店／仙台三越店／柏髙島屋店／東武船橋店／小田急百貨店新宿店／京王新宿店／そごう横浜店／名古屋三越栄店／堺髙島屋店／千里阪急店／西宮阪急店
＜ブランドサイト＞ https://salon-de-alfurd.jp/
＜公式Instagram＞ https://www.instagram.com/salondealfurd/
＜公式Facebook＞ https://www.facebook.com/salon.de.alfurd/
＜公式Twitter＞ https://twitter.com/SALON_DE_ALFURD/
＜公式YouTube＞ https://www.youtube.com/@michy_bag
みっちぃバッグ【ブランドマニアLab】
ハイブランドバッグ研究家として、「一生物のバッグに出会う」をテーマに、ハイブランド研究歴15年以上の代表満田が、ハイブランドバッグについての情報や、自分に合ったかばんの選び方について、毎日投稿でお伝えしています。
代表・満田 浩樹（みつだ ひろき）の略歴
2006年早稲田大学理工学研究科修士課程修了。大学院修了後、ヘッドハンティング会社に就職。退社後、ファッションやアートの勉強のため、ヨーロッパ24カ国45都市を単身、旅しました。帰国後は、父の病気を機に家業である鞄工場を継ぎ、新たに「SALON DE ALFURD」ブランドを立ち上げました。
社長就任と同時に、「ネット販売中心とし、店舗以外では在庫を持たないことで、価格を押さえて、高品質を実現する体制」「シーズンごとに新作を出すのではなく、迅速に多くの商品を展開し、販売状況や顧客の声を細かく反映しながらバージョンアップを繰り返し、売れ筋商品に育て上げる商品開発法」など、従来のアパレル産業の常識とは正反対の戦略をとることで、急成長を遂げています。また高い品質が評価され、阪急、高島屋、三越など日本を代表する百貨店にも展開。昨年はネットでの購入リピート率は40％に達するなど、人気を博しています。
また「埼玉県SDGsパートナー」として、サステナブルな企業活動にも積極的に参加し、今では売り上げの4割以上が地球環境に配慮したサステナブル商品となっています。
サロンドアルファード 広尾本店
東京都港区西麻布4-3-3 井筒西麻布ビル1F
営業時間：11:00～14:00、15:00～19:00
定休日：火曜
TEL：03-6434-1497
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